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INTERVIEW

coldrain

2017.10.11UPDATE

2017年10月号掲載

coldrain

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Official SiteX

Member：Masato（Vo） Y.K.C（Gt） Sugi（Gt） RxYxO（Ba） Katsuma（Dr）

Interviewer：村岡 俊介（DJムラオカ）

自分たちが、10年目にしてちゃんとその曲を表現できるに値してきたなっていう実感はあります


－他のバンドがあまりやってないことですよね。ミドル・テンポの曲って、日本だとなかなか難しい部分ありますから。日本人の好きなテンポ感ってバラードか、速い曲かの両極端なんですよね。

Y.K.C：そういう意味では、「FEED THE FIRE」はちょっと後半に作ったんで。Katsumaが"こういうイントロが欲しい"ってヘヴィな感じで作ったんですけど、このままヘヴィなままでいくと絶対ウケないと思って、Aメロどうしようかなって考えたんですけど、"まぁいいや、倍テン（※ノリを倍速にすること）にしとけー"みたいな（笑）。

Katsuma：ちょいちょい語弊がある（笑）。

Masato：逆に「LOST IN FAITH」は、バランス的に面白い曲だと思っていて。このアルバムを作り始めたときに"メタルなTHE USED、みたいなのをやりたい"って話をしてて。THE USEDみたいなバンドって、ずっとアッパーなだけじゃない、実はミドル・テンポのすごくポップな曲もあるのに、なぜか"スクリーモ"っていうジャンルにいるってところがあったので。その絶妙なバランス感を意識した曲も入ってます。

－その"絶妙なバランス感"って、coldrainのひとつの根幹にもなってますね。そういう曲があるっていうのが、なかなか他の日本のバンドにはないところかなと。やっぱりミドル・テンポの曲の方が、リズム隊の本来の腕の見せどころというか。

Masato：やっぱり、ミドル・テンポの曲のメロディが伝わったときほど力があることってないと思うんですよ。それこそリンキン（LINKIN PARK）みたいなバンドを見てもそうだし。それがやっぱり、音楽としては広いところに刺さるというか。そこで多少ヘヴィだったとしても、シャウトが入ってたとしても、普段そういうジャンルを聴かない人にも刺さる音楽になるんじゃないかと。

Y.K.C：自分たちが、10年目にしてちゃんとその曲を表現できるに値してきたなっていう実感はあるので。ほんとは1年目からやりたかったことではあるんですけどね。

－なるほど。ミドル・テンポの見せ方が今作の根幹のテーマのひとつですね。しかし、さっき5分で完成したという「F.T.T.T」なんかも面白いですけどね。入りからして伝統的なトゥルー・メタル感満載ですが（笑）。

Y.K.C：イメージとしては、STORY OF THE YEARが2枚目で急にメタルに走って2ビートやったみたいな感じで、coldrainもたまにははっちゃけてやろう、みたいな（笑）。今回は、ギター中心のアルバムにしたかったんですよ。アルバムを全体的に見たとき、もう少し突き抜けたスピードの曲があった方が、みんな楽しんでくれるだろうなって。

Masato：この曲のデモを聴いたときのElvisの反応がめっちゃ面白くて。"海外のバンドがこの曲を持ってきたらボツにするけど、FACTのプロデュースを何枚も経験してるから、全然OK！"って言われて（笑）。あれくらいやっちゃう感じが、Elvisの中ではすごく日本ぽいって認識があったらしく、"いるんだろ？ これが好きなキッズが"って（笑）。

－では最後に、リリース後の最大のトピックとしてはツアー・ファイナルでもある、2月6日の日本武道館公演があると思いますが、4月に発表して開催までちょうど折り返し地点なんですよね。そんな現在の心持ちを教えてください。

Y.K.C：正直、このアルバムが出ないとわかんないですよね。今はただ、漠然と"こういうことやりたいな"っていうのはあるんですけど。まだ景色が想像できるとこまではきてないんで。でも、このアルバムがその景色を想像させてくれるんじゃないかなと思ってます。

Masato：開催の1年近く前に発表したのもあって、その期待値ってすごく感じてるし。みんな"武道館行くよ！"って言ってくれてるんで。何よりも、2月6日にライヴを終えて、"coldrain、武道館余裕でやり切ってたな"って思ってもらえるようになってたらいいなって思いますし、さらにその先が見えたらいいなって。

Katsuma：まずは、新曲たちを早くライヴでやりたいですね。

Sugi：10周年の集大成的なところもありますからね。その2月9日が......。

Masato：9日はBRAHMANじゃん......。

Y.K.C：6日（爆笑）！

Sugi：あっ......！ カッコよく締めくくれそうだったのに（笑）。