DISC REVIEW
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昨年6月にヴォーカルのGlielmo Ko-ichiが脱退、一時活動休止していたサンエルが帰ってきた! 11月に新ヴォーカリスト Hiromuを迎えての復活ワンマン・ライヴを行い、新たな門出をファンと共に祝った彼らが、ついに新体制第1弾となるニュー・アルバムを完成させた。まず、これまでとはまったく違った、オーガニックで生々しいヴォーカル表現や、ラップを大胆に取り入れるなど、今まで以上にロックに舵を取った、勢いのある楽曲の数々に驚かされる。それでもなおサンエル印のポップネスは色褪せることなく、むしろ新たな表現を得て、より際立って輝いているように聴こえる。今作は、リスタートした彼らの、未来にかける希望や闘志を感じることのできるパワフルな1枚となっている。 山本 真由