DISC REVIEW
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キャリアの最初期に、デスコアの歴史において多大なる影響を及ぼした伝説的なEP作品『Doom』(2005年)をリリースするも、デビュー・アルバム以降はモダンなデスメタルへとシフト、進化し続けるエクストリーム・サウンドで高い評価を得るJOB FOR A COWBOYが、およそ10年ぶりにシーンへと帰還。通算5枚目となる本作はテクニカル&プログレッシヴ志向をさらに押し進めた作風で、高度な演奏技術に裏打ちされた緻密なバンド・アンサンブルと圧巻のヴォーカル・パフォーマンス、優れたソングライティング能力が生み出す楽曲群は全8曲ながら濃密な音楽体験を提供してくれる。強烈なブルータリティと先鋭性を兼ね備えたヘヴィ・ミュージックを探している方はぜひチェックしてほしい。 井上 光一