INTERVIEW
摩天楼オペラ
2013.03.08UPDATE
2013年03月号掲載
Member:苑 (Vo) Anzi (Gt) 燿 (Ba) 悠 (Dr) 彩雨 (Key)
Interviewer:荒金 良介
苑:(本誌・表紙の掲載バンド名を見て)おっ、BLIND GUARDIAN!
-やはり、そこは反応するんですね。
苑:ジャーマン・メタルも大好きなんですよ。
-ですよね(笑)。今回初登場なので、バンドの成り立ちから聞かせてください。音楽的にはヘヴィ・メタルとクラシックが2本柱としてありますが、それは2007年結成時から?
苑:そうですね。昔からあるクラシックやオペラと、現代の重いロックやデジタル・サウンドを混ぜ合わせた音楽をやりたくて。それがそのまま摩天楼オペラというバンド名にも繋がっているんですけど。
-メタルやクラシックはもともと好きだったんですか?
苑:家でピアノをやっていたんですよ。家族にもピアノをやってる人間がいて、なおかつ、ウチの父親はHR/HMが大好きで(笑)。そういう両極端なものが家で流れていたので、その影響は大きいですね。で、小学校の高学年の頃にX JAPANに出会って、これだ!と思って。キレイなものとヘヴィなものを融合させたものをやろうと。
-ほかのメンバーの方の音楽的な好みは?
悠:僕は今でもいちばん好きなのがHELLOWEENで、ジャーマン・メタルが好きです。もともと苑とHELLOWEENのコピー・バンドをやってたんですよ。
-へぇー、そうなんですね。大仰な音が好きとか?
悠:大仰というか、独特なメロディ・ラインやアレンジが好きで、Michael Weikath(Gt)のセンスに惹かれますね。
Anzi:僕はHR/HM、あと、映画音楽とか大げさなものが好きですね。もともとクラシックで育った人間なんですよ。でも高校の頃にたまたま伊藤政則さんの“ROCK CITY”というテレビ番組を観て、ちょうどYngwie Malmsteen(Gt)の特集をやってたんですよ。当時はYngwieの存在を知らなくて、そこで流れたビデオ・クリップは結構古かったんですけど、「Heaven Tonight」という曲に衝撃を受けました。
-名曲ですよね。
Anzi:それを観た瞬間に僕の人生が変わったというか。もともと耳慣れしていたクラシカルな旋律をエレキ・ギターで弾く表現方法があるんだって。次の日にすぐアルバムを買いに行きました。
-Yngwieって、いきなりレベルが高くないですか?
Anzi:最初はそれを弾きたいというよりも、耳でいち音楽として聴いていた感覚ですね。そのうちにこういうフレーズを弾けたらいいなあ、と思うようになって。
-彩雨さんはどうですか?
彩雨:どんな音楽に影響を受けているんですか?とよく聞かれるんですけど。僕はパッと言えるアーティストがなくて。最近いろいろ考えるようになったんですけど、まだその答えを見い出せない状態なんですよ。今ここで適当なことを言うのはどうかなと思って。もう少し考えてから、今度のインタビューで答えます。
-ははははは、すごく律儀ですね。
Anzi:じゃあ、この世のすべてでいいじゃん(笑)。
彩雨:あっ、それいいね!この世のすべての音に影響を受けてます。音楽を初めて10年以上経つので……本当に自分を見つめ直してから答えたくて。
-では、次のインタビューでお願いします(笑)。燿さんは?
燿:僕は幅が広くて。北欧系やジャーマン・メタル、あと、普通にJ-POPも好きで。ハードめの音楽だったら、メンバーの中でいちばんアメリカ寄りかもしれない。
-アメリカ寄りというと?
燿:BON JOVI、DREAM THEATER、RATT、MOTLY CRUEとかですね。
-残念ながらお1人回答をいただけませんでしたが(笑)、バンドとしてはHR/HMが共通項としてあるんですね。そういう意味では音楽的にはまとめやすい?
苑:まあ、メンバーに2バス嫌いがいたら、困っちゃいますもんね。そういう意味ではやりやすいですね。
Anzi:好きなものの共通項はありますけど、みんな柔軟性があるんですよ。NGもほとんどないですからね。誰かに“ファンクっぽいギター弾いてよ”と言われたら、えせファンクになるかもしれないけど、全然カッティングもやりますし(笑)。“この曲、ギター・ソロなくてもいいんじゃない?”と自分でも言うくらいなので。悠は2バスを踏むために生まれてきたとか最近言ってるんですけど(笑)、絶対2バスを踏まなきゃ俺じゃないみたいな考え方じゃないので。みんな好きなものはあるけど、柔軟性はありますね。