COLUMN
NoGoD 団長のあなたの知らない激ロックな名盤紹介 第3回
激ロック読者の皆様、新生活如何お過ごしでしょうか?
我々NoGoDも四月より新体制での活動がスタートする。
新しい事をするには強いエネルギーや刺激が必要だ。
そんな時期にピッタリな、
刺激的な名盤を今回も紹介させていただく。
日本音楽シーンの特異点として今も燦然と輝き続けるバンド、
COALTAR OF THE DEEPERS。
『THE BREASTROKE -THE BEST OF COALTAR OF THE DEEPERS-』
COTDの中心人物と言えば、
楽曲のほぼ全ての作詞作曲、ボーカル、ギター、ベース、プログラミングをこなす超天才アーティストNARASAKI氏だ。
昨今ではももいろクローバーZやBABYMETAL等数々の著名アーティストへの楽曲提供やサウンドプロデュースを始め、
大槻ケンヂ氏等と共に結成したバンド"特撮"のギタリストとしても有名。
既にこれだけの肩書でもいかにNARASAKI氏が凄い人物なのか、容易に想像は付くだろう。
そんな彼がフロントマンとして1991年頃から活動しているバンド、
それがCOALTAR OF THE DEEPERSだ。
日本中がバブル景気で浮かれに浮かれまくっていた時期に、
COTDは既に海外の流行の音楽や文化を敏感にキャッチし、
世界標準で音楽活動していた数少ないバンドの一つ。
彼等の音楽はジャンル分け出来るような単純な物では決してない。
オルタナティブ・ロックであり、シューゲイザーであり、エレクトロであり、メタルであり、ハードコアであり、ポップである(笑)。
NARASAKI氏本人はCOTDの音楽を
"ネッズ・アトミック・ダストビン+ダイナソーJr÷2ですよ(笑)。そこにマイ・ブラのフレイヴァーが入って。"
と形容しているそう。
そんな独創的な音楽性を理解してもらうにはこのアルバムを聴いてもらうのがベスト。
91年から98年にかけて発表した楽曲の中から、選りすぐりの13曲で構成されているベストアルバム。
轟音ギター&グルーヴ、綿密なアンサンブルとシンセに絡み合うNARASAKI氏の浮遊感漂う歌声......。
うむむ、やはり上手く文字に出来ない(笑)。
兎に角、この時代に既にこの音楽性で活動していた事に多大なるリスペクトを感じずには居られない。
この作品以降、より電子的かつアンビエント、シューゲサウンドに昇華していくCOTD。女性とツインVo.体制になってからの4thフルアルバム『NO THANK YOU』は中期の名盤として人気が高く、2007年の6thフルアルバム『Yukari Telepath』もまた、実験的かつヘヴィ&アグレッシヴなサウンドで、激ロックサウンドが好きな若者にお勧め出来る名盤。
アーティストからの支持が非常に高いバンドでもあり、COTDに影響されたと公言しているバンドは大勢居る。
是非、国内ロックシーンの礎を築いたこのバンドの音に触れてみてほしい。
- 1