DISC REVIEW
-
今回は2015年以降の作品から収録したベスト盤となるわけだが、この5年間は打首の活動としてはかなり濃厚だ。ライヴ定番の「日本の米は世界一」や「島国DNA」他、2018年3月の初の武道館公演へと至るなかで発表された四季のシングルに収録され、MVと共に打首の名を広めた「布団の中から出たくない」や、共感度マックスで大人たちの心の叫びとなった「はたらきたくない」など、打首節が確立した曲が並ぶ。ラウドを軸に多彩なサウンドを巧みに盛り込み、ジャンルを飛び越えた無二の存在となった5年間。「布団の中から出たくない」に続く季節の曲「なつのうた」や、"PAIN"を叫ぶメタル・チューン「Fly Away」、キャッチーさ抜群の「だらだらしたい」という新曲も、"節"全開で大充実の1枚だ。 吉羽 さおり