DISC REVIEW
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激烈であり、壮麗であり、劇的でもある。"あんきも"ことUnlucky Morpheusが昨夏にZepp DiverCity(TOKYO)で開催したライヴの模様を収めた今作は、各メンバーが演者として備える高い表現力や、彼らが提示する充実した持ち曲の数々を堪能できる仕上がりとなっており、計26曲はどれも聴きどころ、見どころが満載。Fukiの高らかで華やかなヴォーカリゼイションに、紫煉の放つデスボといななくギター、仁耶のトリッキーなギター・ワーク、Jill(Vn)の流麗にして先鋭的な弓さばき、Hiroyuki Ogawa(Ba)の卓越したプレイ、FUMIYA(Dr)が肉体の限界と対峙しながら繰り出すリズム。6つの個性が重なり合い、時には駆け引きもしながら切磋琢磨を繰り広げていく様は、ライヴ作品ならではの痛快な醍醐味に溢れている。あんきもうめぇ! 杉江 由紀