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INTERVIEW

打首獄門同好会

2016.08.18UPDATE

2016年08月号掲載

打首獄門同好会

Member:大澤 敦史(Gt/Vo)

Interviewer:荒金 良介

-今回のアーティスト写真もすっさまじくインパクトがありますね!

去年は"お米の歌"(※2015年リリースのシングル表題曲「日本の米は世界一」)だったので、田んぼでアーティスト写真を撮ったんですけど。今年は"魚の歌"(Track.1「島国DNA」)だから、どうしても海の上、船に乗っているところを撮りたいなと(笑)。なのでガチの漁船をお借りして、撮影しました。やっぱりインパクトがあったみたいで、Twitterで公開したら1,800リツイートぐらいあって。Zepp Tokyoでのワンマン・ライヴ(2016年2月20日に開催)の集合写真よりもリツイートが多かったです。

-予想以上の反響があったと。

知り合いのバンドマンに会うたびに"アー写、笑ったわ!"と言われますね。自分たちは普通のことをやってるような感覚になっていたんですよね。

-普通じゃないですよ(笑)!

やっぱり船にドラムセットが乗ってるのはおかしいですもんね。あと、船の上で釣竿ではなく違う竿(楽器)を持って乗ってますから。自覚はなかったんですが、周りの反応をみて"変なことしてたなぁ"と改めて気づかされました。

-ツッコミどころ満載です。あと、このアー写が今の打首獄門同好会の勢いを象徴しているなと。今年は周囲の注目やメディア露出を含めて、波に乗りまくってませんか?

あぁ、船だけに。その謳い文句はいいですね。

-バンドにさらなる追い風が吹いてますよね?

春には日本テレビ"行列のできる法律相談所"にも出演させてもらって、周りの視線が変わってきたなと。去年も"RISING SUN ROCK FESTIVAL 2015 in EZO"に出演したりして躍進の年だったけど、今年はさらにそれを感じますね。

-大阪で行った初のワンマン・ライヴ(※6月12日にumeda AKASOにて開催)も即日完売したり、また、オードリーの春日さんが踊るケロッグのWEB CM"グレイトモーニング体操第1"の音楽を大澤さんが手掛けたりと、大忙しじゃないですか。

ありがたいかぎりでございます。内側の人間からすると、ドーン! と上がることはないけど、下がりはしない。十数年ジワジワと上がってきたバンドだと思っているんですよ。今年はその"ジワジワ"の延長でようやく何かに辿り着いた感覚はありますね。

-それに、Zepp Tokyoでのワンマン・ライヴを収めたDVDをリリースするためにクラウドファンディングもやってましたし。最初は"300万円集まればいいな"という目算だったんですよね?

それも予想以上の展開でしたね。目標金額の2倍集まれば大成功かなと思ったら、結局その5倍もの金額が集まったんです。だから"1,500万円って、なんだよ!?"って。でもそのおかげでようやくライヴDVD&Blu-ray『Zepp Tokyo 2016』(2016年6月リリース)を出すことができました。

-使い道が困るくらいの金額ですよね。

Zepp Tokyoを撮影するために集めたお金ですからね。映像担当に"予算が増えたんで、なんとかしていい機材を確保できない?"と聞いたら、"開催日ギリギリすぎて無理です!"と言われました(笑)。なので急遽、良い編集室を確保したりして、あの手この手でクオリティを上げました。使い道に困る予算というのは、初めての経験です。

-贅沢な悩みです。このライヴDVDに関しては、ふんだんに予算をつぎ込んだんですか?

はい。会場の2階にもクレーンを導入したんですけど、その画が"大物アーティストのライヴ映像で観たことがある!"みたいな感じですごかったです。あと、Blu-rayも当初は予定になかったけど、それがオプションとして加わりました。Blu-rayを観た方から"画質が違う!"といい反応ももらえましたからね。俺はBlu-rayプレーヤーが家にないので、観たことがないんですけど(笑)、そういう声をもらえて嬉しいです。

-それでも予算は使い切れてないんじゃないですか?

余ってしまったお金はたくさん相談して......。苦肉の策として、「島国DNA」のMVに使わせてもらいました。ライヴの演出とかで使ってしまうとそのライヴに来れた人しか得しないから、支援してくれた人に幅広く届くのはMVだろうと。おかげで漁船を借りて、ドローンも飛ばせました。インパクトがある仕上がりになっていると思うので、楽しみにしていてほしいです。