INTERVIEW
ヒステリックパニック
2015.04.01UPDATE
2015年04月号掲載
Member:とも(Vo) Tack朗(Gt/Vo) $EIGO(Gt/Cho) おかっち(Ba) やっち(Dr)
Interviewer:米沢 彰
-サウンドもヒスパニらしさ全開ですね。オープニングから明るい感じと疾走感で、キャッチーなところが上手く出てるなと思ったんですけど。メジャー1stシングルのオープニングをどうスタートするかは意識して曲を作りましたか?
$EIGO:この曲はツアーに出てるときにできた曲で、Tack朗と同じ部屋で"ヤバい曲ができた!"って熱量むんむんで他の3人を部屋に呼び出して"ヤバいっしょ!"って聴かせたんですけど、3人とも"うん"って感じで。全然熱量が違ったんですよね。そのとき俺とTack朗は "この曲はヒスパニの中でも、新しい代名詞になるんじゃないか"って考えてたぐらいで、たまたまそのときの曲が形になって、たまたまシングルに乗っかったっていう。タイミングがよかったですね。
-聴いていて、ダンス・ビートのサビの持っていき方が正直ズルいと思いました。ライヴを意識して作ってますか?
Tack朗:最近ダンス・ビートっぽいっていうリズムは自分の中でキテて、お客さんが手を上げて一緒に盛り上がれる感じで、"多くの人たちと楽しめるようなテンポ感でサビを作ったら"、という感覚はありましたね。別にメジャーに行かなくても、この曲は出るべくして出てきた曲なのかなと思います。
-とはいいつつ、思いきったブレイクダウンも入っていて、ヒスパニらしい落差というか、サウンドのごちゃまぜ感もトラックのポイントになっているなと思いました。ブレイクダウンは入るべくして入ったように感じましたが、ご自身ではどう思いますか?
$EIGO:入れなきゃいけないというか、入れないとヴォーカルの出番がなかったんです(笑)。
一同:(爆笑)
$EIGO:それもひとつの側面なんですけど、楽曲として、やっぱりシングルなんで、盛りだくさんな曲にしたいってのもあって。ラウドで落とすのもひとつだし、ゆっくりめな歌で攻めるのもひとつだし、ジャジーな感じを入れるのもひとつだし、ヒップホップ・テイストとか、さまざまなやり方があると思うですけど、その中で1番僕らが大事にしていた"ちょっと重たいのを取り入れたい"っていうのがあったんで。さらにプラスして今回はギター・ソロとかも入ってるんですよね。あんまり耳にしたことのないような音楽のノリだとは思うんですけど、より多くの聴き方ができると思うので、"あ、こんなふうなんだ。うるせぇな"という感じで捉えてもらえたら嬉しいかなと思いますね。
とも:思いっきり落としたあとからの綺麗なメロディもいいよね。
$EIGO:そう、ちゃんとポップに戻してくるよっていう。落としっぱなしのバンドも結構多いですけど、俺らは結構ひねくれ者なので。遠出してもJ-POPに帰ってくるっていう(笑)。
-カップリングとなる「Purple Haze」は、ミクスチャー感が強いトラックで、これが新アー写のイメージに近い感じがしましたが。
$EIGO:たしかに。わかります!わかります!
とも:最初から意図していたわけじゃないんですけど、そうなりましたね。
-こんな幅も出せるというか、こんなトラックもできるということを見せるトラックなんじゃないかなと感じたのですが、実際のところはいかがですか?
$EIGO:まさにそれです。カップリングを作らなければいけなかったんですけど、全然できなかったんですよ。"「うそつき。」はできるけど、もう片方の曲どうしよう?"って感じで。
とも:でも気づいたらツルっとできてたよね。
$EIGO:結果的に1日でパッと作っちゃって、"これでいこう!"って。昔にあったようなフレーズとか、RAGE AGAINST THE MACHINEみたいな歌い回しだったりとか、自分たちがそういう音楽がもともと好きだったりするし、最近やってるバンドがいないようなことをやって、カップリングだし、遊んでもいいかなってことで。結構スルッとできた楽曲で「うそつき。」とは真逆な感じですね。シングルの2曲目ですけど、面白い幅を持たせられたんじゃないかと。
-"ミクスチャーっぽい=名古屋っぽい"と思ったんですけど、名古屋出身ということを意識して出していこうという考えはあったりしますか?
とも:ライヴのときに"名古屋のバンド"だとは言っていて、名古屋を盛り上げたいっていうのもあるんですけど、サウンド面では特にはないですね。
やっち:名古屋だからこの音楽みたいなのはないかなと思いますね。