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INTERVIEW

AA=

2018.04.06UPDATE

2018年04月号掲載

AA=

メンバー:上田 剛士(Ba/Vo/Prog)

インタビュアー:吉羽 さおり

-改めて"AA="と名付けてスタートしていくということでは、何が一番の動機になったんでしょうか。

自分で自分の音楽、それまでやってきた音楽のけじめをつけたいなと思ったからですかね。自分がこれまでやってきた音楽、自分が作ってきたスタイルみたいなものがあるので、それを気の済むまで追求したいなとは思いました。

-このAA=という名は、George Orwellの小説"動物農場"からきているものですが、それは何が大きかったのでしょうか。

その言葉が小説の中で出てくるもの(※"All animals are equal"という台詞)なんですが、簡単に言うとインスパイアされたというか。そのときの自分と、自分の音楽をやるうえでの思想であったりとか、哲学や考え方みたいなものに、すごくマッチしたんです。それを掲げてやることに、意味を感じたというか。音楽は自分自身がそのまま表れるものだと思うんです。自分の世の中や社会への対峙の仕方、自分の生き方とか、そういうものの中心に置くのに、ちょうどいい言葉だったんですよね。

-いつごろ出会った小説だったのですか。

小説自体は、ちょうどそのくらいの時期には読んでいるのかな。もともとは同じ作者の"1984年"を高校生のときに読んで好きだったので。存在は知っていたんだけど、ちゃんと読んだことはなかったので。

-高校生のころに同じ作家の小説にも出会っているということですが、その当時から一貫した思いのようなものはあるんですかね。

そうですね。もともと、"1984年"がすごく好きで、自分が曲を作るときのテーマにしていたんです。

-ただ、あまり直接的に歌詞にしたためるというのともまた違うものですよね。

はい。でもAA=になってからは、聴く人が聴けばわかるようなワードは入っていると思いますね。特に、AA=では、自分で自分の言葉を歌う曲が多いので。より、内面的なものが出やすいかもしれないです。それまでは、自分で歌詞を作って、曲にしていても、自分が歌わないことが多いので、もう少し表現が変わってくるんだけど。

-そういった自分のより内面的なところが色濃く出ていく、ということには躊躇はなかったんですかね。

そこは自然なことだと思うので。どんどんそうなってしまうというか、意識しているわけではないんですよね。逆に、AA=でタカ(白川貴善/BACK DROP BOMB/Noshow)が歌うような場所や部分においては、結構タカに任せていたりもするし、自分が作ってもそこまで自分の内面的なものではなかったりもするんです。自分の内面的なところが強いものは、自分が歌うしかないなと思っていますね。

-AA=というこのプロジェクトで、タカさんをヴォーカリストとして立てたのは、何が大きかったのでしょう。

タカは、自分が今までやってきたものの枠外にいるような感じがしたんです。そういう意味ではチャレンジですよね。合わさったらどうなるんだろう、という興味というか。それこそ、タカと最初に話したときはお互いに、"ちょっと試しにやってみない?"っていう感じだったんです。ずっとその試しが続いている感じですね(笑)。

-それくらい違うところでやっていた感覚だったんですか。

彼はもともと、ヒップホップが土台にある人間で。自分とは文化が違うし、僕はパンク・ロックみたいなものが基本にあるので、そこが合わさっていくことによって、どういうものが生まれてくるかという興味ですよね。歌は、その人自身がすごく出やすい表現のひとつだし、周りがどうこうできない部分でもあるから、すごく面白かったですね。

-ヴォーカルとして新しい要素が加わることで、AA=のイメージが広がっていったところもあるんですか。

そうですね。そこから果たしてどうなるかなっていうのが、楽しみになっていったというか。あっくんとミノルに関しては、それまでもスタジオに入っていたりしたので、自然とメンバーになったんだけど。ヴォーカルだけは決めていなかったんですよね。

-成り行きのようなところもあったんですね。そして、そういったメンバーを集めつつ、制作に関してはミックスまで上田さんひとりでやっていって、突き詰めていく、というスタイルをとっていますね。

基本的にはそうですね。そこが自分のやりたいところでもありました。ただ、録りに関してはメンバーで録ることもあります。

-ひとりで突き詰めていく作業では、結構際限がなくなりそうな感じがありますよね。

どこで終わるのかが、なかなか自分でも難しい問題ですね。そういう意味では、どんどん変わっていっていいと思っているなかでのスタートなので。オリジナル・アルバムに関して言えば、常にこれが最終形の完成形だっていうものはないんですよね。"そのときの形"というつもりで作っているので。

-そして、その音源がさらに進化すると今回のベスト・アルバム『(re:Rec)』のような形にもなっていくということですね。ひとりで作り上げていくものに関しては、コアになっていきそうな気がするんです。

そうですね。オリジナルに関しては、自分のパーソナリティがすごく濃く出ている気がします。エモーショナルな部分なども、より出ている気がしますし。そういう意味では、今回はよりバンドっぽくなっている。AA=というバンドのエネルギーが出ていますね。