COLUMN
NoGoD 団長のあなたの知らない激ロックな名盤紹介 第49回
私はこう見えてヴォーカリストなのだ。
「え!?MCとかする人じゃないの?」と思う読者が大半だろう。
もう一度言おう。
ワタシ、ウタヲウタウヒト。
なので、昔から歌のない音楽、所謂「インストゥルメンタル」は好んで聴いてこなかった。
しかし、CASIOPEA、T-SQUARE等のフュージョンや、80~90年代のSteve Vai、Joe Satriani、Andy Timmons等ギターヒーロー達のインストには今一つハマれなかった私が、2010年頃から急激にインスト曲を聴くようになった。
それはこの時期から激ロックなインストを奏でるアーティストが爆発的に増えたからだ。
今回は私の様な激ロッカー諸君にもオススメの「激インスト」の世界を紹介しよう。
Animals as Leaders/Animals as Leaders

間違いなくこの手のジャンルの火付け役。
8弦ギターで重低音をゴリゴリ鳴らしたと思えば、タッピングやスラップ等の奏法で度肝を抜いてくる、飽きさせない展開や複雑な拍子。ジャズ、フュージョン、メタル、ジェント等、様々な音楽を新次元にミックスさせた、まさに究極のモダン・プログレメタルインストだ。AALリーダーのTosin Abasiが「激インスト」を作ったと言っても過言ではない。
Muse/Polyphia
モダン・プログレメタルインストを更にキャッチーに、そして色鮮やかに進化させたのが、稀代のギターヒーローTim Henson率いるPolyphiaだ。10代という若さにしてその卓越した技術で世界中のギタリストの度肝を抜き、メタラーとは思えない程の甘いルックスで世の女性達も虜にしたニクい奴。
The Shape of Colour/Intervals

カナダの超絶ギタリストAaron Marshallのソロプロジェクト。
初期はガッツリジェントなインストだったが、途中ヴォーカルが入り普通のモダン・プログレメタルに。その後Aaron以外が全員脱退し、再びインスト路線に戻ったのがこの作品。往年のギターヒーロー好きにも刺さる常人離れしたテクニックと、エモーショナルでキャッチーな楽曲で一躍モダン・プログレメタルインストの旗手となった。
Arch Echo/Arch Echo

バークリー音楽大学出身のメンバーを中心に結成された天才集団。
モダンでジェンティなエッセンスを持ちつつも、ジャズやフュージョンの要素もしっかり持っている、次世代のプログレッシヴ・メタルの体現者だ。スウェーデンのDirty Loopsといい、音大卒の天才達は私の様な凡人バンドマンでは決して到達できない高みにいらっしゃるぜ!
Senpai EP II: The Noticing/Sithu Aye
最後に少し変わり種を。作編曲からレコーディングまで全て一人でこなすイギリスのDIYミュージシャンShithu Aye。彼の最大の特徴は、前述のアーティストの様なサウンドではありつつも、どこか我々日本人に馴染みのあるポップなメロディーが多い事だ。それもその筈、彼は生粋の日本のアニメオタクなのだ。この「Senpai EP II: The Noticing」もジャケットにそれっぽい女子高生キャラが描かれている。気になった人は彼の写真を検索してみてほしい。多分納得出来る筈だ(笑)。
ちなみに我々NoGoDにもインスト曲はちょいちょいあるし、ライブでやる事も多い。
ヴォーカリストにとっては貴重な休憩時間なので、これからもどんどんインスト曲を作っていってほしい。頼んだぞメンバー達よ。
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