DISC REVIEW
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バンドとして10枚目となる節目を迎え、衝撃的なヴォーカル・チェンジからは2作目となる本作。Alissaのクリーン・ヴォーカルが本格的に導入された「Reason To Believe」など大きな変化も見せつつも、Michael(Gt)とDaniel(Dr)が織りなすヘヴィでどっしりとしたサウンドがARCH ENEMYのコアをしっかりと守り、様々な世代のファンをすべて取り込むような、時代を超えた普遍性とARCH ENEMYらしさを抽出して最新版にアップデートしたような、バランス感覚に優れた作品となった。独特の"らしい"リズム感満載の「Murder Scene」や「First Day In Hell」、パワフルでアガる展開の「The World Is Yours」、オーケストラを導入し叙情性豊かな「A Fight I Must Win」など、聴くべきトラックばかり。これを聴かずして2017年のメタル・シーンは語れない! 米沢 彰