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COLUMN

NoGoD 団長のあなたの知らない激ロックな名盤紹介 第10回

NoGoD 団長のあなたの知らない激ロックな名盤紹介 第10回

たまに深夜の音楽番組を見ていると、
国内外ともヒットチャートの上位にバンド形態のアーティストがいないように感じる。
ましてやヘヴィなサウンドのバンドなどまず見かけない。
時代の流れなのか、EDMやポップスは今でも支持されているのに、
私が愛した「激ロック」なバンド達は何処に消えてしまったのか......。

そんな中、5作連続で米ビルボード・チャート初登場1位を獲得し、
かのオジー・オズボーンに「メタルの未来」と称されたバンドがいる。



The Sickness / Disturbed


1994年、アメリカ合衆国イリノイ州シカゴにて結成された当初は「Brawl」というバンド名だった。
1996年に初代ヴォーカリストの脱退に伴いオーディションで選ばれたデイヴィッド・ドレイマンがヴォーカリストとして加入し、バンド名を「Disturbed」に改名。
何曲かのデモテープを製作し、シカゴを中心に着実にキャリアを積んでいった。
そして2000年にジャイアント・レコードより1st Album「The Sickness」をリリース。
このアルバムがいきなり大ヒット。
ビルボードで最高29位までつけ、アメリカだけで500万枚、ヨーロッパでも15万枚を売り上げる世界的ヒットになった。

何故彼等がここまで売れたのか。
それは間違いなくドレイマンの歌の力だ。
サウンド自体はこの当時のラウドロック、ニューメタルに限りなく近い物ではあった。
しかし、何かの呪術の呪文かと思うほどに怪しくうねるラップ、彼しか出来ない独特なシャウトや痛烈な咆哮、そして彼の余りにもずば抜けた歌唱力がこのバンドを唯一無二の音楽に押し上げている。
特にシャウトは大変特徴的で、私もたまにライブで真似をするくらいカッコいい(笑)。

だが彼等は音源だけではなく、ライブも本当に素晴らしい。
事実、2000年はセカンドステージで出演だったOZZFESTで、翌年はメインステージに昇格している。
そのライブを見てオジー・オズボーンが「メタルの未来」と称賛したのだ。

快進撃は止まらず、
2002「Believe」、2005「Ten Thousand Fists」、2008「Indestructible」、2010「Asylum」、アルバム4作全てビルボード・チャート初登場1位に送り込むモンスターバンドとなる。
名実ともにアメリカを代表するメタルバンドになった彼等だが、
2011年に「内部的な問題」から無期限活動休止を発表。
また偉大なバンドを失ったと私は落胆していたが、
2015年に6th Album「Immortalized」で復活。
この作品もビルボード・チャート初登場1位を獲得し、
5作連続1位という快挙を成し遂げた。
このアルバムに収録されているSimon & Garfunkelのカヴァー曲「The Sound of Silence」はシングルカットされ、トリプル・プラチナムを獲得。
さらにグラミー賞「ベスト・ロック・パフォーマンス部門」にもノミネートされる。

昨年2018年には最新作「Evolution」をリリース。
惜しくも初登場4位ではあったが、CDが売れないこの時代に未だに売れ続けているのがどれ程凄い事か。
作品を聴いてもらえればその理由は一発で分かる。
全ての作品が、本当に素晴らしい「激ロック」だからである。
どの作品からでも良いので、是非Disturbedの音楽に触れてほしい。
そしてその後にNoGoDの「V」というアルバムに収録されている「Sabbath」という曲を聴いていただきたい。
我々の心からのDisturbed超絶リスペクトが伝わると思う。(パクリじゃないよ!リスペクトだよ(笑)!)

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