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INTERVIEW

NOCTURNAL BLOODLUST

2016.04.24UPDATE

2016年05月号掲載

NOCTURNAL BLOODLUST

メンバー:Cazqui(Gt) Natsu(Dr) 尋(Vo) Masa(Ba) Daichi(Gt)

インタビュアー:米沢 彰

-(笑)そして、Track.5「Deep Inside」はピアノの使い方も含めて、エクストリームというよりも、ラウドロックと定義してもいいような懐の広さを感じました。どのようにして生まれた曲なのでしょうか?

Daichi:制作開始の段階でまだ悩んでるときに、"とにかくひたすら好きなことをやってやろう"と思っていて。過去作では割合的にバラードを多く書いてきた人間なので、そういう先入観を抱かれることが多いんですけど、ひたすら駆け抜けるように涙腺を刺激する楽曲もあるんだよってことを示したくて。僕のルーツであり持ち味である、いわゆる"叙情系ハードコア"っていうのは今回かなり意識しましたね。

-日本語詞が唯一入っているのもまた特異なトラックだと感じました。

尋:そこにいきなり日本語を入れると展開に締まりが出るというか。「Deep Inside」は感傷的な曲なので気持ちの高ぶりをどれだけ表現できるかが勝負でした。この一瞬の日本語があることで今まで英語で何を言っててその日本語に繋がったんだろうっていうことに興味を湧かせようと思って。響き的にもそこは英語より日本語の発声の方が合いました。

-こういう中で日本語を使うときって、サビでフックを効かせるように使って複数回出てくるっていうのが世の中的には多いですが。

尋:僕の作り方が、今回はそんな感じじゃなかったんで。ここはすごい訴えかけてるっていう部分に1番力を入れて、その前後の"どう続いてるんだろう"っていうところは英語なので、歌詞をしっかり調べて作詞者の意図を読み取ってもらえたらいいかなと。

-曲が展開しきったあとに出てくるっていうのが、よく練られてると思いました。最後のTrack.6「the strength I need」はミッド・テンポでノクブラ流のバラードというべき曲ですね。

Masa:『ZēTēS』の曲が揃ってきたときに、"やべ、めっちゃ激しいな、このアルバム"って思って(笑)。で、ちょっと落ち着いた曲も欲しいなって作った感じですね。聴いてて全部が激しいと疲れちゃうんで。そういうのも好きですけど、作品として締める感じで、スローなテンポの曲も欲しいなって。基本的にアルバムとかミニ・アルバムを作るときって各曲のテンポがいい感じにバラけるようにはしてるんですよ。ライヴでもそうですけど、バランスを考えたときにスローな曲も欲しいなってことになって、僕らなりの歌モノとまではいかないですけど、"ハードコア・パワー・バラード"みたいなものをやってみようかなと。

-ありがとうございます。ちなみに、この"ZēTēS"っていうタイトルはどういう意味なんですか?

Cazqui:"ZēTēS"は神話の登場人物で。兄弟がいまして、翼を持っているんですが、最後は兄弟まとめて殺されてしまうんですよ。残念です。今回、自分の中にポジティヴな要素なんてひとつもなかったんですよ。今作では「Malice against」が、当時の自分の精神状態を最も示していて。今の自分が、精神状態と真逆のものを作っても意味がないな、と。だからMasaにもDaichiにも"最後に光が見えるものを書いてくれ"って言ってたんです。僕は今回ヘイトしかなかったんで。で、最後の「Deep Inside」と「the strength I need」は、冒頭の楽曲と色が違うかもしれないし、どの曲が好きとか、お前の作る曲は嫌いとか、それぞれのご感想がみなさんの中におありかと存じますが、正確には「ZeTeS」から「the strength I need」に繋がるひとつの流れがあるんです。

-なるほど。このインタビューは『ZēTēS』を聴いたあとに読むべきですね。聴いたときの印象となんでこうなったのかっていう部分が、すごく繋がりました。

Cazqui:ループして聴けるようなものを作りたかったんです。実際生きてるとそうじゃないですか。良いことがあったり、悪いことがあったり、昨日は最高、今日は最悪って。もう何も見たくない消えてしまいたいと思っても、時折"俺って人生で最高に幸せだわ"って思ったりするじゃないですか。生きてれば希望がある、とか、そういう気休めの話じゃない。浮き沈み、盛衰、その繰り返しを運命づけられていて、嫌でも生きていかなきゃいけないでしょっていう。

-"禍福は糾える縄の如し"的な。

Cazqui:そうですね。そんな人生のお供にぜひ『ZēTēS』を。

-ちなみに初回盤のみ2枚組で出されていて、2枚目の2曲(「Rebellion」、「A Bullet of Skyline」)はリレコーディングしたものですか?

Masa:そうです。再録ですね。

-この2曲はどういう意図があって改めて録り直したんですか?

Masa:『Ivy』(2012年リリース)っていう1番最初の僕らのミニ・アルバムが、僕らの理想のエンジニアじゃなかったんですよ。だから、ずっと録り直したいなとは思ってたんですよね。で、今回リリースするにあたって、その一部を録り直して入れようかなっていう。

Cazqui:僕らは今、僕ら自身によるプロデュースができるので、だからこそ『Ivy』の曲を改めてやらせてもらったっていう。

尋:当時はやりたかったことが100%でできなかったんですよ。それを100%で、俺らが構想として描いていたもので作り直したっていう。

Cazqui:違いを楽しみにしていてほしいです。個人的にはどっちが好きでも構わないですね。