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DISC REVIEW

2020

打首獄門同好会

『2020』

Release Date : 2020-11-18
Label : Living,Dining&kitchen Records

CD : ¥2,222 → ¥1,938
amazonTOWER RECORDSTOWERHMV

タイトルとアートワークが示すように、今年の出来事や経験、情緒が詰まったミニ・アルバム。2月のZepp Tokyoでの無観客ワンマンのオープニングを飾った「新型コロナウイルスが憎い」は、ライヴ時のプロトタイプ的なものから、5月には当時の状況を盛り込んだ更新版がSNSで発表され、そして今作で2020年の集大成として着地。"生活密着型ラウドロック"打首の、地に足つけた生活者としての実感とヘヴィなサウンドはうなずくことばかりで、今年もなんだかんだ言いながら踏ん張ってきたなと自分を讃えたい気持ちにもなる。それも打首がブレずにニッチで無常な喜びやおかしみを綴ってるゆえだ。SNSでも話題だった「牛乳推奨月間」や、すでにライヴでの鉄板となり得ている「筋肉マイフレンド」など、超フレンドリーな曲や、大陸的なロック・サウンドでその先に踏み出していく「明日の計画」もまた、ブルージィではあるがとてもいい。 吉羽 さおり