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COLUMN

NoGoD 団長のあなたの知らない激ロックな名盤紹介 第14回

NoGoD 団長のあなたの知らない激ロックな名盤紹介 第14回

激ロックの本誌が、今回日本で開催されるダウンロードフェスの特別号になるそうで。
来日アーティストのなんと豪華な事。
復活したマイケミや、メロデス界の大御所 IN FLAMES、更にはインダストリアルメタルの開祖MINISTRYまで......。
ライト層からマニア層まで、満遍なく楽しめるフェスになる事だろう。
更には同月にはノットフェスジャパンもある。
海外の激ロックなアーティストがこういった大型フェスで来日してくれるのは、キッズとしては本当に嬉しい事だ。
だが一方で、ひっそりと来日が決定した超激ロックなバンドが居る事を読者の皆はご存知だろうか?


No Wings To Speak Of / HOPESFALL


98年にノースカロライナ州で結成されたHOPESFALL。
世界的には彼等の音楽はメロディック・ハードコアバンドかポスト・ハードコア辺りで括られる事が多い。
しかし、この日本では彼等の音楽を敬意を込めてこう言う。
「叙情派ニュースクール」と。

99年にリリースされた1st「The Frailty of Words」の時点で彼等は当時のニュースクール・ハードコアバンドとは一線を画していた。
スクリームと美しいメロディのクリーンヴォーカルを巧みに絡ませつつ、マスコアやカオティックコア的な複雑かつスリリングな流れを展開。そこに突然のクリーンギターでのブレイクダウンをねじ込んで来ては静と動で聴き手を揺さぶる。
ただハードコアやメタルだけを聴いてきた訳ではない、バックグランドが非常に広く深いバンドなのは一聴瞭然である。

このアルバムの高評価を受け、彼等が更に自分達のジャンルを推し進めた結果、
名盤として今も語り継がれているこの4曲入りのEPを01年にリリースする。

初めて聴いた時の衝撃は今でも忘れない。
とてつもない狂気と暴力、そして優しさと美しさの波に、何故か涙が止まらなかったのだ。
この内から湧き出てくる感情を形容したくても、
他の国の言語では上手くはまる表現が無かったのかもしれない。
だがこの国にはあった。
「なんて叙情的なんだ」と。

このEPは各方面から絶大な評価を受ける事になった。
(ちなみに収録曲「The End Of An Era」は、ニュースクール・ハードコア史上最も美しい曲などと言われているらしい。)
一気に知名度を上げた彼等は大手レーベルと契約し、数枚のアルバムをリリース。
彼等の音楽が間違いなくその後のシーンに多大なる影響を与えたのは間違いない。

しかしレーベルとの確執などがあり、08年に突然の解散。
その後、数回リユニオンはしたものの、やはりバンドは止まったままだった。

だが18年に新作を引っ提げての完全復活!
そして今年の3月に、これまた叙情派ニュースクールの伝説的バンド「TAKEN」とのカップリング来日ツアーが決定したのだ。
日本のライブハウスで彼等の生のステージを観る事ができるのかと思うと、今から興奮が止まらない。
何とかしてその日だけは仕事が入らない様にマネージメントに手回ししているバンドマンは私だけじゃないはずだ。いや絶対居るはずだ。頼む、居てくれないと仕事休む口実が作れないから皆一緒に行こう(笑)。

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