COLUMN
THREE LIGHTS DOWN KINGS グリエルモ コーイチのブレインベーダー(SF映画編) vol.2
いや〜最近あっっちぃ〜あっっちぃ〜。いよいよ真夏への秒読み開始って感じですね〜。今年はいろんな意味でアツい夏にしたいな〜!と言うことで。あっ!どーも!THREE LIGHTS DOWN KINGS ヴォーカル Glielmo Ko-ichi(グリエルモ コーイチ)です。
前回の1回目となるブレインベーダーSF映画編、意外にたくさんの方達から反応もあってとても嬉しかったです。ありがとうございます!!!当コラムではSFヲタクの僕が、独学で手に入れた知識とSFヲタクならではのマニアックな見解でSF映画の魅力をできる限りお伝えしています。さぁ!2回目となるブレインベーダーSF映画編張り切っていっちゃいますかー?
せーの!SFスイッチーーー!オーーーーーーン!
前回はSFの定義やSF映画の始まり(ジョルジュ・エリメスの月世界旅行)のお話をさせて頂きました。今回はまず、前回の予告通りSF映画の歴史についてSF世界と現実世界を照らし合わせながら、もう少し深いところまでお話ししたいと思います。早速1950年代に遡ってみましょう。
この年代は映画の撮影技術もすこし進歩して、SF世界も面白いストーリー性の有る作品が増えて来た時代です。まず注目したいのがこの時代の現実世界は冷戦時代であったため、SF映画も宇宙人や異星人の侵略モノの作品が多く目立ちます。後に、この時代のSF作品の侵略という定義がスタンダードとなっていき、今でも多くの人がSF映画と言えば宇宙人や異星人の侵略モノが頭をよぎるように、SF映画に与えた影響の枠を超えて「宇宙人や異星人=怖い生き物」と言う概念を植え付けました。
そんな中ヒットしたのが1951年の作品「地球の静止する日」。こちらは侵略モノではないストーリーで侵略モノの定義を崩しました。が。。。やはり時代は冷戦時代と言うことでその後も侵略モノ作品は増え続け、先ほどお話しした「宇宙人や異星人=怖い生き物」と言う概念が、多くの人の頭から消える事はありませんでした。恐怖心や視覚的トラウマみたいなものが脳に与える影響力がそれほど強いと言う事がわかります。
そして、この時代のもう一つの注目ポイントは東西冷戦下で宇宙開発が進んだと言うこと。この影響で増々SF世界に面白いアイデアや宇宙船のデザインなどの近未来思考が生まれ、それが後のSF映画や日常生活の進歩に影響を与えます。
お話した通り年代別でSF映画の世界と現実世界を照らし合わせてわかるように、映画はその時代背景を映す大切な資料でもあるのです。ざっと、1950年代を取り上げてSF世界のお話をしたように作品が作られた年代とその時代背景を照らし合わせる事で、この作品は見る人に何を伝えたいのか、何をどう感じてほしいのかと言うところの見方が少し変わります。これはもはや、映画だけではないと思います、もちろん音楽にも、絵にも、形あるものすべてに作った人たちのメッセージが詰まっているのです。そして、そのメッセージは大体皆感じる事は同じにせよ、細かい部分の感じ方が人それぞれ違うから面白いのです。
だからSF映画は面白いのです。
今回のSF映画の歴史はこのくらいにしておきます。
さて、次は前回予告した通り、僕のオススメのSF映画を紹介したいと思います。今回紹介するSF映画は「エイリアン」(1979年)です。ん?それ知ってるよ!って人はたくさんいると思います。もちろん他にも紹介したいマニアックなSF映画はたくさんあります。
じゃあ、なぜあまりに有名な「エイリアン」なのか?それは、知ってる方も大勢いると思いますが、つい先日2014年2月5日に紹介作「エイリアン」のデザインを手掛けたデザイナーのH・R・ギーガー氏が74歳でこの世を去ったからです。いちエイリアンシリーズのファンとしてとてもショックでした。ギーガーさんが与えた影響力は計り知れません。僕にとっても映画「エイリアン」の存在はとても大きくて僕をSF映画の魅力に導いてくれた作品の1つでもあります。
紹介作「エイリアン」はSFホラーというジャンルの質を極限まで追求した作品だと思います。監督は巨匠リドリー・スコット(代表作はブレードランナー、グラディエーター、ハンニバル、ブラックホークダウンetcなどがあります)。今作はリドリー・スコットにとっても間違いなく出世作と言えるでしょう。ストーリーが進むごとにどんどんエイリアンの世界に引き込んでいくカメラワークやシーンの間(ま)、音の使い方は本当に圧巻です。
それともう一人、間違いなく今作が出世作となったヒロインでエレン・リプリー役のシガニー・ウィーバーの演技も圧巻です。女性にも関わらず力強くかっこいい役柄は一度見れば、エイリアン=シガニー・ウィーバーと言えるくらいハマり役だと思います。他にも候補の女優がいたなかシガニー・ウィーバーが起用されたのも監督の力だと思います。
そして、今作「エイリアン」は何と言ってもギーガーさんが手掛けたエイリアンのデザイン。一度見たモノを完全にトラウマ的感覚に落とし入れます。そのインパクトはもう説明不要ですね(もし読者の見た事ないという人、まずは画像だけでも見てほしいです)。
そんな完璧なエイリアンを最大限に生かすために細部にまでこだわって作り込まれた舞台セットやストーリー性。上記で述べたようにそれらの素晴らしい才能が集結して今作「エイリアン」が誕生しました。その後、今作は続編を次々と世に送り込みます(続編の話はスペースの問題で割愛)。それと本当はもっと細かくストーリーのお話をしたいのですが、今回のコラムちょっと本気で書きすぎて文字数がヤバいためそちらも残念ながら割愛。とは言え、あまりに有名な作品なのでストーリーなども詳しく知ってる人は多いと思います。(決めつけ。苦笑)
とにかく今回この作品紹介で伝えたいのはH・R・ギーガーさんの遺作となった今作でのエイリアンなどのデザインを今一度感じて欲しいということ。これを機に是非読者の皆さん、世紀の怪奇SF映画「エイリアン」、感じてください。
ふぅ〜〜〜っ!!!マジで本気で書いてしまった。汗
今回のグリエルモ・コーイチのブレインベーダーSF映画編はこのへんで!
このブレインベーダーSF映画編では読者の皆さんにSF映画の魅力を伝えつつ共有して行きたいと思います。SF映画が興味ない人が好きになるように、もともとSF映画が好きな人はもっと好きになるように、そんなお節介な狙いを持ってやっていきます!(笑)
次回は、SF映画の歴史を今回お話したみたいに、別の年代の作品と時代背景が作品へもたらした影響などのお話したいと思います。あと作品紹介もします。次回も全身全霊でSF映画に向かい合いおうぜ!でわでわ!!!
あっ!あと7/2にTHREE LIGHTS DOWN KINGS 新譜出します!詳しくはHPまで!よろしくお願いしますーーーー!笑 デワデワ!!!
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