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COLUMN

NoGoD 団長のあなたの知らない激ロックな名盤紹介 第4回

NoGoD 団長のあなたの知らない激ロックな名盤紹介 第4回

スウェーデンという国は音楽業界に革命を起こすアーティストを度々生み出す。
EUROPE、ABBA、IN FLAMES、SOILWORK、THE HIVES etc...。
メタルからポップスまで、非常に幅広く良質な音楽を輩出している。
その中でも、ハードコア・パンクというジャンルで世界的に影響を与えたバンドがREFUSEDだ。

REFUSED/The Shape of Punk to Come

1991年、スウェーデンはウメオという街でVo.のデニス・リクセゼンを中心にREFUSEDは結成された。
結成当初は高純度のストレート・エッジをかき鳴らす(言い方が悪くなってしまい恐縮だが)「よくあるハードコアバンド」の一つだった。
だが、1996年リリース「Songs to Fan the Flames of Discontent」から明らかに音が変化する。
今までの古き良きハードコア・パンクのスタイルに、ロックンロール成分や一筋縄では行かない曲の構成、よりエモーショナルで吐き出す様な歌唱法など、従来では考えられない「混じりっ気」が出てきた。
彼等と同期で盟友のABHINANDAというバンドも同じく96年リリースのアルバムから従来のハードコアを脱却した所を見ると、この頃のスウェディッシュハードコアシーンではこの2バンドを筆頭に革命が起きていたのかもしれない。

そこからの98年リリース「The Shape of Punk to Come」だ。

「来るべきパンクの形」というタイトルの通り、猛烈に前衛的な作品だ。
この作品、ストレート・エッジファンからしたらもはやハードコア・パンクではない(笑)。
ジャズ、フュージョン、テクノ、ファンク、ロックンロール等なんでもござれのごった煮感。
だがエッジの利いたクオリティの高い演奏とスクリーモとも言える熱いシャウトが、ギリギリのラインでハードコア・パンクを保っている。
20年経った今聴いても、未だに前衛的なサウンドだ。

彼等がハードコアの未来を切り開くと誰もが確信した正にその同年、バンドは突然解散。
「俺たちは二度と一緒に演奏しないし、自分たちが成し遂げたことを称えるか祝うこともないだろう」
残された言葉に全世界のキッズ達は落胆した。

だがしかし、2012年に突然ライブ活動を開始し、フジロックでまさかの来日。
そして2015年には17年振りのオリジナルアルバム「Freedom」をリリース。
解散後に各自がソロでキャリアを積み、そこで得たエッセンスがバンドを「来るべきパンクの形」にまた一歩押し進めたということが証明されている、こちらも素晴らしい作品だ。

どうやらメンバーはソーシャルメディアにて新しいアルバムの制作をほのめかしているらしい。
彼等の提示する新しい形を心待ちにしつつ、まずはハードコアの未来を切り開いたこの作品を是非聴いて頂きたい。

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