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FEATURE

Survive Said The Prophet

2017.07.29UPDATE

新たなラウド・ミュージックの可能性を切り拓き、最新アルバム『WABI SABI』を引っ提げ、各地に豪華ゲストを招き開催される対バン・ツアー"WABI SABI TOUR 2017"を9月15日よりスタート!

Writer 吉羽 さおり

Survive Said The Prophetが3rdアルバム『WABI SABI』を完成させた。昨年10月にリリースした前作『FIXED』に続き、Kris Crummettをプロデューサーに起用して米オレゴン州ポートランドでレコーディングを行った今作。"WABI SABI=わびさび"という、日本ならではの美意識、美的センスをテーマにしたというアルバムは、美しくエモーショナルで、またこのバンドの高い表現力やジャンルにとらわれることなく自由に発想を広げていく精神を知らしめる作品となっている。ラウド・シーンだけでなく、広くSurvive Said The Prophet(以下:サバプロ)の名を響かせることができる飛躍の1枚だ。

力強く高揚感に溢れ、ソウルフルなヴォーカルを聴かせるYoshを中心に、Ivan(Gt)、Tatsuya(Gt)、Yudai(Ba)、Show(Dr)からなるサバプロは、2011年に結成。Crystal Lake、NOISEMAKER、wrong cityとのスプリット・アルバムのリリース&ツアーや、草の根的なライヴ・ツアー、そして"KNOTFEST JAPAN 2016""PUNKSPRING 2017"といったラウド/パンク・フェスへの出演とひとつひとつのステージを大事に活動をしてきたバンドだ。何度かのメンバー・チェンジを経験しながらも、2016年には現在の布陣に固まり、意志を持って前進していく気概がアルバム『FIXED』という形となった。スクリーモ、ポスト・ハードコア、ポップ・パンクからR&B、ポップ・ミュージックまで、貪欲に吸収し噛み砕いたルーツやエッセンスを、Krisとともに構築し、しなやかで瑞々しい最新鋭のラウド・ミュージックへと昇華したのが『FIXED』だった。ニュー・アルバム『WABI SABI』も同様のチームでの制作とあって、『FIXED』のその先に広がった未開のサウンドスケープへ踏み込み、恐れなく新たなチャレンジをしている。アルバムのイントロダクションとなる「WABI」では、アンビエントな音響に乗せ、ポエトリー・リーディングというか、声明とも言える語りが入る。万物の無常観と、挑戦を重ねていくバンドの心を刻み込んだ静謐でいて、力強い言葉から、続く「Lost in Time」(Track.2)で一気にアクセルを踏み加速する。この曲では、Crossfaithのヴォーカル Kenta Koieがゲスト参加。Yoshのグルーヴ感のある歌に、強烈なシャウトのアクセントをつけ、曲を鮮やかに彩っている。前作からの流れを引き継ぎながらもニュータイプの曲で、ダンス・ミュージック的な抑揚やクライマックス感を、生のバンドでオーガニックに表現した。新しくも、どこか懐かしさもあるディスコ・ソウルっぽいメロウなメロディも肝となっている。「When I」(Track.3)では、よりエレクトロな音響感を練り込んで洗練されたポップさでも聴かせる。そのまま海外のヒット・チャートに食い込んでいても違和感のないような曲でもある。



ピアノとヴォーカルによるジェントルなイントロが印象的な「Again」(Track.5)などのバラード・タイプの曲でも、サバプロならではの手法、重厚感のあるビートと繊細なギター・アレンジで、壮大にドラマチックに仕上がった。アコースティック・ギターのソフトなリフとYoshの深みあるヴォーカルが楽しめる「Listening」(Track.8)では、女性シンガー Tielleをフィーチャーしており、こちらもエモーショナルなバラード。このあたりの曲は、確実に新しいリスナーを増やし、英語詞ではあるもののJ-POPファンにも届く曲だろう。また「Network System」(Track.4)や「Conscious」(Track.6)など、これまでのファンに馴染みあるアグレッシヴさやポップ・パンク的な魅力も磨き上げていて、抜かりない。そして冒頭の「WABI」と対をなすようにしてアルバムをクローズする「SABI」で、改めて新たな地平を切り拓く旅に出たことを、アンセミックなメロディで伝えている。目の前にあるのは、清々しく、どこまでも無限に広がった新たな地だ。



このアルバムを携え、10都市をまわる全国ツアー"WABI SABI TOUR 2017"では、全公演NoisyCellをサポート・アクトに、全国各地で様々なバンドを迎え撃つ。公演順に、UNCHAIN、RED in BLUE、彼女 IN THE DISPLAY、SHADOWS、coldrain、HER NAME IN BLOOD、Hello Sleepwalkers、MEANING、Another Storyとゲストのバンドは多彩だ。ソウルやファンクの太いグルーヴを操りつつ、玄人受けするテクニカルなロックからキャッチーなポップスまで深みあるサウンドを奏でるUNCHAINとツアーをキックオフするのは面白いし、バンドとしての狙いも感じるところ。あえて、ラウドやハードコアなバンドだけでなく、Hello Sleepwalkersなど革新的でプログレッシヴなロック・サウンドでJ-POPシーンを騒がせるバンドから、RED in BLUEや彼女 IN THE DISPLAYなど日本ならではと言える雑食なポップ性をラウド・サウンドに持ち込むバンド、またヘヴィネスを刷新し続けるHER NAME IN BLOODやMEANING、Another Story、そして国内外でシームレスな活動を続けるcoldrainやSHADOWSと、意識的に選ばれたラインナップに見える。この対バン相手たちからも、サバプロがここからどんな場で戦っていこうとしているのか、その意思表明になっているだろう。ラウド、ロック、J-POPシーンから、海外まで、より視野を広げた目線がある。アルバム『WABI SABI』で切り拓いたサバプロ・サウンドは、そのどのシーンも照準内だ。そのど真ん中を撃ち抜くかどうかは、バンドとしての腕の見せどころでもある。
ツアーとしては、9月15日から始まり10月19日の恵比寿LIQUIDROOMのファイナルまで1ヶ月ほどだが、様々なバンドとの一戦で、それぞれ新しい武器を得て、磨き上げていくような濃密な時間となりそうだ。この新たな息吹を持った曲たちをライヴ・バンドとしてどう鳴らしていくのかも楽しみなところである。


▼リリース情報
Survive Said The Prophet
3rdアルバム
『WABI SABI』
2017.08.02 ON SALE!!
hyo1_shokai.jpg
■初回限定盤(CD+DVD)
ZTTH-028/¥2,315(税別)
amazon TOWER RECORDS HMV

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■通常盤 (CD)
ZTTH-029/¥1,852(税別)
amazon TOWER RECORDS HMV

[CD]
1. WABI
2. Lost in Time
3. When I
4. Network System
5. Again
6. Conscious
7. [ ]
8. Listening
9. SABI

[DVD] ※初回盤のみ
・メイキング・オブ「WABI SABI」ドキュメンタリー
・「FIXED TOUR FINAL ONE-MAN」ダイジェスト


▼ツアー情報
"WABI SABI TOUR 2017"
9月15日(金)新潟CLUB RIVERST w/ UNCHAIN
9月21日(木)広島CAVE-BE w/ RED in BLUE
9月22日(金)福岡Queblick w/ 彼女 IN THE DISPLAY
9月24日(日)京都MUSE w/ SHADOWS
10月04日(水)札幌cube garden w/ coldrain
10月05日(木)盛岡CLUB CHANGE WAVE w/ HER NAME IN BLOOD
10月06日(金)仙台MACANA w/ Hello Sleepwalkers
10月13日(金)名古屋APOLLO BASE w/ MEANING
10月14日(土)大阪Pangea w/ Another Story
10月19日(木)東京LIQUIDROOM
※全日程NoisyCell帯同
【チケット】
■一般発売中
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