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INTERVIEW

KAMIJO × 激ロック × バイトル

2018.12.10UPDATE

2018年12月号掲載

KAMIJO × 激ロック × バイトル

Interviewer:杉江 由紀 Photo by 逸見隆明

KAMIJO × 激ロック × バイトル キャンペーン情報

  1. フォロー&RTでKAMIJOのサイン色紙をプレゼント
  2. バイトルアプリをDLして、KAMIJO直筆サイン入り"Halloween Tour「Vampire Rock Star」" パンフレットをプレゼント

▼応募はこちら
https://www.baitoru.com/contents/geki/34.html#oubo



自主制作というのは無敵だなということを学べた


-では、先輩バンドさんの事務所でのお仕事を経験されたことで、KAMIJOさんが得られたことや気づかれたのはどんなことになりますか? これは、まさに現在と直結しているところが多くありそうですよね。

たしかに今の自分にとっても役立っていることがたくさんあります。例えば、レコード会社とか音楽事務所とか、音楽業界の中にはいろいろな会社がありますけれども、やろうと思えば自分でも全部できるんだなということを学びました。

-なるほど。それは何よりも重要な収穫と言えそうです。

自主制作というのは無敵だなということを学べたのが大きかったですよね。先輩のバンドのメンバーさんたちも、実はご自身でCDをショップに納品されていたんですけど、そのような姿を見て気づくこともたくさんありました。と同時に、自主制作のシステムや利点をちゃんとわかっていると、後にメジャー・レーベルと契約をするのか、しないのかということを決める場合にも冷静で客観的な判断ができますしね。

-単に"メジャー・デビュー"という言葉だけに釣られたり浮かれてしまったりすると、後に思わぬところで足をすくわれてしまう可能性があるのも事実だと思います。

僕は1995年からLAREINEというバンドで活動をするようになって、1999年にはそのバンドでメジャー・デビューをしまして、これまで結構長くこの世界でやらせていただいています。そのぶん、この音楽業界の中でいろいろな体験をしてきたこともあって、昔は"華やかに見えても汚いところのある世界だな"と感じていたこともありましたし、"全部を知ってしまったら、そこから先はつまらなく感じることも出てくるのかな"という不安を持っていた時期もあったんですよ。でも、ある時期からは"じゃあ自分自身で知らないものを作っていけばいいんだ"という気持ちに変わって、"音楽業界どうこう以前に、自分の現場は自分なりのやり方で作っていけばいいんじゃないかな"と考えるようになりました。

-まさにインディペンデント精神そのものですね!

それに気づいてからは前よりも仕事が楽しくなりました(笑)。

-なお、この記事を読んでくださっている方々の中には、すでにバイトをされているという人、またはこれから何かバイトを始めたいと考えている人も多々いらっしゃるかと思います。ここでKAMIJOさんから、そんなみなさんに向けてのアルバイトにまつわるメッセージをいただけますと嬉しいです。

アルバイトはそれまで知らなかった世界に触れることができるいい機会だと思います。それも、わりと手軽に始められるわけですからね。自分はそれほど多くの種類のアルバイトをしたわけではないですが、新しい世界との関わりを持つことで、そこから自分の将来の選択肢が増えることは間違いないと思うので、すでに何かに対して興味を持っている人はもちろん、まだ自分のやりたいことがわからないという人も、まずは積極的に始めてみるといいんじゃないでしょうか。

-ありがとうございます。では、ここからはいよいよ本日のアルバイト・インタビュアーである友野芽依さんにご登場いただきましょう。

友野:KAMIJOさん、初めまして。友野芽依です。よろしくお願いします。私は去年初めてソロのライヴを観させていただいて、そこからVersaillesのことも知りました。今回応募して当選できたことがすごく嬉しいです。

ありがとうございます。

友野:では、最初の質問をさせてください。KAMIJOさんは、曲のコンセプトやライヴでのあの素晴らしい世界観を、どうやって思いつくのでしょうか?

僕の場合、今やっているソロに関しては、自分の興味がある歴史......つまりフランス革命が起きた時代にルイ17世になるはずだった人物についてまずは調べて、そのうえで実際の史実の中では明らかになっていないことを探します。その明らかにされていないミステリーの部分を、僕は仮定の史実として物語にしています。だから、僕はまず音楽や歌詞を作る前に原作を書くんですよ。それはプロットというかあらすじのようなもので、それに沿いながら音楽を作り、ライヴの演出も考えていきます。"もしかしたら、この人物は現代にも存在しているのかもしれない......"という感覚を、僕はみなさんに味わっていただきたいんですよね。ですから、僕が作っているもののベースにあるのはフィクションとしての物語ですが、一方ではある意味でのリアリティを求めているんです。