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COLUMN

NoGoD 団長のあなたの知らない激ロックな名盤紹介 第8回

NoGoD 団長のあなたの知らない激ロックな名盤紹介 第8回

全国の激ロッカーの皆さま、明けましておめでとうございます。
本年も何卒宜しくお願いいたします。
NoGoDは年末年始とバタバタとしておりましたが、
おかげさまで4/10に約1年半ぶりの音源、 Newミニアルバム「神劇」がキングレコードよりリリースされます。 意外に皆さまご存じないと思うので言っておきますが、
NoGoDはメジャーアーティストなんですよ(自分で言うな)。
今作も非常にヘヴィかつテクニカルかつグッドメロディな内容になっているのですが、
いまいち日本のリスナーには我々の趣味嗜好が伝わりづらいのかな、と思うこともしばしば。
今回はそこら辺の考査を踏まえ、いつもと志向を変えてのディスクレビュー。

Phobia / Breaking Benjamin
洋楽ヘヴィミュージック好きなら絶対知ってるBreaking Benjamin。
もし知らなかったら超絶"にわか"認定なので、周りには黙っておこう。
とはいえ、本国アメリカでは絶大な人気を誇る彼等だが、日本での知名度はいまひとつ。

このバンド、オルタナティヴ・ロックにカテゴライズされているが、
分かりやすく言うとNickelback系統である。

ミドルテンポで音数は少なめ。グルーヴィーでヘヴィ。
そして力強い歌声とアメリカ特有のカントリーやブルース流れのメロディ。

上記の特徴はアメリカで売れるロックバンドの傾向としてよく見られる(団長調べ)。
そして、日本人があまり食いつかない理由でもある。

詳しく考察してみよう。

まずはサウンド。
ツーバスを高速で踏むわけでもない。強烈なハイトーンシャウトや早弾きがあるわけでもない。極悪に激し過ぎるわけでもない。
「わかりやすい」音楽を好む日本人には響きにくいのかもしれない。

このようなバンドの音は大抵、音像や奥行きを大事にしたオールドスクール寄りの「良い音」である。
「良い音」は質の高いスピーカーである程度のボリュームで再生してこそ、初めて本領を発揮する。
mp3等に圧縮された音を安価なイヤホンでリスニングすることが当たり前になっている現代では、この魅力に気づくことは難しい。

そして歌物は歌詞のメッセージ性が強いことが多い。
当然、聴き手が英語を理解できないとそれを受け取ることは難しい。

極めつけは大陸特有の「乾いたメロディ」。
これに対する耐性が日本人にはまるで無い。
この国のグッドメロディと呼ばれる物の大半が「泣きのメロディ」。
要は「湿ったメロディ」である。
これは梅雨がある島国日本で過去から脈々と受け継がれている性であり、
「乾いたメロディ」は、良い悪いではなく、もともと我々が持っていないメロディなのだ。

以上の点をまとめると、現行のアメリカンオルタナティヴロックは日本では浸透しづらいと私は思っている。
しかしNoGoDはこの手の音楽が大好物であり、このような音を常に目指している。
そこで日本の激ロッカーの皆には是非Breaking Benjaminを聴いて欲しい。
そうすればNoGoDの音も好きになってもらえるかもしれない。

そんなに言うならさっさと海外でやれよと思う方も居るだろう。
はっきり言わせてもらおう。
私は英語が微塵も話せない。
この国で理解されなかったら居場所が無いのだ。
だから皆さん、どうかこの国にNoGoDの居場所をください(笑)。

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