FEATURE
GREEN DAY新作リリース記念ポップ・パンク特集
2024.02.26UPDATE
2024年02月号掲載
Writer : 山本 真由
GREEN DAYが切り拓いたポップ・パンク黎明期90年代初頭~文化的に成熟し、個性豊かな多くのバンドが登場した2000年前後の隆盛期
90年代より一貫してポップなパンクを奏で続け、音楽シーンに幾度となく多大な影響を与え続けてきたバンド、GREEN DAY。そんな彼らが、約4年ぶり通算14作目となるアルバム『Saviors』をリリースした。近年、2000年代初頭に引けを取らない盛り上がりを見せるポップ・パンク・シーン。その只中に投下された、元祖にして本家ポップ・パンク・バンドとも言えるGREEN DAYのとどめの一発は、後続のバンドや若い音楽ファンにどのような影響をもたらすのだろうか。
本記事では、様々な面でパンク・ロックの新しい時代を切り拓いてきたGREEN DAYとその周辺の音楽史的な流れを踏まえつつ、彼らに続きポップ・パンク・シーンを支えた多くのバンドたちや、シーンの衰勢、そしてここへ来て再び盛り上がりを見せているポップ・パンクのリヴァイヴァルの動向も振り返っていきたい。
70年代、ニューヨークやロンドンを中心に花開いたパンク・ロック。リベラルで反体制的な態度を音楽にわかりやすく落とし込んだパンクは、当時の若者に大きな影響を与え、ファッションなど文化面でも影響力のあるムーヴメントとなった。80年代に入ると、ニュー・ウェーヴやハードコアなどへと枝分かれしていき、様々な音楽性から新たなジャンルへと進化していった。そして90年代に入ると、冷戦の終結など社会/経済の安定も影響し、若者の心情を代弁する音楽であるパンク・ロックに求められるものも変わっていく。"メロコアの祖"とも言われるBAD RELIGIONは80年代後半になると、それまでのファスト&ショートで攻撃的なアプローチからもっとメロディを際立たせたサウンドへと移行し、哀愁を帯びたメロディにインテリジェントで深みのあるリリックを乗せた、独自のメロディック・ハードコア・パンクを構築していく。そして、コアなコミュニティのための音楽となっていたパンク・ロックは再び幅広い層にリーチする"大衆的な若者の音楽"へと近づいていったのだ。そんななか、ポップ且つシンプルなメロディと3ピースのミニマルなバンド表現で、多くの若者やキッズに"こんなバンドがやりたい!"と思わせたのがGREEN DAYだった。
90年代より一貫してポップなパンクを奏で続け、音楽シーンに幾度となく多大な影響を与え続けてきたバンド、GREEN DAY。そんな彼らが、約4年ぶり通算14作目となるアルバム『Saviors』をリリースした。近年、2000年代初頭に引けを取らない盛り上がりを見せるポップ・パンク・シーン。その只中に投下された、元祖にして本家ポップ・パンク・バンドとも言えるGREEN DAYのとどめの一発は、後続のバンドや若い音楽ファンにどのような影響をもたらすのだろうか。
本記事では、様々な面でパンク・ロックの新しい時代を切り拓いてきたGREEN DAYとその周辺の音楽史的な流れを踏まえつつ、彼らに続きポップ・パンク・シーンを支えた多くのバンドたちや、シーンの衰勢、そしてここへ来て再び盛り上がりを見せているポップ・パンクのリヴァイヴァルの動向も振り返っていきたい。
70年代、ニューヨークやロンドンを中心に花開いたパンク・ロック。リベラルで反体制的な態度を音楽にわかりやすく落とし込んだパンクは、当時の若者に大きな影響を与え、ファッションなど文化面でも影響力のあるムーヴメントとなった。80年代に入ると、ニュー・ウェーヴやハードコアなどへと枝分かれしていき、様々な音楽性から新たなジャンルへと進化していった。そして90年代に入ると、冷戦の終結など社会/経済の安定も影響し、若者の心情を代弁する音楽であるパンク・ロックに求められるものも変わっていく。"メロコアの祖"とも言われるBAD RELIGIONは80年代後半になると、それまでのファスト&ショートで攻撃的なアプローチからもっとメロディを際立たせたサウンドへと移行し、哀愁を帯びたメロディにインテリジェントで深みのあるリリックを乗せた、独自のメロディック・ハードコア・パンクを構築していく。そして、コアなコミュニティのための音楽となっていたパンク・ロックは再び幅広い層にリーチする"大衆的な若者の音楽"へと近づいていったのだ。そんななか、ポップ且つシンプルなメロディと3ピースのミニマルなバンド表現で、多くの若者やキッズに"こんなバンドがやりたい!"と思わせたのがGREEN DAYだった。
ブレイク当初は"セルアウト"だとか"パンクじゃない"などと揶揄する声もあったが、それ以上に魅力的な音楽に夢中になった多くのリスナーによって彼らは支えられることとなる。リスナーが共感しやすい日常的な感性を詩的に表現し、それを勢いのあるパンクなスタイルでかき鳴らし、ポップ・ミュージックにまとめ上げた彼らの音楽は革命的だった。特にメジャー・デビュー作でもある3rdアルバムの『Dookie』(1994年)は、「Basket Case」をはじめ数々の名曲が収められ、未だに様々なジャンルのアーティストに大きな影響を与えているアルバムだ。さらに2000年代に入ると、経済的な停滞に加え、9.11テロをはじめとした不穏な世界情勢など、希望のない社会に対する不安や不満も募り、パワフルなメッセージ性を持ったGREEN DAYの『American Idiot』(2004年)が大ヒットした。
Green Day - Basket Case [Official Music Video] (4K Upgrade)
Green Day - American Idiot [Official Music Video]
このように、GREEN DAYは伝わりやすい言葉やサウンドで、そのときそのときの等身大の自分の中にあるものを表現することによって、時代に受け入れられてきた。そんな彼らが牽引したポップ・パンク・シーンは、90年代後半から2000年代初頭にかけて急速に規模を拡大し、多くの後続バンドが誕生した。中でもBLINK-182は、キャッチーな音楽性だけでなく個性的なメンバーのキャラクターやファッション性も注目され、幅広い層から人気を集めた。また、SUM 41はメタルやラップの要素も取り入れた独自の音楽性で個性を発揮し、SUM 41と同じくカナダ出身のSIMPLE PLANはポップ・パンクをベースに、エモのエッセンスも取り入れたメロディ重視の親しみやすい楽曲で存在感を示した。
blink-182 - All The Small Things (Official Music Video)
Sum 41 - Fatlip (Official Music Video)
その後、ポップ・パンクとは別に独自の発展を遂げていたエモ・シーンと合流したようなバンドも増えていき、FALL OUT BOYやPANIC! AT THE DISCO、ALL TIME LOWなど、ポップでエモくてノリも良いエモ・パンクが注目されるようになる。日本でもポップ・パンク、エモ界隈双方に支持されるELLEGARDENがヒットすると、それまで分かれていた洋楽/邦楽ファンが共に夢中になれるようなアーティストが台頭していく流れができた。
Fall Out Boy - Thnks fr th Mmrs (Official Music Video)
All Time Low - Dear Maria, Count Me In (Official Music Video)
また、一部ではハードコアのアグレッションをポジティヴなサウンドへと発展させたイージーコア・バンドも注目され、NEW FOUND GLORYやA DAY TO REMEMBER、FOUR YEAR STRONGなども活躍した。そうして、2010年代に入っていくと、シーンがどんどんと細分化されていったことにより、ポップ・パンク・シーン全体としての勢いは徐々に下火となっていく。
ブレイク当初は"セルアウト"だとか"パンクじゃない"などと揶揄する声もあったが、それ以上に魅力的な音楽に夢中になった多くのリスナーによって彼らは支えられることとなる。リスナーが共感しやすい日常的な感性を詩的に表現し、それを勢いのあるパンクなスタイルでかき鳴らし、ポップ・ミュージックにまとめ上げた彼らの音楽は革命的だった。特にメジャー・デビュー作でもある3rdアルバムの『Dookie』(1994年)は、「Basket Case」をはじめ数々の名曲が収められ、未だに様々なジャンルのアーティストに大きな影響を与えているアルバムだ。さらに2000年代に入ると、経済的な停滞に加え、9.11テロをはじめとした不穏な世界情勢など、希望のない社会に対する不安や不満も募り、パワフルなメッセージ性を持ったGREEN DAYの『American Idiot』(2004年)が大ヒットした。
Green Day - Basket Case [Official Music Video] (4K Upgrade)
Green Day - American Idiot [Official Music Video]
このように、GREEN DAYは伝わりやすい言葉やサウンドで、そのときそのときの等身大の自分の中にあるものを表現することによって、時代に受け入れられてきた。そんな彼らが牽引したポップ・パンク・シーンは、90年代後半から2000年代初頭にかけて急速に規模を拡大し、多くの後続バンドが誕生した。中でもBLINK-182は、キャッチーな音楽性だけでなく個性的なメンバーのキャラクターやファッション性も注目され、幅広い層から人気を集めた。また、SUM 41はメタルやラップの要素も取り入れた独自の音楽性で個性を発揮し、SUM 41と同じくカナダ出身のSIMPLE PLANはポップ・パンクをベースに、エモのエッセンスも取り入れたメロディ重視の親しみやすい楽曲で存在感を示した。
blink-182 - All The Small Things (Official Music Video)
Sum 41 - Fatlip (Official Music Video)
その後、ポップ・パンクとは別に独自の発展を遂げていたエモ・シーンと合流したようなバンドも増えていき、FALL OUT BOYやPANIC! AT THE DISCO、ALL TIME LOWなど、ポップでエモくてノリも良いエモ・パンクが注目されるようになる。日本でもポップ・パンク、エモ界隈双方に支持されるELLEGARDENがヒットすると、それまで分かれていた洋楽/邦楽ファンが共に夢中になれるようなアーティストが台頭していく流れができた。
Fall Out Boy - Thnks fr th Mmrs (Official Music Video)
All Time Low - Dear Maria, Count Me In (Official Music Video)
また、一部ではハードコアのアグレッションをポジティヴなサウンドへと発展させたイージーコア・バンドも注目され、NEW FOUND GLORYやA DAY TO REMEMBER、FOUR YEAR STRONGなども活躍した。そうして、2010年代に入っていくと、シーンがどんどんと細分化されていったことにより、ポップ・パンク・シーン全体としての勢いは徐々に下火となっていく。
2010年代後半から、新しい流れを作るアーティストが多数誕生――リヴァイヴァル・ムーヴメントに乗って、ベテラン勢も再び脚光を浴びる
しかし、『¡Uno!』、『¡Dos!』、『¡Tre!』(2012年)の3部作で原点回帰的なポップ・パンク節を披露するなど、コンスタントにリリースを重ね、ブレない音楽性で確固たるファンベースを築き、もはやロック・スターとしての風格も出てきたGREEN DAYを筆頭に、息の長い活動でシーンを支えた多くのバンドの功労によって、ポップ・パンクの灯は消えることなく音楽シーンに生き残り続けた。今年の"PUNKSPRING 2024"で来日も決まっているNECK DEEPなど、ライヴハウスを盛り上げる新しいバンドが登場したことも大きい。そして、EDMやヒップホップなどダンス・ミュージックがチャートを席巻する音楽シーンにおいて特に重要となったのは、ジャンルの垣根を越えてボーダレスに活躍するアーティストが増えたことだった。
中でもBLINK-182のTravis Barker(Dr)は、ヒップホップ畑のアーティストとも数多くコラボし、様々なジャンルのアーティストに影響を与えた。そんなTravisも参加したラッパー MACHINE GUN KELLYのアルバム『Tickets To My Downfall』(2020年)は、ロックなサウンドへと大胆に舵を取った作品で、ある世代にとっては懐かしのポップ・パンク、ポップ・パンク・ブームを知らない世代にとってはフレッシュな魅力を持った作品として評価され大ヒットとなる。ファッション界でもY2K(2000年前後のトレンドを取り入れたスタイル)が注目され、日本でも"平成レトロ・ブーム"といった言葉が誕生するなど、20年前のトレンドがリヴァイヴァルする現象が起こった。ファッションでも音楽でも、良いものが残り続けることで、時代は繰り返し新たなムーヴメントとして進化する。
Machine Gun Kelly - I Think I'm OKAY [Official Music Video]
しかし、『¡Uno!』、『¡Dos!』、『¡Tre!』(2012年)の3部作で原点回帰的なポップ・パンク節を披露するなど、コンスタントにリリースを重ね、ブレない音楽性で確固たるファンベースを築き、もはやロック・スターとしての風格も出てきたGREEN DAYを筆頭に、息の長い活動でシーンを支えた多くのバンドの功労によって、ポップ・パンクの灯は消えることなく音楽シーンに生き残り続けた。今年の"PUNKSPRING 2024"で来日も決まっているNECK DEEPなど、ライヴハウスを盛り上げる新しいバンドが登場したことも大きい。そして、EDMやヒップホップなどダンス・ミュージックがチャートを席巻する音楽シーンにおいて特に重要となったのは、ジャンルの垣根を越えてボーダレスに活躍するアーティストが増えたことだった。
中でもBLINK-182のTravis Barker(Dr)は、ヒップホップ畑のアーティストとも数多くコラボし、様々なジャンルのアーティストに影響を与えた。そんなTravisも参加したラッパー MACHINE GUN KELLYのアルバム『Tickets To My Downfall』(2020年)は、ロックなサウンドへと大胆に舵を取った作品で、ある世代にとっては懐かしのポップ・パンク、ポップ・パンク・ブームを知らない世代にとってはフレッシュな魅力を持った作品として評価され大ヒットとなる。ファッション界でもY2K(2000年前後のトレンドを取り入れたスタイル)が注目され、日本でも"平成レトロ・ブーム"といった言葉が誕生するなど、20年前のトレンドがリヴァイヴァルする現象が起こった。ファッションでも音楽でも、良いものが残り続けることで、時代は繰り返し新たなムーヴメントとして進化する。
Machine Gun Kelly - I Think I'm OKAY [Official Music Video]
幅広い層に響きやすく大衆化されたポップなパンクは、GREEN DAYを通して多くの音楽ファンに認知され、広がり、一般化されたロックとして浸透し、そして昨今また個性豊かなアーティストが誕生する旬なジャンルとして注目されている。西海岸パンクのゴッドファーザー BAD RELIGIONのお膝元、Epitaph RecordsからデビューしたTHE LINDA LINDASや、FALL OUT BOYやALL TIME LOWなどを有する人気レーベル Fueled By RamenからデビューしたMEET ME @ THE ALTARといった実力派ガールズ・バンドも登場。日本でもラッパーのRude-αがヴォーカルを務めるBubble Babyがデビューするなど、進化系ポップ・パンクとも言えるボーダレスなバンドが登場している。また、昨年の"PUNKSPRING 2023"出演でも話題となった新世代の国内バンド、ASH DA HEROやCVLTEもそれぞれ毛色の違うスタイルでジャンルレスなパンク・サウンドを鳴らしていた。
GREEN DAYが築き上げ、2000年代に多くのバンドが育て再構築し、そして自由にみんなが楽しめるパンクという、あるべき姿へと回帰したポップ・パンク。再認識されるベテラン勢やニュー・フェイスなど、今年も何かと賑やかになりそうなポップ・パンク・シーンからまだまだ目が離せない!
幅広い層に響きやすく大衆化されたポップなパンクは、GREEN DAYを通して多くの音楽ファンに認知され、広がり、一般化されたロックとして浸透し、そして昨今また個性豊かなアーティストが誕生する旬なジャンルとして注目されている。西海岸パンクのゴッドファーザー BAD RELIGIONのお膝元、Epitaph RecordsからデビューしたTHE LINDA LINDASや、FALL OUT BOYやALL TIME LOWなどを有する人気レーベル Fueled By RamenからデビューしたMEET ME @ THE ALTARといった実力派ガールズ・バンドも登場。日本でもラッパーのRude-αがヴォーカルを務めるBubble Babyがデビューするなど、進化系ポップ・パンクとも言えるボーダレスなバンドが登場している。また、昨年の"PUNKSPRING 2023"出演でも話題となった新世代の国内バンド、ASH DA HEROやCVLTEもそれぞれ毛色の違うスタイルでジャンルレスなパンク・サウンドを鳴らしていた。
GREEN DAYが築き上げ、2000年代に多くのバンドが育て再構築し、そして自由にみんなが楽しめるパンクという、あるべき姿へと回帰したポップ・パンク。再認識されるベテラン勢やニュー・フェイスなど、今年も何かと賑やかになりそうなポップ・パンク・シーンからまだまだ目が離せない!
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