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FEATURE

lynch.

2013.09.11UPDATE

2013年09月号掲載

周りに惑わされず、ブレることなく、やりたいことをやり抜く。『EXODUS-EP』には信念にも似た熱い気持ちが渦巻いている―――

ライター:荒金 良介

“僕たちのイメージって黒で、今回のアー写も真っ黒で。ダークな世界観を表現していて。そんな僕たちとファンでこの音楽シーンを覆っていくというか。夜が世界を染めていくようなイメージが頭の中にあって……。でも終わらない夜を作ろうぜ、みたいな。ただ、そんな素敵なことを言いながらも、やってやろうぜ!という気持ちを込めているだけなんですけどね”(葉月/Vo、以下発言同)
lynch.の6曲入りの新作『EXODUS-EP』が8月14日にリリースされた。先月、TOUR'13「THE NITE BEFORE EXODUS」という9カ所に及ぶ全国ツアーを終えたばかりの彼ら。ライヴでも新作の楽曲を全てやっていた。そういう意味でも聴き手やライヴに足を運んでくれるファンが何をいちばん求めているのか、あるいはライヴでやれない楽曲はなるべく作りたくない、という現場主義をここに来て噛み締めているのかもしれない。冒頭の発言からも、改めて気を引き締めて、自分たちの色、個性、世界を大事にしたいという強い意志が汲み取れる。周りに惑わされず、ブレることなく、やりたいことをやり抜く。新作には信念にも似た熱い気持ちが渦巻いている。
“去年1年やってみて……これは僕個人の意見になりますけど、本人たちがこれだ!と信じてるものがいちばん威力が強いんじゃないかと。今回はこうした方がいいのかな?というものより、いや、俺らはこれしかないんで、というものの方が強いから。周りのスタッフ陣からは“もう少し歌ものを入れては?”と言われたけど、“今回はすいません!”という形でワガママを通させてもらったから。だから、より正直にやりたいことをやろうと。それが今回の作品だし、今後の方向性にもなってます。今は自分のやりたいことに自信も持ってるから、すごくいい状態ですね”
lynch.の特性は何なのか。何が武器になるのか。作品やライヴを繰り返す中で、葉月には肌で感じる思いがあったのだろう。音楽でウソを付けば、すぐに見抜かれてしまう。それならば正直な感情を音楽に託すしかない。攻めは最大の防御ではないが、新作はいろんな意味で攻めまくっている。まず、メンバー全員で曲作りを行うことにした。その方がいい曲が生まれる可能性が高くなるからだ。結果的に新作では悠介が作曲を手掛けた「BE STRONG」が採用され、ほかの5曲は葉月の作詞作曲によるものが収録された。こうした小さな積み重ねやチャレンジが後で実を結ぶことになる。葉月が手掛けた楽曲はこれまでになく闇感と美メロを融合することに成功した。対して、「BE STRONG」はミドル・テンポの曲調ではあるものの、ズバ抜けたメロディ・センスを存分にアピールしている。
“ヘヴィなところと、メロディアスな部分を融合させる。そういうバンドって、死ぬほどいると思うんですよ。だけど、その融合のさせ方が僕的にはポイントで。1曲の中で混ざり合ってないものは嫌なんですよね。Aメロ、Bメロでギャーッ!と言って、サビでいきなりポップになって、えっ、いままでは何だったのみたいな。それもヘヴィなものとメロディアスなものの融合になるんだろうけど……それは嫌なんですよ。1つになって、曲の流れにも意味があって……その流れにこだわりました。“BE STRONG”はちょっとUKの香りがする。僕のテイストは基本的にJ-POPかアメリカンなハード・ロック、メタルなので。悠介君はUKが好きなんですよね。日本だと、凛として時雨、ストレイテナー、ああいうギター・ロックと言っていいのかな。彼はその辺が好きで、逆にメタルは苦手なんですよ。そういう色がガツッと入ってるから”
今後は他のメンバーの楽曲も採用される可能性も高いので、楽しみに待ちたい。そして、今年はバンド初のZeppツアーも控えている。lynch.の快進撃はこれからだ!

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