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INTERVIEW

PassCode

2016.10.25UPDATE

2016年10月号掲載

PassCode

Member:南 菜生 高嶋 楓 今田 夢菜 大上 陽奈子

Interviewer:吉羽 さおり

-南さんの今回のこだわりは?

南:任されているところがいかつい感じというか、勢いのあるパートが多いので、何回も録り直しました。私も(高嶋)楓ちゃんとのラップの掛け合いがあるんですけど――楓ちゃんが結構アッパーなパーティーっぽさがある感じで、平地さんはそれと同じものを求めてきたけど、私はもっとゴリゴリにした方がいいんじゃないかと思って。楓ちゃんのパートは、楓ちゃんらしいかわいいキャラを立たせた方がいいし、私はもっとゴリゴリな感じでっていうのは意見して、録り直しもさせてもらったんです。たくさん録ったので、どれが使われるのか今の時点ではわからないんですけど。レコーディングで自分の意見も言えるようになってきたのは、変わってきたことかもしれないです。

-「MISS UNLIMITED」は、曲を作った平地さんからどういう曲だというお話はあったんですか。

南:平地さんとは、"今までのPassCodeの曲の要素が詰まってますよね?"と、個人的に話をしたんです。"「Club Kids Never Die」(2014年リリースの1stアルバム『ALL is VANITY』収録曲)っぽいところや、「Nextage」(2014年リリースの1stシングル表題曲)、「Never Sleep Again」(2015年リリースの3rdシングル表題曲)のようなところもありますよね"って話をしたら、平地さんが"ようわかってるやん"と。"初のメジャーでのシングルやから、今までのいいと思うところ、喜んでもらえたところをギュッと詰め込んだんや"って言われて。やっぱりPassCodeのことをよく考えてくれているなと思いました。

-歌詞に込めた思いはどうですか。

大上:歌詞については、メンバーに関わるところもあるけれど、これからはさらに女性が積極的に活躍する時代になっていくというのを暗示したようなことも言ってました。

南:「MISS UNLIMITED」自体、PassCodeのことだって言ってはりましたね。

-カップリング曲の「TRACE」はいかがですか。

南:サビのパートを初めて分けて歌っているのが「TRACE」なんです。頭から夢菜のシャウトが入っていて、いつもは全員でサビを歌うことが多いんですけど、この曲では3人(南、高嶋、大上)がソロで歌っています。あとはシャウトがめちゃくちゃかっこいい。

-今回、どの曲も随所でシャウトが効いていますね。

今田:そうなんです。やばい......やばいしかない。

南:曲の頭からシャウトだったりな。

今田:最初にデモを聴いたとき、びっくりしました。私がこれをやるのかと思って。

-もう1曲の「Cry Out」はどうですか。

今田:これはテンポが速い!

南:サビがむちゃくちゃ難しかったです。PassCodeの曲は音程が急に上がったりするんですけど、それが難しくて。特に(大上)陽奈ちゃんが、声の高いパートがめちゃくちゃ多いと思いました。

大上:サビが高めで、最後のサビのところがさらにグンと上がるんです。でも、それで力強さを出せたかなと思います。

今まで以上にバッキバキ。メジャー一発目として、"PassCodeはこういう感じ"がわかってもらえるはず

-デビュー・シングルとして、収録曲3曲とも鋭く、激しく、パワフルな曲になりましたね。

南:うん、攻めていますね。

今田:メジャーに行くと、もしかしたらそういう感じじゃなくなるのかなって不安だったんです。たくさんの人に受け入れてもらえるようなものになるんじゃないかって。こういう曲って好き嫌いがめっちゃ分かれると思うので、もっとナチュラルな方向に行くのかなと思ったら全然そうじゃなかった。

南:振り切ったな。

今田:そういうところも感じて、PassCodeとしても、平地さんについて来て良かったなと思いました。安心したというか。

南:アルバム『VIRTUAL』のときは、"ゆっくりな曲も多いね"という話をしていたんです。PassCodeっぽいけど、PassCodeらしくない曲も多くて、バキバキな曲があまりなかったから次はどうなるんやろうなと思ったら、今まで以上にバッキバキやった(笑)。そういうシングルがメジャー第1弾として出て、"PassCodeはこういう感じ"というのがわかってもらえるのは良かったなと思います。

-"これがPassCodeです"というのを、思い切り叫んでいますね。それは歌詞も曲の攻撃性もそうだし、歌い方にしてもそうで、妥協がない。ファンにとっても嬉しいところでしょうね。

南:たぶん、喜んでもらえると思う。

大上:(メジャー・デビューを)発表したときに"曲は変わらんといてほしいな"と、曲調が変わることを心配していた人も結構いたので。そこは大丈夫やと思います。

高嶋:デモが送られてくる前は、不安もあって。平地さんに"どんなふうになるんですか?"って何度か聞いたんですよ。そしたら、"カップリングも全部、すぐにライヴで主力になる曲を作るから大丈夫やで"って言われて。それで来た曲がこれだったから、"なるほどな"ってなりました(笑)。

今田:これで勝負していきたいから、良かったです。

-11月からはメジャーでの最初のツアー"PassCode MISS UNLIMITED Tour 2016"がスタートします。

高嶋:今回はこれまでよりも増えて、11ヶ所を回ります。

南:バンド・セットでのツアーも挑戦です。PassCodeは11、12月にメンバーの誕生日が固まっているんです。私はちょうど、岡山公演の日が誕生日なんですけど、誰も来んかったら寂しいので、来てほしいな(笑)。夢菜は移動日の車の中やな、誕生日が。

今田:そうなりそうです......。

南:PassCodeはネットや動画ではなく、ライヴに来てもらって"いいな"と思ってもらえるのが一番だと思うんです。ツアーでこちらから会いに行くので、会場に来てもらったら好きになってもらえるんじゃないかなと思います。