DISC REVIEW
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この2曲入りニュー・シングルには、ネクスト・ステージに向かうバンドの気概や挑戦が盛り込まれている。スピーディーなメタルとも違う、荘厳なバラードとも異なる、オリジナリティ溢れる曲調で攻めてくる。そのオリジナル性とは?バンドが掲げる"劇的なロック"を真摯に追い求める姿勢に尽きるだろう。今回は各プレイヤーの演奏や込み入ったアレンジ・センスが絶妙なバランスで混ざり合っている。擬人法を用いた表題曲は、スリリングな緊張感をキープしながら、目くるめく曲展開で惹きつけ、"Shout it out!!"というコーラス・ワークも実にパワフル。一方、「メインキャストは考える」はミドル・テンポな曲調だが、繰り返しのフレーズも効果的で歌詞もよりストレートに伝わってくる。聴き応えたっぷりだ。 荒金 良介