DISC REVIEW
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その結晶の多くが六角形であることに由来する雪の異称"六花(むつのはな)"を表題に冠した摩天楼オペラの新作が、そんなタイトルにぴったりの時期にリリース。その名に違わず、舞い落ちる雪や一面に広がる銀世界の煌めき、あるいは儚さ、切なさを想起させる音色が収められているのはもちろん、凍て付く寒さを吹き飛ばしてしまいそうな程、熱く生命力に満ち溢れたパワフルでテクニカルなバンド・アンサンブルも健在。美しい情景と容赦なく襲い掛かる厳しい冷え込みをもたらす冬という季節のように、繊細さと激しさを兼ね揃えた彼等らしいサウンドが存分に堪能できる1枚に仕上がった。これまで発表してきた数々のアンセムたちに名を連ねることになるラスト1曲まで全曲必聴! 内堀 文佳