MENU

激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

AA=×J.M.(0.8秒と衝撃。)

2015.08.05UPDATE

2015年08月号掲載

AA=×J.M.(0.8秒と衝撃。)

Member:上田剛士(AA=) J.M.(0.8秒と衝撃。)

Interviewer:吉羽 さおり Photo by SHINGO TAMAI

-実際にお会いしたのは、いつごろですか。

上田:1度、プリプロみたいなものをやってみましょうかっていうのが最初ですね。

J.M.:それが、2月ごろでした。そのときちょうど、私生活で結構ぐるぐると動きが多かった時期なんですけど、そのタイミングでお話をいただいたので。これは何か、自分の中の節目なのかなっていうのも感じたんです。

-そこでのプリプロはスムーズに?

上田:そうですね、彼女がすごく頑張ってくれたので。

J.M.:ほんとですか(笑)!

上田:とても気を遣ってもらって。

-曲自体はすでにできあがっていたんですね。CMの制作側からのオーダーで、具体的にこういうイメージのものというのはあったんですか。

上田:何パターンか作ったんですけど、その中で今回の曲がCMの絵とのはまりがいいということで決まりました。もともと、イラストレーターのshichigoroさんの絵があったのでそこから広げていくという感じでしたね。本来はそういう作り方はしない人間なんですけどね。

-楽曲提供のときも、あまりそういったことはしませんか?

上田:そうですね。歌い手さんのイメージは考えますけど、基本的にはやりたいことをやるというのがあるので。

-コンセプトがあるところからのスタートということでは、ちょっとやり方も違ったり。

上田:そうですね。ただこれまで映画の曲をやらせてもらったこともあって、テーマや題材があるところに曲を作っていくのは面白いなと思っていたんですね。普段は、自分でいつでも好きなときに作れるので。そういうお題目をもらったときには、面白そうだなっていう件は極力やっていこうと思ってるんです。

-コラボレーション自体も、今回が初となりますね。

上田:そうですね、AA=としては初ですね。面白いですね、全然チャンネルが変わって、自分が好き勝手やるだけじゃない要素が入ってくるので。自分にも刺激になるし、また自分だけだと開けない扉を開けるみたいなところもあるし。今回なら、彼女にヴォーカルをやってもらえるとなったときに、そこからまた新たにイメージしたものもありますしね。やっぱり、野郎が歌うのとは出てくるものが違うので(笑)。

-1番自分ではやらないだろうなというのはどういうところでしょう。

上田:メロディ・ラインもそうだし、あとは言葉の選び方もそうだと思いますね。全体の曲のイメージも、表現方法としては自分から出るものなので自分らしいものなんですけど、ちょっとアウトプットの仕方が変わるというかカラーが変わるというかね。

-キャッチーさがありつつも、J.M.さんの高音のヴォーカルと重厚感あふれるサウンドとのコントラストが面白い曲になりましたね。J.M.さんは曲についてどう思いましか。

J.M.:自分たちのバンドの曲以外を歌うことが、今回初めてだったんです。やっぱり曲の構成にしても違うので、新鮮でしたね。歌うキーにしても、自分がこれくらい歌えるっていうのを実はあまり把握してなかったんです。0.8秒と衝撃。は男女のツイン・ヴォーカルなので、お互いが混ざったいいところを狙ってヴォーカルを組むんです。今回のコラボレーションは、またそういうところも違って楽しかったですし、自分の新しい方向性が生まれるというか。

-スタジオでもいろんなやりとりをしながら進んでいったんですか。

上田:基本的には、こんな感じでやってくださいっていうのを僕が投げる感じで。彼女が一生懸命それに応えてくれるっていう形ですね(笑)。

J.M.:(笑)

上田:申し訳ないなっていう感じでしたけど(笑)。でもそれなりに、キャッチボールがあったかな? 彼女自身も僕が投げてくるものをキャッチしようとしてくれていたので、自分がいろいろと提案させてもらうっていう感じでした。曲調も、ハチゲキとはだいぶ違う世界観なので、僕が投げたものを彼女にチャンレジしてもらうっていうのが僕の中での面白さでもありましたね。