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FEATURE

AA=×Kj (Dragon Ash)

2015.12.08UPDATE

2015年12月号掲載

Kj (Dragon Ash)を迎えたAA=衝撃のコラボレーション第2弾が完成!!

Writer 吉羽 さおり

コラボレーションでも普段の曲作りでも、こんなふうにデモをやりとしていくのは、上田としては初めてのことだ。
 
"こうやって、アイディアだけのデモを投げちゃうっていうのも、相手が建志ならではですね"(上田)
 
"最初に、一緒にやらせてもらえるとなった時点で、どんな曲でもいいから、がっちり固めずに投げてくださいとは言ったんですよ"(Kj)
 
"じゃないと、お互いにがっちり固めてしまうからね、雁字搦めに(笑)"(上田)
 
"そうそう(笑)。せっかく、自分にとってのアイドルと一緒に音楽をやるわけだから。自分のアティテュードも入れたいのでそこだけ、お願いしたんです"(Kj)
 
歪んだベースと、乾いたドラムにノイジーなギター、そこに切り込んでくるKjのアジテーション・ヴォーカルで、ハードコアなサウンドに仕上がった「M SPECIES」。"エレクトリックな夢を見たんだ"、"エレクトリックな夢を見よう アジアの幻想が"など、THE MAD CAPSULE MARKETSへのオマージュが込められたリリックを用いて、90年代当時にTHE MAD CAPSULE MARKETSというバンドが、デジタルな手法を導入してロック・バンドとして柔軟且つ斬新な進化を遂げていった、ハングリーでクリエイティヴな姿勢を突きつける。「M SPECIES」はその洗礼を浴びたロック・キッズ=Kjのアンサー・ソングのようでもあり、また"掲げろ 表現の自由/目を見開いて正面を見る"と歌うように、現在も弛むことなく音楽を通じて闘い、挑戦を続けているふたりの高らかな宣誓にも聞こえる。互いの原点を引き寄せたこの邂逅は、現在、"NEXT"を掲げ次なるフェーズへ突き進んでいるAA=、そして"降谷建志"としてソロ作を発表しているKjにとっても、必然的と呼べるものになったのではと思う。そのくらい、頭から終わりまで、ワクワクする鼓動とコブシをグッと握ってしまうような興奮が詰まっている。
 
"THE MAD CAPSULE MARKETSという偉大なオルタナティヴ・バンドがいて、そのフロントマンであり頭脳でありベーシストが、今やっているのがAA=。彼の音楽を腐るほどコピーして、擦り切れるほど聴いて育ったKjという人がいて。そのふたりが、MADの方法論から逃げずに、そこと向き合って、今の形で鳴らすっていうのは、みなさんが思うよりも勇気がいることだと思うんですよ。やってきたことの刷り直しになったら意味がないし、そうなるのは怖いから普通ならこれはやらないと思うんだ。あのときの方法論とか価値観とか、キラキラしたものを、今、何倍にもして出せる自信とか覚悟がないと、こういう曲はできない。こんなにおっぴろげている剛士さんは、今後も観れるかどうかですからね?"(Kj)
 
"なかなか見せない、その扉はなかなか開かないからね(笑)。でも、ふたりのこの組み合わせをただただ、楽しんでもらいたいですね。AA=に入ってきたKj、建志の姿を楽しんでもらえたらなと思う。昔から俺を知ってる人にも楽しめると思うし、全然知らないやつも、パンチが効いてる曲なので面白いんじゃないかな"(上田)

 

▼配信情報

AA=×Kj (Dragon Ash)
5th DIGITAL SINGLE
『M SPECIES』
[SPEEDSTAR RECORDS]
¥250(税込)
NOW ON SALE!!
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