INTERVIEW
the GazettE
2016.11.09UPDATE
2016年11月号掲載
Member:RUKI(Vo) 麗(Gt) 葵(Gt) REITA(Ba) 戒(Dr)
Interviewer:KAORU
-具体的にどの曲がウケたり、ウケなかったりしたのですか?
RUKI:「DAWN」(『DOGMA』収録曲)は最初からやってたんですけど、すぐにセットリストから消えたんですよね。テンポが速い曲はあまり......という感じで。「BIZARRE」(『DOGMA』収録曲)とか、わりとミディアムな曲の方がウケるんですよ。あと「THE SUICIDE CIRCUS」(2011年リリースの5thアルバム『TOXIC』収録曲)がやたらウケてましたね。 麗:あと、「Filth in the beauty」(2007年リリースの3rdアルバム『STACKED RUBBISH』収録曲)はどこに行ってもウケてたかな。
-8TH MOVEMENTのアジア・ツアー"The Far East"はいかがでしたか?
REITA:それまで、アジアに行ったのは台湾の"JAPAN NIGHT"のときだけだったんですよね。でもやっぱ、アジアはおもてなし精神というか、スタッフの人たちがすごく優しくて。どこの国も優しいんですけど、一番良くしてもらった印象はありますね。
戒:オーディエンスのノリはすごく日本っぽかったですね。
RUKI:そうそう。日本の人もいたのかもしれないですけど(笑)。
REITA:握手会のときに日本人なのか現地の人なのかわからないっていう(笑)。
RUKI:"ニーハオ!"って言ったら"日本人ですけど?"って言われたり(笑)。
一同:(爆笑)
-(笑)9TH MOVEMENTのヨーロッパ・ツアー"The Continent"はいかがでしたか?
RUKI:びっくりしたのが、フィンランドは"メタル・シティ"ってイメージじゃないですか。それが実際に行ったら、全然流行ってないって言ってました(笑)。メタルが熱いのはおじさんたちだけみたいです。
葵:タクシーに乗ったらおじさんがメタルかけたよね。
RUKI:フィンランドは普通にEDMとか最近の音楽が流行ってるみたいですよ。だから速攻で会場のBGMをメタルからEDMに変えました。
一同:(爆笑)
RUKI:会場自体はWi-Fiの字体がMETALLICAのロゴみたいな感じだったんですけど、METALLICAあんまり関係ないじゃんっていう(笑)。
-かなりイメージと違ったんですね(笑)。日本に帰ってからスタンディング・ツアーが始まって、一発目の豊洲PIT公演が終わったときの印象は覚えてますか?
RUKI:ここは日本なんだ、って急にひっぱたかれた感じで(笑)。白目むきながらやってました。あんなに長く海外ツアーを回って、急に日本で『DOGMA』だ! って。海外と同じように、最後は「Filth in the beauty」で終わらせてたんですけど、"フゥー!!"みたいなノリもなくて、ちょっとぎごちないというか。海外だったら"プチョヘンザッ!(手を上げろ!)"とか言っても"イエーイ!!"って返ってくるんですけど、日本だとそこまでノってもらうのは絶対無理だし(笑)。まぁ、良い悪いではないですけどね。
-国民性が違いますからね。スタンディング・ツアーはみなさんすごく周りを気にするというか、遠慮がちな印象だったんで、あまりラウド系では見かけない光景でしたが......。でも、新木場公演の前にマナーについてのアナウンスがあったじゃないですか。ああいうアナウンスをすることは、本当は嫌だったのではないですか?
RUKI:地方で危険物の持ち込みとかがあったんですよ。昔はマナーが基本的になってなかったんですけど、厳しくしてきたんで、そこからわりとノリが変わってきたというか。受け入れ態勢になったのかなと思いますね。
-そうですね。戒さんも少し不満を持ってるのかな? という投稿をしていましたが。
戒:うーん、やっぱり最低限のマナーがあったうえでの楽しみ方だと思うので、直前にそういうことがあって考えさせられる部分が自分たちの中になかったとは言わないですけど。でも、ライヴ中はそんなこと考えないですよ。
-この1年間のすべてのツアーを終えて、11月9日に代々木第一公演を収めた映像作品『the GazettE LIVE TOUR 15-16 DOGMATIC FINAL -漆黒- LIVE AT 02.28 国立代々木競技場第一体育館』がリリースされますね。まさに"あの感動が再び!"で嬉しい限りです。映像化されて初めて気づいたことが多くて、特にREITAさんのベースがよく聞こえたのでいろいろな発見がありました。
REITA:おぉ、それは良かったです。
-立ち位置的にもREITAさんは1歩下がっているのでいつも見えにくいのですが、それがはっきりと見られて。こういうふうに弾いてるんだ! という部分がたくさんありました。音の編集についてはどのような工夫をしたのでしょうか?
RUKI:もうめっちゃくちゃ時間かかったよね。
麗:それこそ最初はベースが全然聞こえなかったんですよ。テレビで流してみたときに気づいたんですけど。
REITA:大きい音で再生する前提で進めてたけど、ちょっと違ってたなーっていう。みんなそんなに大きいスピーカーがある環境で見るわけじゃないだろうってことで、だとしたらそういう環境でも聞こえないとまずいなと。いつもと違って、今回はみんな直接スタジオに行ってないんですよ。だからエンジニアさんと何回もやりとりがありました。