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COLUMN

NoGoD 団長のあなたの知らない激ロックな名盤紹介 第9回

NoGoD 団長のあなたの知らない激ロックな名盤紹介 第9回

4月は出会いと別れの季節とは良く言ったもので、
昨年4月にNoGoDの前ベーシストが脱退して丸1年が経った。
その間我々は様々なゲストベーシストを迎えライブ活動を行いながら
制作活動を進めていた。
そして遂に、2019年4月10日に約1年7カ月振りとなる新譜「神劇」をリリースする。
今回は職権を存分に乱用し、自分の作品を名作と勝手に決め付けてご紹介。

神劇 / NoGoD
今作は全7曲入りのミニアルバムである。
NoGoDの歴史上、4人のメンバーで音源を制作しリリースするのは初めてだ。

だがしかし、個人的には過去最高に「濃度」の高い作品になっていると自負している。
「劇」「舞台」をテーマに、非常にコンセプチュアルで一貫性のある内容になっている。

一曲ずつ解説していこう。

1. Curtain Rises
今作のオープニングを飾るインストゥルメンタル曲。
実はこの曲、DDTプロレスリング所属の竹下幸之介選手の入場曲として書き下ろした物のヴァージョン違い。
完全版の「Curtain Rises-TYPE FABLE-」は、是非DDTの大会に足を運んで、竹下選手の試合で確認してほしい。

2. masque
オリエンタルでメタリックな幕開けから、サビで一気に開ける意外性のある展開。
非常に言葉を詰め込んでいるため息継ぎが出来ない、ヴォーカル殺しの1曲。
中盤のワルツになる所も良い味を出しているポイント。

3. Borderline
今作のリード曲&MV曲。ストレートなライブチューン。
サビのコーラスはライブでオーディエンスと一緒に叫びたいやつ。
新体制となったNoGoDの意思表示でもある。


4. シアン
三原色はそれさえあれば全ての色が表現できるのに、ひとつでも欠けたら表現できなくなってしまう。
そんな物悲しさをエモーショナルなギターロックサウンドに乗せて。
実はこの曲もリードトラック候補っていうくらい良い曲。

5. far away
バックは力強く骨太なロック。しかし空間系のエフェクトを多用した結果、浮遊感のあるアンビエントな楽曲に仕上がった。
サビで歌詞が1ワードしかないのは、初めての試み。

6. DOOR
今作の中で一番の疾走曲。
2ビートでこの速さは、おそらくドラマー殺し(笑)。
歌詞は一見前向きで、NoGoDのスタンダードなメッセージに聞こえるかもしれないが、
実はこの主人公はまだ扉を開けられてはいない。

7. そして舞台は続く
今作を締めくくる曲でありながら、終わらない舞台を歌う矛盾と葛藤。
実は続けることは終わらせる事よりも遥かに辛い。
それでも続けるということはどういうことか、是非考えてほしい。

7曲目のラストと1曲目はつながっていて、いつまでも終わらない劇を楽しめる仕様になっている。

「神劇」は音楽を愛する全てのリスナーに必ず刺さるであろう最高傑作である。
化粧をしているだとか、派手な衣装を着ているだとか、ヴォーカルがブサイクだとか、そういった色眼鏡は一旦外して、まず音に触れてほしい。
だがしかし、もしどうしても私の見た目が......というのであれば、
私NoGoD団長、いつでもプチ整形する所存(そういう問題じゃあない)。

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