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INTERVIEW

アクメ

2017.08.01UPDATE

2017年08月号掲載

アクメ

メンバー:CHISA(Vo) 将吾(Gt) RIKITO(Ba) HAL(Dr)

インタビュアー:杉江 由紀

台風の目、それもスーパータイフーンの目となっていきそうな規格外のニューカマーがここに見参! 元DIVのCHISAと将吾が軸となり、百戦錬磨のRIKITO、元ARTEMAのHALの4人で結成されたその名も"アクメ"は、しっかりと練られたコンセプトを基盤に、ラウドでいてポップ・センスをも湛えた貪欲系サウンドと、パラレル・ワールドを舞台に描かれた魅力的な歌詞、エキセントリックにして鮮烈なヴィジュアルを武器に今ここから攻撃を開始していくという。このたびリリースされる初音源『SENKOU』を皮切りに、おそらく、彼らはこれからジャンルの壁をブチ壊しながらシーンを引っ掻き回していくことになるだろう。"頂点を目指したい"という思いで、あえて"アクメ"の名を名乗る彼らがタダモノであるわけがない。

-今年6月に始動したというアクメですが、結成の際に率先して音頭をとられたのはどなただったのですか?

CHISA:話の発端としては、まず僕と将吾さんの間で前のバンド(DIV)が解散すると決まったくらいの時期から、"次も一緒にやりたいね"という話にはなっていたんですよ。お互いにコンポーザーとしてやってきていたのもあって、"これからも、ふたりでいろいろ曲を作っていこうよ"ということになりまして、同時に僕らふたりが作る曲を演奏してくれる人たちを探さなきゃな、ということでリズム隊のメンバー探しを始めたんです。それが、去年の11月くらいのことでしたね。

-その場合、コンポーザーとしての観点において前バンドでやってきたことと、今後やっていくことに対しての差別化を意識して考えていたところはありますか。

CHISA:前のバンドに関して言うと、僕は"誘われた"側の人間だったので、自分が作りたい曲を作るというよりも、基本的にメンバーが演奏するということを前提に考えながら作っていたところが大きかったんですよ。その点、今回は自分たちで始めるバンドになるので、僕と将吾さんで作りたい曲を作るということを、まずは優先して考えていたところがありました。特に、将吾さんはドラムに対してのこだわりがすごく強い人なので"俺の曲を叩けるドラマーがいい"っていうのがあったと思います。ベーシストについても、ざっくりとではありますけど"バンドの音の芯になってくれるような人がいいよね"っていう話はふたりの間でしていたんですよ。

将吾:とにかく、自分の好みに合った音を出すドラムとベースを探したかったんです。

-では、実際のメンバー探しはどのように? それぞれに、もともと顔見知りではあったりしたのでしょうか。

HAL:いや、全然(笑)。

RIKITO:この話があるまでは、何の繋がりもなかったです(笑)。

CHISA:僕らふたりは、HALさんがやっていたARTEMAのことは知っていましたけど。

将吾:完全に一方的にね(笑)。

-だとすると、まずHALさんについてはどのように縁を繋がれたのですか。

CHISA:DEZERTのドラムのSORA君と会ったときに"誰かいいドラムいないかな?"っていう相談をしたら、彼が"まさに、将吾さんの好きそうなドラマーだと思いますよ"と紹介してくれたのがHALさんだったんです。

-当のHALさんは、彼らからのお話があったときには当初どう受け止められたのです?

HAL:それが、そのころにはもうバンドをやる気はまったくなかったんですよ。前のバンド(ARTEMA)が解散してからはサポート芸人......じゃなくて(笑)、サポート・ドラマーとしてやっていくのもアリかな? と思っていたところがあったし、正式にちゃんとバンドをまた始めるには、去年の5月にARTEMAが解散したときの痛手がまだやっぱり残っていましたからね。"あれだけ一生懸命やっても、ひとりになってしまうとバンドって何も残らないんだな"とか、"あんなにつらい思いをするなら、バンドはもういいや"という気持ちが自分の中ではどうしても強かったんですよ。

-まるで失恋で傷ついた人のような心理状態だったわけですね。

HAL:あぁ、そうですね(苦笑)。ただ、一応"会うだけ会って話をしてみよう"ということにはなって、実際にふたりと話しているうちになんかいろいろ未来を感じたというか、急にやる気が出ちゃいました(笑)。

-口説き文句として、特に印象的な言葉はあったりしました?

HAL:あのときは、結構酔っぱらっていたからなぁ。言った本人は覚えてないかもしれないけど(笑)、将吾君と話しているときに僕が"自分たちのバンドが解散するかしないかっていうこのタイミングで、よく次のことが考えられるね"って言ったんですよ。そうしたら、彼に"悩んだり、立ち止まっていても何も始まらない。人生1回しかないんだから、好きなことをやった方がいいじゃないですか"って言われたんです。そこで、僕も"あぁ、たしかに!!"ってなったんです。

将吾:どうやら、それが帰りのタクシーの中での話だったらしいんですけどね。僕自身はまったく記憶にないんです(苦笑)。

-だとしても、酔っぱらっているときに出た言葉は本音の本音だと言えるのでは?

将吾:それはそうでしょうね。

HAL:だって、あの日は"人生1回しかない"って10回以上は言ってたもんね。その言葉に思わず説得されてしまいました。本人は覚えてないけど(笑)。

-その一方で、RIKITOさんとはどのような出会い方をされたのですか。

CHISA:ベーシストが決まるまでに関しては、結構難航しました。何人もとセッションしたり、紹介してもらったりしましたけど、なかなかハマる人がいなくて。それで、結果的にRIKITO君とは変な出会い方をしたんですよ。

-変な出会い方とはいったい?

CHISA:あのー、税理士さんに紹介してもらったんです(笑)。

-それはすごい! 予想外の展開ですよ(笑)。

CHISA:確定申告をするときに、お世話になっている税理士さんと話をしていたら、"ベースを探してるんだ? だったら、自分の顧客の中にベーシストでいいのがいるから紹介してやるよ"っていう話になったんですよね。

-いやはや。合縁奇縁とはよく言ったものです。

CHISA:とはいえ、最初は疑ってかかっていたところもあったんですよ。昔、マネージャー的なことをやっていたことはあったらしいですけど、別にミュージシャンをやっていた人ではないし、なにしろ今は普通の税理士さんですからね。"ベーシストでいいのがいる"というその言葉を、別に信じていたわけではなかったんです。いろいろ親切に言ってくれているから、僕らとしてはとりあえず話半分で"会うだけ会っておくか"くらいの感覚でいたんです。

-ところが、というやつですか。

CHISA:まずは、資料としてもらったベースの音で"あれ? これ、上手くね!?"ってなりました(笑)。

-対するRIKITOさん側は、今回のお誘いがあったときにどう感じられたのでしょう。

RIKITO:すごく興味はありました。だから、僕からもすぐコンタクトを取ったんですよ。

-そういうことでしたか。なんでも、RIKITOさんはあのバーベQ和佐田氏やIKUO氏にも師事していたことがあるだけでなく、ご自身もジャンルを問わずいろいろな場で活躍をされてきた百戦錬磨のプレイヤーでいらっしゃるようですね。

RIKITO:たしかに、いろんなことはやってきました。

将吾:いわゆる、スタジオ・ミュージシャン的な活動をしていたわけですよね。

-そんななかで、バンドをやってみたいという願望を持ったことは?

RIKITO:実は、僕も4年ほど前まではバンド活動をしていたことはあるんです。それが終わってからはしばらくバンドをやろうとは思わないでいたんですけど、たまたま去年の終わりに観に行ったライヴがきっかけで、"やっぱり、バンドっていいな"と思うようになったところがあって、そのことを税理士さんに相談していたら彼らの話が出てきたんです。

-バンドがやりたくなって、それを税理士さんに相談して、なおかつ見事に話が解決した、というのが何とも不思議なお話です。

RIKITO:税理士さんから、当時のふたりがやっていたセッション・バンドがライヴをやっているっていう話を聞いてすぐ観に行ったんですよ。それで、"これは俺も一緒にやりたい!"って直感的に思ったんです。

将吾:初めて会ったときから、"バンドがやりたい"ってハッキリ言ってたもんね(笑)。