INTERVIEW
打首獄門同好会
2017.10.11UPDATE
2017年10月号掲載
Member:大澤 敦史(Gt/Vo)
Interviewer:吉羽 さおり
来年3月の日本武道館ワンマンへ向け、"目指せ武道館!!2017-2018 戦獄絵巻"と題し、様々な計画が目白押しの打首獄門同好会。そのうちのひとつ、四季連続リリースの第2弾シングル『秋盤』が完成した。前作『夏盤』では「糖質制限ダイエットやってみた」という曲があったが、今回は食欲の秋ということで「ニクタベイコウ!」という直球ソングを収録。メタリックでポップで、郷愁感あるフレーズまでも展開し、ライヴで忙しく身体を揺らす曲となること間違いなしの1曲だ。夏フェス・シーズンを終え、47都道府県を制覇するツアーも大詰めとなるなかで、キラー・チューンの完成となった。
-『秋盤』の1曲目は「ニクタベイコウ!」。食欲の秋といえば、ということで期待どおり、肉の曲がきました。
満を持しての肉でございます。前回からの流れでいうと、『夏盤』(2017年7月リリース)で糖質制限ダイエットをしていたんですけど(「糖質制限ダイエットやってみた」)、その影響でここ1年余りで肉を食べる機会が大変増えまして。米、パン、麺を抜いて、その代わりに肉、大豆製品、野菜が増えるという食生活となり、いよいよこの時が来たかという。いつかはやるであろう肉に、ついに手を出した次第です。
-構想としては、早い段階からあったんですか。
米(2015年リリースのシングル『日本の米は世界一』)のあとに魚(2016年リリースのシングル『島国DNA』)を出した時点で、肉はいつかくると。いつだ? という話で。今回の四季連続リリースで、食べ物を当てるとしたら秋だろうなっていう流れはおぼろげにあったんですけど、やっぱそうなりますよねという(笑)。
-曲の展開のめまぐるしさは今回も面白いですよね。そしてものすごくキャッチーで。
例によってなんですけど、AメロとBメロと、全部性格が違う曲ですね。コンセプトがガツンと決まったあと、作曲はいつも試行錯誤で、苦労するので。今回も、サビができ、Aメロができ、Bメロどうしようみたいな。いろいろパズルを組み合わせる感じで、段々といびつにできていくという感じですね。
-曲中に、童謡「はないちもんめ」のようなフレーズのパートがあって、ライヴではウォール・オブ・デスとなりそうな雰囲気ですね。ライヴの風景が見えるということでは、一番でした。
今回は一番そうですね。ミュージック・ビデオで、ライヴの疑似体験じゃないですけど、それを見せられたのもありますしね。曲を作る段階で、ここはきっとこうなるだろうなという構想が見えたうえで、エキストラを呼んでMVを作ろうということになって。あらかじめデモ段階の曲をみんなに渡して、撮ったんです。試しに聞いてみたんですよ。"ここの部分を今から撮るんだけど、君たちだったらどうする?"って。そしたら思ったとおりにフロアが左右に分かれて。"ですよね。やっぱりそうですよね"という。
ライヴでのお客さんの反応を見て、段々とこちらからいたずらをするようになってきた。その究極型ですね
-ライヴに慣れたみなさんは、さすが察しがいいというか。
そうです。答え合わせして、じゃあ曲もそう仕上げようという。
-この先のライヴでの披露が楽しみです。
いろんなライヴで、曲の予期しないところでいきなりサークル・モッシュができたり、フロアがふた手に分かれたりっていうのもいろいろ見てきたなかで、以前は、アレンジを変えて"ここで分かれろ~"って指示したこともあったんですけども、今回は曲自体にそれをあらかじめ組み込んだという、初めての試みです。
-ということは、ここ数年でさらに盛り上がってきたライヴでの体験が、ダイレクトに曲に反映されているということですね。
最近は、お客さんからの影響で曲のアレンジが変わっていくくらいのこともあったりしますね。わりと、こっちがびっくりするような体験も多くなってきましたし。いきなりサークルができたり。ここでフロアが分かれるのか!? どうするの? ってこっちがびっくりするようなこともあったりして。ここで一緒に叫ぶんだというのを、いろんなライヴやいろんな曲で体験していくうちに、じゃあここをこうしたらお客さんはこうするんじゃないかって、こっちから段々といたずらをするようになってきて。その究極型ですね。