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INTERVIEW

The BONEZ

2013.12.11UPDATE

2013年12月号掲載

The BONEZ

メンバー:JESSE (Vo/Gt) T$UYO$HI (Ba)

インタビュアー:ムラオカ

-確かに何も知らずに外側から見ていると、よくでき過ぎている物語みたいに見えてしまいますよね。

T:実際は全然そんなことない。

J:奇跡ってあるんですよ。それをみんなに信じてほしい。Kが亡くなったことを、ひたすら最低だ、最悪だって思うこともできたけど、アイツが亡くなったことも、The BONEZが生まれたことも全部が偶然鍵穴にハマッた感じで、いろんな扉を開く鍵ができた。

T:とにかく俺はZAXの存在がでかいと思う。特にJESSEにとっては。Kが生きてる時に、JESSEについてKと話すことがあって、その時にKがよく言ってたのが、"アイツはいつもヒーロー的な立場で子分を従えてんだよ。アイツ1人で来ねぇ"って言ってて(笑)。"なんかいつも周りに、"JESSEさん!JESSEさん!"ってヤツを従えてて、俺はそれが気に食わねぇ"って言ってた(笑)。

J:(笑)

T:あとKが"いろんな人の相談役になっていてアイツ自身が吐き出す場所がない。みんなが頼ってくるし、アイツもそういう自分が好きだと思うけど、それを吐き出す場所がない。それを聞いてあげられる立場であり、JESSEにお前それ間違ってるだろって言える存在に俺はなりたい。でも現状アイツはまだ世間的にもバンドの状況も俺より全然上にいるから、俺がいくらお前違うよ、かっこ悪いよって言ってもそれは弱い犬がキャンキャン吠えてるのと一緒だから、アイツと同じレベルに達して、そう言えるようになりたいんだよね"ってKは言ってた。

-うんうん。

T:JESSE に"お前大丈夫か?"とか"気を使わなくてもいいんだよ"とか、そう言える存在がZAXだったんだと俺は思う。JESSEもよく"アイツのこと嫌いなヤツなんていないでしょ?"って言うけど、俺もそう思うんですよね。本当に人から好かれるヤツだし、P.T.Pでアメリカにレコーディング行っても、アイツが1番英語分からないのに、1番好かれてた。映画デートに行こうよってお姉ちゃんに誘われてたのもアイツだし(笑)。なんかそういう人間味が滲み出てると思いますね。だからZAXはJESSEにとって必要な存在だと思います。

J:そうですね。メンバーに何も言えなくなることが自分には1番恐怖なんですよ。RIZEでも昔はみんなで無茶し合って、寝てるヤツがいたらマッキーで顔に落書きしたりとかしてたけど、いつからか1人1人の空間ができるようになっちゃって。10年以上もやってればしょうがないのかもしれないけど、言いたいことが言えないのがものすごい嫌で。悩みやストレスがないって思い込ませてるんですけど、きっとたくさんあって。でもThe BONEZって間違いなくストレス・フリーなんです。すぐ思ったこと言えて、それがどれだけ自分にとってヘルシーなことなのかって本当に感じてますね。ZAXも然りだけど、T$UYO$HI、NAKA、そしてZUZUも昨日もリハに来てくれて、ZUZUが弾いてたパートをNAKAに教えに来てくれたりとか。隠しごとがない。前任のギターが来たりしたらちょっと空気が悪くなったりしそうだけど、それがならないのは俺らがずっと本音で向き合って、話し合って、思ったこと言い合ってこれたからだと思う。少なからずも頑張らないと本音って言えないと思うし、簡単なことじゃないと思うんですよ。だからZAXが俺に対して"大丈夫か?何かあったら言えよ"って言ってくれるのもすげえ勇気を振り絞ってくれてるのも分かる。だけど時には何も考えずにポッて言ってくれてるのも大事で。俺も今までだったら頑張らないと言えなかったこともパッと言えるようになってたりしている。T$UYO$HIが言ってた言葉だけど、最近みんなでいると、誰と誰がペアになっても、同じ会話、同じテンションでいけるんですよ。

T:普通グループになると、2対2とかで分かれてくるじゃないですか。俺らはそれがどの組み合わせになっても成立できるんです。

J:で、どの2人になっても"あの2人呼んでこねぇ?"ってなるんですよ(笑)。こないだも12、3時間かけて東京から小倉へ行って、200キロ、300キロずつ運転して......ZAX以外はね。ZAXは運転恐怖症だから(笑)。夜12時20分ぐらいに着いたのかな。で、ZAXがFOO FIGHTERSのドキュメンタリー持ってきてて。T$UYO$HIに"FOO FIGHTERSの成り立ちがThe BONEZにそっくりだぜ"って言われてたし、俺すごい影響されやすいから、アルバム作り終えるまで、FOO FIGHTERSのものは全く見ないようにしてたの。で、アルバムも録り終わったし移動中に車で見ようか、でもハイエースのナビで見るのもあれだから、ホテルまで待とうってなって。でも1時を回ってたし、普通だったらその場は盛り上がって見ようぜって言ってても、次の日ライヴだし結局別の日にすると思うんですよ。

T:俺もそうなっちゃうのかなと思ってたんですよ。飯食いに行って帰って。そしたらNAKAが"誰の部屋で見る?"って(笑)。

J:で、"ZAXの部屋でしょ"ってなって(笑)。で、ZAXの部屋はビジネス・ホテルのシングル・ルームですよ。ベットでみんなで、FOO FIGHTERSのDVD見て、"おぉ、NAKA、Pat Smear(※1度脱退しのちに再加入したギタリスト)みたいじゃねぇ?"とか言ったり、Dave Grohl(Vo / Gt)がFOO FIGHTERSの1stアルバムまるごと1人で作ったって、"これ俺じゃね?『Stand Up』と全く一緒じゃん!"とか(笑)。"友達のバンドの解散ライヴを見に行って、リズム隊を引き抜くってT$UYO$HI とZAXじゃん!"って盛り上がって(笑)。大人になっていってバンド編成が変わってZUZUが辞めて、NAKAが入ったこととか、Daveに娘がいてその辺で遊んでたりとか、アナログでレコーディングもしてて!これも戦略的でしょ、って思われてもおかしくないぐらい俺たちと共通点があって。本当にアルバム作る前に見なくてよかったと思いました。それでみんな深夜までZAXの部屋にいて、持ってきたスピーカーに繋いで見てて。そんな時間までみんなと一緒にいたいって思ってるのは本当に中学生(笑)。中学生がもし免許持ってツアー回れたらこんな感じなんだろうなって。

T:あのDVDをみんなで見たかったんだよね。山中湖にレコーディングに行ったタイミングでみんなで見てもいいかなと思って、実は俺プレステ3とブルーレイを持参してたんですけど、結局その場にZAXがいなかったし、そんな時間もなかったし。

J:このままFOO FIGHTERSと同じ流れでいくと、俺らはLED ZEPPELINと一緒にでっかいステージでやる流れになっていくんだよね(笑)。夢はでかく持ってますけど、1番でかかった夢、たどり着けないだろうなと思ってた夢が今ここにあるんで。 ......RIZE以外でバンドやるとは思わなかったですね。シンガーとして、ラッパーとして数えたら50個以上でフィーチャリングで参加してきたんですよ。CRAZY TOWNと1曲やったり、KOTTONMOUTH KINGSと回ったりとか。サンフランシスコで機材を片付けてる時に、超マッチョな刺青だらけのヤツが"俺RIZEのファンなんだ。俺たちのアルバム聴いてくれないか?"って渡されて、それ見たらINSOLENCEって書いてて"えぇー!俺らINSOLENCEの大ファンだよ!"って言ったら、"俺もRIZEの大ファンだ!"ってなって、それがMark Herman(Vo)との出会いだったりとか。

T:俺とKはUZUMAKIがサンディエゴでINSOLENCEとG-FREAK FACTORYがライヴをやるって聞いたから、それを見に行こうぜって、初めてKとLAに行って、会場の外で俺もMarkに会ってた。

J:こういうバンドをこの歳で作れるのは、夢みたいだと思う。俺17歳の時にRIZEを始めて、今33歳だけど、The BONEZも50歳まで確実にやるバンドなんだよね。俺50歳になったらT$UYO$HIは59歳だぜ(笑)?

T:ヤバイよね!来年40歳だからね、俺(笑)。それこそJESSEもRIZEの家紋みたいなタトゥー入れてるけど、Kがまだアメリカにいる時かな?ある日"大丈夫だ。このバンドでいける。俺は一生Pay money To my Painだ"って思って、その3日後ぐらいに"Pay money To my Pain"ってタトゥーを入れたの。Kも入れてて、俺と2人でアメリカに行った時にはまだGUNDOGもあったんだけど、Pay money To my Painって入れたの。で、それから1年後ぐらいに俺が入れて。俺もP.T.Pが最後のバンドだと思ってたし、ZAXもよく言ってたんだけど、"このバンドがなくなったら誰も成功できないよ。このバンドより上にいける、夢を見れるメンバーなんていない"ってよく言ってた。年齢とかそういうこともあるし。そう思ってきたけど、またバンドが始まっちゃうとは思わなかった。そこはすごく気を遣ってる......気を遣ってるというか、最初の1月11日のライヴの時も友達が打ち上げにいっぱい来てくれて、俺もやるか迷ってたけど、Kのことが発表されて、結局ファンもそうだし、俺も友達もなにをどうしていいか分からないというか。一般的な発表は1月10日だったけど、近い友人には12月31日にすでに連絡して、そこから会ってなかったから。ライヴの時に友達から"なんかよかった、ライヴやってくれて"って言われて。みんな心に穴ぼこが空いた時に、1番Kの近くにいた俺たちがステージに立って、こうやって集まれてよかったって言われて、それはよかったなって思った。もう言っちゃってもいいと思うけど、本当はThe BONEZのアルバムをP.T.Pのアルバムと同じ日に発売する予定だったんです。The BONEZでは一緒に制作してたけど、P.T.Pのレコーディングは俺とZAXはすでに終わってて、あとはギター・ソロとゲスト・ヴォーカル待ちだったので、The BONEZの制作の頭のタイミングでP.T.Pのミックスをしだしたら、重みがすごくて。これは同時に出してもみんな戸惑うというか。

J:1枚に集中させてあげたい。

T:P.T.Pが出るって時に、P.T.Pしか聴きたくないだろうと思ったし。"やっぱり俺はできないよ"って言って延期してもらいました。未だにファン心理って俺も分かるし、1月10日に発表されて11日にライヴやった時もファンは捨てられた気持ちになるっていうか、"私たちみんなでP.T.Pだったでしょ"って思ってたのに、"Kがいなくなったらパッてすぐ他に行っちゃうの?"って気持ちになると思うし、未だににそう思う人もいっぱいいると思うから。気を遣うと言ったらおかしいけど――俺らからしたら自然な流れだったけど、中身を知らない人からしたら、"あっさり次行っちゃうの?"って見えると思うから。そこはあんまり誤解を与えたくないっていうか、極力説明はしたいと思うけど。

J:ただ、だらだら説明したところで、胡散臭く聞こえるから。

T:うん、だから結果というか、これからやっていくことで見せていくしかないのかなって思う。ただ、本当に自然な流れなんだよね。P.T.Pのアルバム・リリースのタイミングで取材をあまり多くはやりたくないって言ったんです。結局1時間とか話しても、掲載している雑誌を見てみると結局載ってるのが少しだけで、それだと内容は伝わらないから。俺ら的には絞らせてもらって、激ロックだと誌面だけでなくWEBでもすごく長く載せてくれるじゃないですか。だから伝わることがあると思ったし。中途半端な情報が中途半端に載っちゃう方が、色々誤解を招くと思って。だから激ロックの時とかいっぱい話させてもらって作ってもらえて感謝してます。