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COLUMN

NoGoD 団長のあなたの知らない激ロックな名盤紹介 第33回

NoGoD 団長のあなたの知らない激ロックな名盤紹介 第33回

今年はメタルが熱いらしい。
日本国内でも名だたるメタルフェスが復活し、ライブハウスも含めて激ロックな1年になりそうだ。
ちなみに5年以上本誌にてコラムを執筆させて頂いている筆者自身も、何を隠そうHR/HMシンガーなのだ。
そんな自身のバンド「NoGoD」が、フルアルバムとしては約5年半振りとなる作品を4月21日にリリースする。


NoW TESTAMENT / NoGoD


メタルといってもジャンルは様々。
主に日本国内で支持されているのはストロングなシャウトを要するエクストリーム系のメタルだ。
我々のサウンドは所謂それらとは違う。
何より違うのはフロントマンが白いということだ。

しかしこのご時世、見た目でどうこうというのはナンセンス。
是非一度この作品を色眼鏡抜きで聴いて頂きたい。

オールドスクールかつ濃厚なリフから始まる「Renatus」で幕を開ける本作。
「What do you say」「Never fade away」では今まで我々がやってこなかった近年のモダンなメタルにチャレンジしている。
「ソラノカナタ」「If possible」「玉と砕けろ」はドラムのKとギターのShinnoが制作し、今までのNoGoDにはなかったトリッキーなキラーチューンに。
「mind's eye」は新メンバーであるベースのhibikiのテクニカルでプログレッシヴな部分が存分に詰め込まれたパワーバラード。
「屍を越えて行け」「現約聖書」ではTHE GENIUS ORCHESTRATION / ANCIENT MYTH / Imperial Circus Dead Decadence等幅広く活動している新進気鋭のギタリスト・Iyoda Koheiの泣きのギターが炸裂している。

私が日本のエクストリーム・メタルをあまり好んで聴かないのは、
「海外のアーティストを聴けば事足りる」からである。
やはり日本人である以上、この国でしか生み出すことの出来ない、何よりも自分たちにしか奏でられない音であるべきだと常々思っている。

その点で言えば、この「NoW TESTAMENT」は世界中どこを探しても同じものが無い、正に今のNoGoDにしか表現出来ないサウンドになっている。
HR/HMの音楽的進化が頭打ちになって久しい昨今、この作品が新たな時代を切り開く一手になると私は信じて止まない。

そして日本のメタルシーンがピュアでオリジナリティのあるバンドを正当に評価する時代になることを切に願う。

とまぁ、堅苦しい話はこれくらいにして......。

いやーさ、メタル業界って原理主義者が多くて息苦しいんだよね!
レジェンドかガールズバンドにばっか力入れてさ、俺たちみたいなキワモノ中堅層には見向きもしねーんだわ!
ここはひとつ、激ロックユーザーである若者たちの力で凝り固まったメタルシーンを変えて行こうぜ!NoGoDのCD売れろ!ライブに来い!そして皆で白塗りしよう!(笑)

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