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INTERVIEW

the GazettE

2016.11.09UPDATE

2016年11月号掲載

the GazettE

Member:RUKI(Vo) 麗(Gt) 葵(Gt) REITA(Ba) 戒(Dr)

Interviewer:KAORU

-幕張メッセでのグランド・フィナーレ(※2016年9月27日開催の"the GazettE STANDING TOUR 16 GRAND FINALE DOGMA -ANOTHER FATE-")、お疲れさまでした。今年2月の国立代々木競技場第一体育館でのライヴが総合芸術的な素晴らしさの感動だったとしたら、幕張のライヴはほぼメンバーも見えなかったし距離もあったので、より音に集中してしまって、その音のすごさと、念みたいなものを食らった感がありました。グランド・フィナーレ公演を終えた感想をひと言ずつお願いします。

葵:僕は『DOGMA』(2015年リリースの8thアルバム)のすべてを届けよう、置いてこようというか。 戒:幕張が終わったら、もう『DOGMA』の曲をやることはしばらくないんだろうな~っていうのは気づいてたので、1曲1曲噛み締めながらやっていました。そういう気持ちもありつつ、代々木が終わってから少し時間があったので、『DOGMA』の世界から一歩離れた状態で見ることができたというか。『DOGMA』の見せるべきところは見せられたかなと思います。そこから少しラクな気持ちになってこのアルバムに向き合うことができたので、幕張はラフな気持ちでやれました。

REITA:いつものツアー・ファイナルだと、うまくいくかな? みたいな心配もあるんですけど、今回は散々ライヴをやってきたから、あとはやるだけだ! っていう思いで臨めて、自分の中でライヴ直前の心理状況は一番理想的だったかなと思います。

-ライヴが終わったあと、"早くLIVEやらせい。"とTwitterでつぶやいていましたよね。

REITA:なんかもう、家に帰って少し耳鳴りがする中で部屋にひとりでいると、寂しくなっちゃうんですよね(笑)。

RUKI:あのツイート、botじゃなかったっけ?

REITA:botじゃないよ! ちゃんと自分で打ってるから(笑)。

一同:(爆笑)

-bot......?

RUKI:定型文的な(笑)。いつもライヴ終わったら"死にてぇ"みたいなこと言ってるからテンプレかと思って(笑)。

REITA:まぁ、ツアーが終わったという解放感もあるんですけど。69本もやってくると終わってほしくないみたいな気持ちもありましたね。

RUKI:そうですね。考えないことによっていいライヴができることも多いので、あんまり難しいことを考えずにやろうという感じでした。

麗:代々木のファイナルと違って幕張はフリー・ライヴなので、表現できる幅が少ないぶん、音に集中できる環境ではありましたね。ワールド・ツアーもやってきて、それなりに"説得力のある成長を見せないと"という話になって、そこは気を引き締めて最後までやりました。

-話は遡りますが、海外ツアー"the GazettE WORLD TOUR16 DOGMATIC -TROIS-"について聞かせてください。まずは7TH MOVEMENTの北米・南米ツアー"The Americas"で印象に残ってることはありますか? 特にダラスがお気に入りとラジオでおっしゃってましたよね。

REITA:ダラスはすごく良かったです。

葵:The Bomb Factoryというすごく有名なライヴハウスでやれて。もうめちゃめちゃ良かったですね! 音が全然違います。普通にチビりますよ(笑)。日本にはあんなところないよね。

RUKI:音のパワー感が全然違う。

麗:ライヴ感のある環境なんだけど、前にいるとすごくタイトに聞こえるし、不思議な感じでした。

葵:でも、ただのレンガの建物なんですよ。まぁ、初めてのアメリカでちょっと気分が良くなったのかな(笑)。

-アメリカでツアーをすると、とてもタフな環境で苦労したという話もよく聞くのですが、今のところあまりタフな状況があったようには......。

葵:ちょっとそれは......至れり尽くせりな感じで......(笑)。

戒:そうだよね。他の方たちがどういうふうにツアーを回ってるかわからないし、想像でしかないけど、話に聞いた限りではすごくストイックだなと思ったんですけど。

麗:オーディエンスの反応も冷たいって聞いてたので覚悟はしてたんです。

RUKI:最初は200人くらいしか入んないよと言われてて。

REITA:実際、ニューヨーク(PlayStation Theater)で2,000人弱だっけ?

RUKI:今回のツアーを通して、ヴォーカルの音の良し悪しはわからないんですけど、演奏は馬力があるなと感じてました。各地、各国で好まれる曲もノリも違うし、同じ南米でもメキシコとブラジルでは違うし......ダラスとニューヨークではまったく違うし。だからセットリストで悩んだ部分もありましたね。