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LIVE REPORT

the GazettE

2022.03.10 @国立代々木競技場 第一体育館

Reported by 杉江 由紀 Photo by Keiko Tanabe, Kyoka Uemizo, Yoshihiro Mori

春はまだ浅き時なれども、20周年の夜宴は深い愛と喜びをたたえる空間となっていた。このたび、the GazettEが国立代々木競技場 第一体育館にて開催した"20th ANNIVERSARY -HERESY-"は、そのタイトル通りに彼らの結成20周年を記念して行われたものだ。
"二十歳(はたち)になりました。the GazettEです。よろしくお願いします。20周年ということですけど、今日は俺らのほうがみんなからお祝いされるようなものじゃないわけですよ。つまり、ここで何がしたいのかっていうと、今日は俺らからお前らに20年分の感謝を届けたい。そんな日にしたいと思ってます"(RUKI/Vo)
18周年記念ライヴ"18TH ANNIVERSARY DAY/6576"が、開催を目前にしながらもコロナ禍の勃発で幻のものとなり、19周年については、諸々の状態を鑑みたうえでそもそも企画さえされることがなかった経緯を思うと、今回の20周年にして5年ぶりとなったthe GazettEのアニバーサリー・ライヴは、メンバー側にとってもファンの人々にとっても、ことさら思い入れ深いものであったと推測する。

そして、まずは「UNDYING」で始まり本編を「UNFINISHED」で終えるという、そのメッセージ性の強い選曲からも、このライヴが持つ重要性は色濃く伝わってくることとなり、その合間には葵(Gt)の奏でるソロが映えた初期の名曲「飼育れた春、変われぬ春」や、REITA(Ba)が歪んだ破壊力のあるフレーズで攻め倒した「VORTEX」、はたまた戒(Dr)の刻むビートに合わせて、オーディエンスが一糸乱れぬフリを展開した「赤いワンピース」、麗(Gt)が流麗な指さばきでタッピングを交えながらのソロを聴かせた「UGLY」、RUKIが卓越なるフロントマンぶりを見せつけながら、観衆と共にライヴならではの空気感を謳歌していた「TOMORROW NEVER DIES」と、これまで20年の間にthe GazettEの生み出してきた様々な楽曲たちが、今宵を彩っていくことになったのである。

"人生最後のバンドにしよう、と思って始めたのがこのthe GazettEです。20年前の今日、初めて目黒鹿鳴館のステージに立ってから今に至るまで、幸せな景色をたくさん見てきました。逆に、みんなが想像できないような嫌なものも見てきたし、夢を見続けるっていうのは正直そんなに簡単なものではなくて、ここまでは全然平坦な道じゃなかったです。(中略)でも、夢の力は途轍もないものでさ。ボロボロになっても守らなきゃいけないって思うし、今でも「ここ」に立たせてくれてるのは、この場所を守ってくれてるのはthe GazettEを好きだと言ってくれているみんな、ここにいるひとりひとりです。みんなが俺らと一緒に夢を見てくれるという奇跡があって、みんなが俺らのことを照らしてくれるから成り立ってるんだな、と俺は思います。だから、俺らにだけじゃなくここにいる全員と日々必死に生きてる自分自身に向けても、拍手してあげてください"(RUKI)
かくして、the GazettEの周年ライヴには欠かすことができない「未成年」や「春雪の頃」などが、アンコールとダブル・アンコールで続々演奏されたのち、約3時間にわたった当夜の最後を締めくくったのは、最新アルバム『MASS』のラスト・ソングであり、"何処までも焼きつく未来/見せてくれ"という歌詞が象徴的な「LAST SONG」。
彼らは5月からいよいよアルバム・リリースから約1年越しで、[the GazettE LIVE TOUR2022 -MASS- / PHASE 01-COUNT "DECEM"]を開始するとのこと。春の終わりと共に、the GazettEの描き出す新たな未来。そこには夢の続きがあるに違いない。


[Setlist]
1. UNDYING
2. Filth in the beauty
3. DAWN
4. INSIDE BEAST
5. REGRET
6. ガンジスに紅い薔薇
7. 裏切る舌
8. THE SUICIDE CIRCUS
9. Falling
10. 紅蓮
11. 飼育れた春、変われぬ春
12. BABYLON'S TABOO
13. DOGMA
14. VORTEX
15. 赤いワンピース
16. UGLY
17. TOMORROW NEVER DIES
18. UNFINISHED
En1. SHIVER
En2. Cassis
En3. 貴女ノ為ノ此ノ命。
En4. LINDA~candydive Pinky heaven~
En5. 未成年
W En1. 春雪の頃
W En2. LAST SONG

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