INTERVIEW
打首獄門同好会
2015.11.14UPDATE
2015年11月号掲載
Member:大澤 敦史(Gt/Vo)
Interviewer:荒金 良介
-前回のシングル『日本の米は世界一 / New Gingeration』(2015年5月リリース)の反響はどうでした?
シングル自体が初めてだけど、今までの中でもっとも曲にスポットが当たったなと。これまでMVの再生回数を1番稼いでいたのが「私を二郎に連れてって」(2012年リリースのアルバム『獄門のすゝめ』収録)という曲だったんですけど、ちょうど最近「日本の米は世界一」が29万回くらいいってその記録を塗り替えて。バンド史上最高に反響があったんですよ。で、今年は夏フェスやサーキット・イベントにもたくさん出て、初めて観るお客さんの前でライヴをやることが多かったけど、Track.2「日本の米は世界一」がやっぱり1番みんな知ってるんですよ。
-へぇー、そうなんですね。
ライヴでもこの曲が来たら、みんな"おおーっ!"と盛り上がるという。
-「日本の米は世界一」を軸にライヴのセットリストを組んだりも?
秋田のフェスでは最後にやりました。
-抜け目がないですね(笑)。
はい、米所のライヴでは特に意識しますね。
-これまでになく反響を得た理由は、ご自分としてはどう分析してます?
作ったときは代表曲になるという手応えはなくて。いつも通りのらしい曲ができたなぐらいの感覚で。いろいろ食べ物の歌を作ってきたけど、テーマが米だったから、いよいよ日本で代表的な食べ物を取り上げたと受け取られたのかなとか。自分でもそういう憶測でしか言えないくらい、決め手が何だったかってよくわかってないんですけどね。
-つくねやラーメンよりも、米という言葉自体がキャッチーだし、イメージがすぐに湧きやすいんですかね?
この曲に関しては"日本の心"みたいなものを感じてくれる人がいたんです。特に驚いたのは、メールやファンレターをたまにもらうんですけど、その中に農家の方がいて......。
-えっ(笑)?
本業が農家の方がたまたまこの曲を知って、"大変勇気づけられました、まさにその通りだと思います。日本の米を大事にする心をみんな忘れてはいけないと思います"と。本気で熱いメッセージをくれて、こっちはひとりの消費者として率直に書いただけなのに、わりと大事になってしまったなと(笑)。だから、"こちらこそ、ありがとうございます!"という気持ちです。
-はははは。
後づけで、曲に対する思い入れが聴いてくれた人のおかげで膨らんでしまって。お米に関しては。ほとんどの農家の方が1から10まで育てているから、並々ならぬ思い入れを持ってる人が多いんでしょうね。
-想定外のリスナーまで届いてしまったと?
いやいや、ありがたい限りです。まあ、農家の方に聴いてもらう機会ができるとは思ってなかったですけどね(笑)。
-でも農家の方がたまたま曲に触れる機会も少ない気もしますが。
紹介というか、こんな曲を歌ってるヤツがいるよって、農家の方に伝えてくれる人もいるみたいで。
-完全なクチコミですね!
お米関係の方に広めてくださるんですね。農協の方に薦めておくよ、という人も実際いましたからね。面白い広がり方をしました。