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LIVE REPORT

ARCH ENEMY Japan Tour with SHADOWS FALL & JOB FOR A COWBOY

2008.03.07 @川崎 CLUB CITTA'

JOB FOR A COWBOY

JOB FOR A COWBOYライヴレポート

JOB FOR A COWBOY・・・
この会場にいる99パーセントの人は彼らのライヴを見るのははじめてだろう。

MYSPACEでトータル何百万回見られただの、~のオープニングアクトに大抜擢されただのと、まだ見ぬ僕達にとっては噂ばかりが耳に入ってきているからか、平日の非常に早い時間帯からのツアーにも関わらず、ARCH ENEMY、SHADOWS FALLの2バンドだけでなく、お客さんの注目はJFACにも注がれていることを、80パーセント以上すでに埋めつくされている会場が証明しているようだ。

JOB FOR A COWBOYライヴレポート

ジョブフォーアカウボーーーーイッ!!! とバンド名をボーカルのJonny Davyが迫力あるデスボイスで叫びライヴがスタートした。 メンバー全員が全身黒づくめのシンプルなファッションでボーカルのJonny Davyのみハーフパンツを着用している。アーティスト写真などで見るより華奢な印象だ。

彼らのライヴはオープニングアクトならではの使える器材に制限がある状態のものだったと思うのだが、一丸となって叩きだされるブルータルなデスメタルサウンドは複雑なパートもほとんど乱れることなく無慈悲なまでの激音を刻み続け、まるで重戦車がすぐ横を走行しているかのごとき音塊が筆者の鼓膜を揺らす。

ボーカルがハードコアラッパーの如く感情を手振りで表現したり、弦楽器隊が低い姿勢で時折ヘッドバンギングを見せる以外はメンバーは取り立てて派手なアクションはなく緻密なデスメタルサウンドの再現に集中しているようだ。

JOB FOR A COWBOYライヴレポート

Jonny は高音域の吐き捨て型のシャウトと重低音のデスボイスを器用に使い分け曲にうまい具合にアクセントを与えているようだ。またJonnyのデスボイスとベースのBrentのスクリームも息がぴったり合っていて気持ちがいい(テスボイスで気持ち良いという表現はどうかと思うが(笑))。

ネットや海外の雑誌では彼らのサウンドをデスコアと新種のメタルのように持て囃しているようだが、ライヴを見た印象では非常にオーセンティックなデスメタルバンドのように見える(※その後のインタビューでデスコアサウンドをバンドに持ち込んでいたのは脱退したメンバーの影響と発言)。

まだアルバム1枚、EP1枚をリリースしただけのバンドには思えない恐ろしくハイクオリティなライブであったことはこの場に居合わせたものにとって異論はないだろう。しかしあえてケチを付けるとすると、初のアジア圏でのライヴのせいもあってのことだとは思うが、若干パフォーマンスに戸惑いを感じさせ、やや小さくまとまった感じのライヴになってしまっていたのが残念でならない。

JOB FOR A COWBOYライヴレポート

楽器隊も、若いバンドであるのにとてもよくまとまっている。ただミドルテンポの曲やバラード曲などは、まだ少し荒削りな感があり、曲が持つ世界観を十二分に表現しきれてはいなかったようだが、あとは演奏にタイトさと緻密さが加われば申し分ない。

このジャパンツアーにおいてJFACは我々日本のリスナーに凄いバンドだというインパクトを与えることにまずは成功した。そして彼らがこの先、人気を維持しより大きな支持を得られるようになるかは、ライヴ、アルバムともにさらなるオリジナリティを確立していくことが必要だろう。しかし彼らのポテンシャルをもってすればそれは達成できると確信できるライブであった。気が早いが次のアルバム、次の来日でより大きく成長した彼らを見ることが今から楽しみでならない。

(ムラオカ)


SHADOWS FALL


SHADOWS FALLライヴレポート

JOB FOR A COWBOYのライブが終わり、心なしか「初めて見たけど、中々よかったよね」と会場全体から伝わってくる感じ。言葉では中々伝わらないと思うが、独特なムードが会場全体に流れる。しかし、それも束の間。次第に会場全体がSHADOWS FALLを待ち望む空気に支配されていく。
そろそろか?と思っていたらドラムのジェイソンがステージに入ってきた。会場のテンションも上がる!続いてメンバーがステージに上がってくる。ステージの後ろから差す照明に浮かび上がるメンバーの姿がカッコよすぎる!ブライアン(ボーカル)の超長いドレッドもシルエットの様に映えてもうカッコよすぎ!!

そうこうしてるうちにギターのリフが始まった。最新作「THREADS OF LIFE」の一曲目「Redemption」だ!ああ、やばい。ギターリフカッコよすぎる。ツーバスの迫力も物凄い!見た目だけじゃない、個々のサウンドが際立って主張している。
ライブでのセットリストに最新作の一曲目を持ってくるのはよくある手法だが、この曲はまさに一曲目にピッタリだ。自分もライブ前に、一曲目は「Redemption」だと何となく思っていた。案の定、ライブが始まってみると、初っ端の重くシンプルなギターリフから始まるイントロが、オーディエンスの心と耳をがっちりと掴んでいくように見えた。

曲中ではブライアンが長いドレッドを振り回してのヘッドバング!!ひざ下まであるドレッドを振り回すのだから、そらもう強烈な迫力がある。ブライアンの頭を中心に出現した推定直径約3mの円にはただ目を奪われるばかり。
昔TVで見たスーパー歌舞伎を思い出した。


ニューヨーク公演だか何かで、市川何某が真っ赤な髪を振り乱している姿が非常に印象的で・・・。
さて、歌舞伎の話からライブに戻ろう。

ブライアンは頭だけでなく、マイクも振り回してやりたい放題!一曲目から超ハイテンションで飛ばしていく。ギター兼ボーカルのマシューが歌うパートでは、オーディエンスにマイクを向け会場全体でシンガロング。一曲目から会場が一体になるのは、SHADOWS FALLがライブバンドだからなのだろう。OZZFESTメインステージ出演は伊達じゃない。早くもギターソロパートでは掛け声が上がっていた。
安定した演奏に支えられ、会場全体もヒートアップしていく。ブライアンがブンブン髪を振り乱せば、オーディエンスも飛び跳ね、ダイブで応える。

しかし、二階席で見ている僕は、ブライアンの傍らでギターソロ中のジョナサンがだんだんナヨナヨした感じのメタル的な弾き方になっていくのについつい目が行ってしまう。オーセンティック的なメタルのギターソロはこう弾くんだよ、と主張するかのような見事な内股。SHADOWS FALLはピュアでオーセンティックなメタルをそのルーツにしているんだと一人で納得してしまう。

途中でブライアンの短いMCを挟みながら、4曲目「Burning the Lives」、5曲目「Thoughts without Words」と続く。
「Thoughts without Words」ではフロアにモッシュピットが出現し、ギターソロではブライアンがフロアにダイブをキメる。会場の盛り上がりはもはやカオス状態。超ハイテンションのまま6曲目「Enlightened by the Cold」へ。やはり以前の曲は安定している。この安定感があるからこそ、生き生きとテンションを上げて行けるのかもしれない。曲が終わるとドラムソロが始まった。
ツーバスで刻みながら、恐ろしい手数でオーディエンスを圧倒する。少しずつテンポを上げていくが、その恐ろしい手数と安定したドラミングはしっかりキープ。強烈なテクニックに裏打ちされたバンドだと改めて思わされる。
ドラムソロから「Failure of the Devout」へ。ドラムソロの後だけに、ついついドラムに目が行くのだが、ツーバス、ツービートの曲を原曲以上のテンポで難なく叩いている。これだけの圧倒的なパフォーマンスにオーディエンスが反応しない訳がない。モッシュパートでは先ほどよりも更に大きなモッシュピットが出現した。改めて、曲の構成がライブ向きだと感じさせられた。否応無しにオーディエンスを突き動かす憎い構成だ。
お次は「Forevermore」。この曲も盛り上がらない訳がない。ギターのミュート音+ベースリフ+ツーバスがシンクロし、強烈な音圧で迫る。ブライアンのステージパフォーマンスも盛り上がり、ギターソロに楽しそうに絡みまくる。途中エアギターも披露し、オーディエンスもノリノリでパフォーマンスに応える。ギターソロを弾いている本人は音数の多いソロだからか、パフォーマンスは控え目。だがそれがいい。ドラムのジェイソンもスティックを放り投げつつ立ち上がってそれをキャッチするパフォーマンスを見せ、メンバーそれぞれのスタイルで曲を楽しむ姿勢がオーディエンスを更に盛り上げる。

インスト曲「The Great Collapse」を挟み、「Destroyer of Senses」、「What Drives the Weak」で最後を締めくくる。「What Drives the Weak」では、ブライアンに合わせてオーディエンスも手を左右に振るが、モッシュピット内では誰も振ろうとしないのが目に付いた。それぞれの楽しみ方があって当然なのだが、暴れる以外の楽しみ方を知らないというのは少しもったいない気がする。SHADOWS FALLはハードコアバンドではない。メタルをルーツに持っているのだから、その辺の音楽性の幅を楽しむ気持ちを持ってもいいのではないか、とクリーンパートで所在無さげなモッシャー達を見ていてふと感じてしまった。
最新作の曲がまだうまく一体感が出ていなかったのが非常に残念だったものの、ライブ全体を通して、SHADOWS FALLのライブバンドっぷりがよく出ていた素晴らしいライブだった。パフォーマンスは抜群で、ブライアンのパワフルなステージングは、ARCH ENEMY目当てのオーディエンスも見事に引き込んでいた。

しかし、気になったのはブライアンの長~いドレッド。
ライブでは超かっこいいんだが、日常生活は大丈夫なんだろうか?
日本に来るとき飛行機の座席にはどうやって座ったのか気になる。

あと、トイレも和式はまずダメだろうね。

(AKIЯA)


ARCH ENEMY


ARCH ENEMYライヴレポート

SHADOWS FALLのライブが終わり、オーディエンスは休憩に入るのかと思いきやどんどん前に詰めて行く。マゾか!?平日にも拘らず集まったオーディエンス達はどうやらかなり熱い人種らしい。
どこからともなく手拍子が沸き起こる。段々と手拍子のテンポがあがってきたところでダニエル(Dr.)がゆっくりと歩いてきた!さては盛り上がるのを待ってたな!?そんな邪推をしていたら、空襲警報のようなサイレンが鳴り響きギターの攻撃的なリフと共にメンバーが飛び出してきた。「BLOOD ON YOUR EYES」だ!!

ARCH ENEMYライヴレポート

ダニエルのツーバスが深く重いリズムを刻み、マイケル・クリスの正確なリフがその上に乗る。イントロから「これがARCH ENEMYのサウンドだ!!」と全員が主張しているかのようだ。アンジェラの咆哮のようなボーカルが入ってくると、なんだか涙が出そうになる。それくらい ARCH ENEMYのライブの迫力には毎回圧倒される。サビではアンジェラとともにオーディエンスも叫ぶ「Remember!」。ああ、二階でこんなライブレポートなんて書いてないで最前列で一緒に叫びたかった。
二曲目は「REVENOUS」。間奏のギターフレーズに合わせてオーディエンスも歌う!「オーオオーオーオー!」この一体感を楽しみに集まったんだと言わんばかりに声を張り上げるオーディエンスを挑発するようなアンジェラの動作がまたかっこいい。この人はARCH ENEMYのために生まれてきたと言っても過言ではない。

「戻って来れてうれしいぞ、おまえら!」「一緒に歌え!」アンジェラのMCが入る。MCの時は普通の女性の声だからなんか違和感。

2 曲挟んでまたもやMC。時間的な余裕からか、LOUDPARKで見たときと比べるとMCが多い。「次は日本の映画からインスピレーションを得た曲だ!」と話しながら曲へと突入。「THE DAY YOU DIED」のもの悲しげなイントロが始まる。マイケルの「泣き」のギターフレーズが入ってくる、が、調子が悪いのかイマイチ乗り切れない様子。しかし、そこはマイケル兄貴、曲の中でしっかりと立て直してくる。そのまま曲の終わりからクリスのソロタイムへ。

ARCH ENEMYライヴレポート

ドラム、ベースの上にクリスのギターソロが展開する。ディレイを上手く使いながら、気持ちよくフレーズが広がっていく。動きに派手さは無いが、まるでギターの教則ビデオを見ているような正確な奏法。兄マイケルが天才タイプとするならクリスは秀才タイプだ。絶対コソ連とかしてそう(笑)クリスのソロタイムはそのまま「Silverwing」のソロへと流れていき次の曲へとつながっていく。なんて憎い構成!!

マイケルもステージに現れ、ソロタイムがいつの間にか曲へとつながってきたのだが、アンジェラが出てこない。(どうした?)と思っていたら歌が始まるギリギリで出てきた。しかも、衣装が変わってる!?後日のインタビューで「ひっかかっちゃって、上手く着替えられなくて焦ったわ」と本人も言ってたけど、見てる側も焦った。ほんとに歌が入るギリギリで出てきたんだもん。一人だけ白い服だったから物凄く目立つ。大きくタイポグラフィーをあしらったTシャツとジーンズで、やっぱりへそは出すのがアンジェラスタイル。

ARCH ENEMYライヴレポート

MCをもう一度挟んでから「NIGHT FALLS FAST」。ユニゾンのギターの刻むようなリフ、ツインソロ、兄弟の息の合ったギターがこのバンドを支えていることを物語る曲だ。曲が終わると他のメンバーは袖に引っ込み、ダニエルのドラムソロタイムへと突入。
神保彰(カシオペア)みたいなMIDIっぽいものも駆使して、ドラムの演奏だけで一つの世界を作り上げていく。手数よりセンスで勝負するような、そんなドラムスタイルが会場を沸かせる。終盤ではSEも入ってきて、もう何がどうなってるのか全く分からないが、とにかくドラムだけで一つの楽曲になってしまった。恐るべし。

ARCH ENEMYライヴレポート

ドラムソロタイムが終わるとまたもやアンジェラが着替えて登場!!赤いスーツ風の格好。「アンジェラのスカート姿」に萌えたのは自分だけではないだろう、恐らく。いや、萌えとけ、そこは。

名曲「BURNING ANGEL」を演った後はマイケルのソロタイムが始まる。泣きのメロディーがこれでもかとばかりに繰り出される。ありきたりな表現だが、マイケルのソロはまさにギターが歌っているかのようだ。悲しみ、怒り、様々な感情が泣きのフレーズに凝縮されている。

マイケルソロが終わると、アンジェラがまたまたお着替え。今度は最初の衣装に戻った。アイドルのライブかよ、と一瞬思ったが本人が楽しんでる風だったのでそれもまたありかも、と思い直す。みんな忘れがちだけど、アンジェラも女性なんだよね。

「DEAD BURY THEIR DEAD」、「VULTURES」の2曲で一旦メンバーはステージを後にした。

ARCH ENEMYライヴレポート

あまり間を置かずにピアノのSEが響き渡る。会場がどよめく。みんなよく分かってる。
名曲中の名曲「ENEMY WITHIN」だ!
ダニエルのドラムがピアノの音を切り裂き、アモット兄弟のツインリフが踊りだす。静寂からここまでの展開が神がかってると個人的に思うのだが、褒めすぎか!?

興奮を一旦冷ますかのように、次はインストの「SNOWBOUND」。マイケルの泣きのギターの真髄、真骨頂。オーディエンスもギターに合わせて歌い始める。この一体感、最高ですアニキ!

ARCH ENEMYライヴレポート

音源通りの曲順でそのまま「SHADOWS AND DUST」へと突入。ここまで全力でパフォーマンスを続けてきてもアンジェラの歌・動きに疲れは見えない。さすが悪魔のパワーで動く天性のボーカリスト!(詳細はインタビューを参照のこと)

そして待ってました「NEMESIS」。イントロからオーディエンスは強烈に盛り上がり、遂に本日最大のモッシュピットが出現。サビでは会場が一体となって歌う「We are one!」。会場全体がマジで一つになったと思うと涙出そうだった。

ARCH ENEMYライヴレポート

そして最後のシメは「WE WILL RISE」。ギター・ベースの3人が動きを合わせる。最後はツインギターソロで曲を締める。本当にアモット兄弟は息が合ってる。この二人が居てARCH ENEMYなんだ、やっぱり。
クリスが一時抜けていたことは微塵も感じさせない。ARCH ENEMYはこれからもARCH ENEMYらしさを貫いていくことを今回のライブで証明してくれた。

最後に、アンジェラ姉さん、かっこ良過ぎます!痺れました!!

(AKIЯA)


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