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INTERVIEW

AA=

2018.04.06UPDATE

2018年04月号掲載

AA=

メンバー:上田 剛士(Ba/Vo/Prog)

インタビュアー:吉羽 さおり

上田剛士のソロ・プロジェクトとして2008年にスタートしたAA=が、今年10周年を迎える。その節目となる年にリリースとなるのが、初のベスト・アルバムにして、全曲最新形の再録ベスト『(re:Rec)』だ。クリエイターとして、そしてプロデューサーとして実験を繰り返し、構築していくのが普段のオリジナル作品だが、今作ではライヴを重ね、バンドによって、ステージで自由に、且つ獰猛に曲がアップデートされていった曲が並ぶ。進化するAA=を感じるとともに、改めて曲としてのタフさを味わえる作品となっている。今作の制作について、またAA=の10年について話を訊いた。

-AA=サウンドが、バンドとして血肉化され、曲が生まれ変わったようなアルバムとなりました。今回、このベスト・アルバムをリリースするにあたっては、どのように話が進んでいったんですか。

もともとはベスト・アルバムを出そうというよりも、再録したいなというところから始まっている話なんです。これまでライヴを重ねてきて、ライヴでやっていたアレンジをちゃんと録ったことがなかったので、それを形に残したいというのがあって。バンドとして、再録音したいというのが先にあったものでした。

-こうしてバンドとして進化を遂げていくというのは、AA=がスタートした当時も考えていたことでしたか。

そこを考えていたかというと、特には考えていなかったんですけど。でも、自然の成り行きでなるだろうなというものでもあるし、もともとオリジナルのアルバムが自分ひとりで作り込んでいくという制作なので、そういう意味でバンドをやっていくうちにどんどん変わっていくのは、必然かなというのはありました。

-今作は、バンドの進化であり、"バンド"を感じるアルバムだなと改めて思いました。

それは自分でも一番感じましたね。1曲1曲録っていくたびに、"すげぇバンドっぽいな"っていう。当たり前なんだけど、AA=はバンドだなと思いましたね。

-あまりそこまで、"バンド"ということを意識してはいなかったんですか。

バンド・スタイルをとっているので、バンドであるということはAA=の側面としてあるんだけど、ただオリジナルのアルバムはもう少し、自分の中の実験場みたいなところがあるので。バンドっぽくやると、すげぇバンドっぽくなるんだなと(笑)。それは新鮮だったし、楽しかったですね。

-今回のレコーディングにはどのくらい時間をかけたんですか。

録りだけの話をすれば、3日で録っちゃいました。

-19曲をですか(笑)。そこはさすがのメンバーでもありますね。

そうですね。ライヴをやるような感じで、"いっせーの、せ"で一気に録っていったので。

-その方法は、上田さんにとって、また、AA=にとっては新鮮なレコーディング方法ですよね。

そういう録り方をアルバム単位でしたことは、20歳のとき以来じゃないかな。そこで生まれる一体感というか、普通に各自がブースに入って録るような録り方でも生まれない感じはありますよね。

-ちなみに、どんな基準でOKのテイクを選ぶかなどはありましたか。

やってみて自分たちの感触的にOKだったら、OKというそれだけでしたね。だから、1テイク目でOKというものもあるし、でもそんなに何テイクも録ってないですね。逆に言うと、それくらいにまでなっている曲ばかりやっているということですね。

-それくらい今のAA=の形となっているんですね。特にドラムのライヴ感や迫力が、よりあらわになった強烈さがあります。今回のレコーディングでは、ZAX(The BONEZ/Pay money To my Pain)さんがドラマーとして参加しています。上田さんは、ZAXさんはどういうドラマーだと感じていますか。

ここ何年かでZAXが一番多く(AA=でドラムを)やっているので、今のAA=として固まっているのがZAXなんですね。ZAXはパワー・ヒッターだし、音量もデカいし、エネルギーも凄まじいし、そういう意味ではロックなドラマーで。ただ、それと同時に繊細さも兼ね備えているので、非常にスキルが高いんですよね。彼自身パワーがあるのもわかっているうえで、そういうことまでできる。うちの場合は、打ち込みのトラックが一緒に鳴っているので、そことの絡み方っていうのが、ドラマーとしては肝だと思うので。とてもいいですね。

-10年という節目でもあるので、改めてAA=というのはどういうものかを振り返るお話もうかがっていきます。AA=のスタートは、THE MAD CAPSULE MARKETSの休止から2年後となりますが、その時間というのは上田さんにとってどういう時間だったんですか。

特に何もない時間でしたね。どうしようかなっていうのを日々考えている感じでした。音楽をどういうふうにやっていくのかとか、そもそもやっていくのかどうかとか。

-その間は、どなたかとセッションするようなこともあったんですか。

ミノル(児島 実/ex-THE MAD CAPSULE MARKETS/Gt)とあっくん(RIZEの金子ノブアキ/Dr)とはたまにスタジオに入っていましたね。あっくんとは、ちょうどそのくらいの時期にちゃんと会って話すようになって。遊びでスタジオに入ろうっていう、そういうノリになっていたんですよね。でも、何か曲をやるというよりは、ジャムっていることが多かったんですけど。それがAA=の基本にはなっていますね。

-そこからAA=のアイディアは生まれていくんですか。

曲自体は作ったりしていたので、自分自身でスタジオに入るということはやっていたんです。まぁ、のちのちAA=の形になるもののもととなるものは、そのときにちょこちょこと作ってはいました。