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INTERVIEW

SiM

2015.12.09UPDATE

2015年12月号掲載

SiM

Member:MAH(Vo) SHOW-HATE(Gt) SIN(Ba) GODRi(Dr)

Interviewer:増田 勇一

-だから"最初で最後"発言を撤回しましょう! またやってください(笑)!

MAH:いや、実際めっちゃやりたいですよ。

SIN:やりたいねー。

SHOW-HATE:めっちゃ楽しかったもん。

MAH:いやもう、まずは最初にあの花道からプロレス入場していったときの"うおー!"っていう感じ。あの瞬間からしてヤバかったよね。プロレス好きの自分としては、武道館は全日本プロレスが大きい興業をやるときの会場として昔から認識してるんで。武道館って、ロックばかりじゃなくプロレスのイメージもあったから、ああいうステージのイメージになったんです。センター・ステージを組むというのもあったし、"だったら花道を作ってプロレス入場やりてえ!"みたいな(笑)。

GODRi:うん。そして、それに対する反対意見はまったく出ず(笑)。

-ライヴの序盤、10月に発表されたばかりの最新シングル『CROWS』からの2曲が、早くも定番曲のような盛り上がりになっていたことも印象的でした。

SHOW-HATE:そこについては自分たちでもすごい手応えがあって。なんか今回、武道館公演に行き着くまでのツアーの本数は少なかったけど、そのツアーの初日から、思ってた以上にすごくいい反応が得られて。曲自体がわかりやすいというか、すごくシンプルになってるというのもあると思うんですけど、こっちの思ってた以上の盛り上がりでしたね。だから自分たちとしても、ライヴでどうやっていこうか、というのが見えるのが早かった。

MAH:ツアー中は毎回2曲目に「CROWS」やってたんですよ。その次にカップリングの「PSYCHO」をやって。当然そのツアー初日が初披露だったんだけど、"こんなに歌う?"と思うぐらいみんな歌ってくれて......。

SIN:「CROWS」は今までの俺らからするとめちゃめちゃシンプルな曲なんで"これ、大丈夫なのかな?"って思った部分も正直あったんですね。"もしかすると物足りない感じがするんじゃないか?"って。だけど実際ライヴでやってみると、こっちもめっちゃ楽しいし、お客さんもすげえ盛り上がるし。"この曲、ライヴで化けるんだ!"って、すげえビックリしましたね。だからときには"引き算"の曲というのも大事だなって思わされた。

-センター・ステージという設定はある意味プロレス的であると同時に、アリーナをスタンディングにしたいからこその方策でもあったわけですよね? 武道館の場合、スタンディング形式の場合でもフロアに入場できる人数が決められているから、通常のステージ設定のまま"座席なし"にしようとすると、全体的にスカスカになってしまう。

MAH:そうなんですよ。いわゆるエンド・ステージっていうフロアの端の方に設置する通常の形式だと、やっぱり1番遠くの人と近くの人の距離がすごく違ってくるし、観客との距離をできるだけ一定にするっていう意味でもセンター・ステージが1番いいんじゃないかって話が、運営サイドとミーティングしてたときに出て。で、いろいろと考えてみて、あの座席設定の感じが俺としては現実的に1番いい、と。お客さんの安全性の面でもそうだし、客席の密集度的にも、あの人数がみんなモッシュしても危なくない感じというか。ただ、その時点では武道館の許可が下りるかどうかわからなかったんですけど。

-結果的にはものすごく適切な感じでしたよね、人の詰まり方が。

MAH:ちょうど良かったですよね。実際、図面を見てた段階ではもうちょっとスカスカになっちゃうかなって心配してたんですけど、ステージに出ていってみたらちゃんと適度にギューギューになってたから、良かったなって。しかもセンター・ステージの場合は、最前列というのが多くなるわけだし。やっぱ、何回か友達のライヴとかを観に行ったりしてて、2階席の1番上から観たことなんかもあって。"これ、全然見えねえじゃん!"みたいなこともあったんですよ。すげえ豆粒みたいにしか見えなかったり、モニター画面なんかも場所によっては見切れちゃうというか、真横から見るようなことになったり。そういうことも結構考えて、やっぱ俺らみたいなライヴをやるうえでは、2階席の人たちも楽しめないと駄目だって思ってたので。だから距離感というのはすごく意識してステージ・プランを考えましたね。そして、幸運にも武道館がそれにOKをくれたっていう。

-結果的にはバンドが計画していた通りのことができた、と。しかも"席替え"という趣向まであったし(※2階スタンド席の観客2組4名が、ライヴ中、スロットマシン的な演出を伴った抽選を経て、アリーナの着席エリアへと移動することになった)。

MAH:ふふふっ。

SHOW-HATE:あれ、嬉しかったなあ。めっちゃ喜んでくれてたもんね。しかも当選者たちばかりじゃなく、まわりの人たちも"おめでとう!"って声をかけてくれてたし。