MENU バンドTシャツ

激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

GALNERYUS

2014.09.17UPDATE

2014年09月号掲載

GALNERYUS

Member:Syu (Gt) Masatoshi “SHO” Ono (Vo)

Interviewer:村岡 俊介(DJ ムラオカ)

-7月にはドイツ、フランス、スペインの3ヵ国と初のヨーロッパ・ツアーでしたがいかがでしたか?

Syu:韓国、香港、台湾は過去に行きましたが、ヨーロッパは今回初めてだったのですが、素晴らしかったですね。思ったより何倍ものお客さんが来てくれて、向こうでプロモーションしてくれてるスタッフの人たちがすごい頑張ってくれたんだなって、感謝の気持ちがありつつ、でもいくらプロモーションしてくれてもお客さんが入らないバンドは入らないと思うので、ヨーロッパでいかに自分たちが受け入れられてるかということが分かって自信になりましたね。

ONO:アジアの場合は、同じアジア系民族なんでぱっと見、顔立ちが一緒ですもんね。でもヨーロッパだとヨーロッパ系民族ですから(笑)。こういうジャンルの音楽をやってると、どっちがステージに立つ人間なんだろうってルックスの人がたくさんフロアにいるわけですよ(笑)。果たして本当にこの人たちは盛り上がるのか、GALNERYUSのライヴだと分かって来ているのか不安だったんですけど、そういうイカツい人たちが一緒に歌ってくれたりと予想以上に盛り上がったので、とても嬉しかったですね。でも同じヨーロッパといってもそれぞれお国柄はあって、ドイツは少しシャイな印象だったけどどうだったかな?

Syu:シャイというかね、なんか"どんなもんや?"って少し斜めに構えてる印象はありましたね。ただいざやりだしたら盛り上がってくれました。1番熱気があったのはフランスですね。

-へぇ!スペインではないんですね。イメージ的にはスペインなんですけど(笑)。

Syu:スペインは独特のノリがあって。

ONO:サッカーのノリですね(笑)。

Syu:ちょっとMCで間ができたら"オ~レ~オレオレオレ♪"って言い出すんですよ。

-(笑) 日本で人気のあるバンドが海外でライヴをやると現地の日本人ばかりが来て実際地元の人がほとんどいないことがあるという話しを聞いたことがありますが、そういう感じではなかったんですね。

Syu:そうですね、現地の日本人はほぼいなかったと思いますよ。日本からわざわざ来てくれてた人は数人いましたけど、それ以外はいませんでしたね。

-そして、先々週はSUMMER SONIC 2014にも出演されましたね。

Syu:あぁ、もう先々週か!?

-CHTHONICが後ろに控えていたとはいえ、Ozzfest以上にアウェイ感がありそうなラインアップでしたが、実際にはいかがでしたか?

Syu:まぁ何度かLOUDPARKやOzzfestにも出させていただいていて、多少は場の雰囲気は分かっていたんで、素直にそのフェスの雰囲気を楽しみましたね。できるだけ多くのお客さんに聴いてもらいたい、できるだけ盛り上がってもらいたいなと思って僕らもいろいろと用意していったんですけども、僕たちがやっているうちにどんどん人が集まってきてすごい嬉しかったですね。僕たちのあと、CHTHONICがやってて、そのステージも観させていただいたんですけど、メタラーが多いこと。

-どちらかというと、SUMMER SONIC 2014はメタル以外のジャンルがほとんどですよね。ONOさんはソロで活動してもいるので、メタルだけでないフェスはそこまで違和感はないのではないですか?

ONO:そうですね。ああいう大きなイベントはイベント自体を楽しもうと思って来ているお客さんが多いと思うので、その中で僕らはいつもどおりでやって、それで楽しんでもらえればいいし、ああいう機会に今まで1度もGALNERYUSを観たことがない人たちが観てくれれば、次に繋がるかなと。あとはとにかく暑かったですね......。

-そうですよね(笑)。たしか14時半ぐらいの出演時間でしたよね。

Syu:はい、1番暑いときですよ。
ONO:途中で俺太陽睨みましたからね(笑)。

Syu:ドラムのJun-ichiさんとキーボードのYUHKIさんのところだけ日陰になっててね。終わった後むっちゃピンピンしてるんですよ!"今日、全然大丈夫だったよ!"って。

-(笑) そんなヨーロッパ・ツアー、SUMMER SONIC 2014を経て、いよいよニュー・アルバム『VETELGYUS』が発売されますね。2年ぶりのオリジナル・アルバムですがリリースを待つ今の気持ちを教えて下さい。

Syu:今回はアルバムのレコーディングだったり、ツアーだったりいろんな作業をセパレートでやりましたね。ドラムが録り終わったのが3月末ぐらいで、その後ツアーを行い、また5月からレコーディング再開と、いつ録り終わったのかも分からないくらい、スルスルっと完成しましたね。今回はあまり苦労がなかったですね。去年のセルフ・カヴァー・アルバムのときは本当にすごく大変でした。あの大変さがあったので、今回オリジナル・アルバムを1から作る作業って本当はすごく大変なはずなのに、あまり迷い道することなく録れた印象ですね。

-ONOさんはいかがですか? 前2作がセルフ・カヴァー・アルバムでしたが、既存曲を録り直すのと新しいものを作る作業のどちらが大変でしたか?

ONO:以前のGALNERYUSを否定するわけではないですが、"現在のメンバーでやったらこうなるんだ"と前よりいいものを作らなければいけないという高いハードルがあったので、そのへんの難しさはありましたよね。今回は歌の面からしたらまるっきりの新曲でもSyu君が書いてきたメロディもほぼ変更することもなかったので、最初からカチっとしたイメージがあってそこに向かえたので、スムーズに進みましたね。

-そういえば、1つ前のオリジナル・アルバム『ANGEL OF SALVATION』のインタビューの際もスムーズにできたとおっしゃっていましたね。

Syu:あぁ、そうですか(笑)。前作のときからPro Toolsを使ってデモを作り始めてたので。今回更にそれに慣れていったんでより楽になりましたね。

-でもセルフ・カヴァーの方がオリジナル・アルバムより大変というのは曲を作らない僕からすると正直意外ですね。

Syu:普通のバンドだったら絶対しないですからね、既存の曲をぶっ壊して新しいものにするなんて。前の曲が好きな人もいるわけじゃないですか。だから普通ではやらないことをやって、前よりもかっこいいものにするというプレッシャーは感じてました。 単純にセルフ・カヴァーは難しいですね。オリジナルはどう作ろうが自由なんで、そこらへんの自由度は高いなと思いました。セルフ・カヴァーはもうやりたくないですね(笑)。リアレンジする方のセルフ・カヴァーはね。昔の曲を単にカヴァーし直すっていうのはいいですけど。でも胸張って出せる作品になったのは本当に奇跡的だと思います。

ONO:去年はよく2枚もリリースしましたね。ツアーも春も秋もやって。