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COLUMN

NoGoD 団長のあなたの知らない激ロックな名盤紹介 第19回

NoGoD 団長のあなたの知らない激ロックな名盤紹介 第19回

2020年は誰にとっても怒涛の1年であったと思う。
我々はロックを、そしてライブを奪われストレスの溜まる日々を今も尚過ごしている。
年末にテレビで流れる刺激のない音楽番組では全く満たされない激ロッカーの気持ちが痛い程分かる。
なので今年最後のこのコラムでは、カオスな本年を締め括るに相応しい、
年末にオススメの脳髄直接刺激型「激カオス」音源をいくつか紹介したい。
ちなみにカオス度が徐々に強くなっていくので、耐性が無い方は順に聞いてみるのが安全だ。


The Trees Are Dead & Dried Out Wait for Something Wild / SikTh


プログレメタルの中でもかなり前衛的なサウンド。
特にベースやドラムから変態の匂いをプンプン感じる。
時折出てくるメロディパートでなんとか聴きやすさを保っている。
このバンドで既にカオス度がきつい場合はProtest The Hero辺りから始めよう。

The Painter's Palette / Ephel Duath


創設者のDavide Tiso以外はメンバーが流動的に変わるスタイルのバンドなのだが、
この作品時は参加メンバーのジャンルが幅広過ぎ&バカテク過ぎてカオス。
メタルなのかジャズなのか、フュージョンなのかハードコアなのかもうよく分からない。
全員が出来る事を全力でやっちゃいました感がたまらない。

We Are the Romans / Botch


「シアトルの伝説」とまで言われたメタルコアバンド。
1曲目から怒涛の轟音変拍子リフとシャウトの嵐。
でもどこかエモーショナルさを感じさせるのは彼等のセンス。
これぞまさにカオティック・コアの教科書!

Jane Doe / Converge


お待たせしました。カオスと言えばお馴染み(?)のConverge。
彼等のジャンルはマスコアなんて言われている。
マス=数学的に緻密に計算された拍子や不協和音、曲展開がまさに芸術的。
ボーカリストでプロのデザイナーでもあるJacob Bannonが手掛けるアートワークもまたお洒落カオス。

Irony Is a Dead Scene / The Dillinger Escape Plan


マスコア界のレジェンド The Dillinger Escape Planと
変態界の帝王 Mike Patton大先生が奇跡のコラボで生み出した傑作EP。
タダでさえヤバイ Dillingerの暴力的かつ破壊的なマスコアサウンドに、
Patton節満載の哀愁メロディと変態アレンジが相まって、それはもう極上のカオス。
(Patton色が強すぎて純粋なDillingerファンからは異色な作品かもしれないが......)
間違いなく名盤!
この作品にハマったら間違いなくこちら側です。いらっしゃいませ。

数あるお勧めの中から厳選して5枚紹介したが、
「思ったより刺激足りなかったわぁ」と思ってしまった激ロッキンポの方は
初期CarcassやCryptopsy、以前紹介したMeshuggah辺りでシコシコして頂ければと思う。

今年も好き勝手に文章を書かせて頂き、激ロック編集部の皆様、そして代表のムラオカ氏には本当に感謝。
来年こそは皆様に激ロックな1年が訪れる事を切に願いつつ、
これにて年内最後のコラムを締めさせていただく。

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