INTERVIEW
摩天楼オペラ
2014.07.14UPDATE
2014年07月号掲載
Member:苑 (Vo) Anzi (Gt) 燿 (Ba) 悠 (Dr) 彩雨 (Key)
Interviewer:荒金 良介
-昨年出た前シングル「Orb」、それに伴うショート・ツアーの新木場STUDIO COAST公演(12月7日)は素晴らしいライヴでした。今年も半年過ぎましたが、振り返っていかがですか?
苑:9月にニュー・アルバムが出るんですけど、それに向かうための半年でした。「Orb」からウチのサウンドも広がりを見せたし、新木場STUDIO COASTを終えて、それが自分たちの中で消化されて、次のアルバムの構想が一気に出てきたんですよ。
-「Orb」を実際にライヴでやった感触はどうでした?
彩雨:声を出すというウチらのライヴ・スタイルにお客さんも慣れてきたのか、「Orb」の合唱パートをみんなが歌ってくれるんですよ。それをステージで観ながら、お互いに感動し合えるような光景が作れたので良かったです。
悠:去年僕は休んでいた時期があるので、「Orb」と新木場STUDIO COASTのライヴはセットで思い入れが強いです。あの曲はツアーを回るごとに進化していたし、曲的にもアレンジ面でも新しかったけど、摩天楼オペラのファンは受け入れてくれたと思う。個人的には新木場STUDIO COASTで1つ区切りができました。
苑:あの曲は壮大で明るいバラードじゃないですか。希望に溢れた明るい曲を歌いたかったんですよね。で、ウチらでもこういう曲をやっていいんだと思えた。聴いてる人の気持ちが前へ前へ進む音楽を作りたかったんですよ。アルバムに向けて、そういうヒントを得ることができました。
-ライヴでその感触を確かめられたことが大きいと。
苑:ダークな曲にはその良さがあると思うけど、ダークな曲でも歌詞は前向きになってきたし、最近の摩天楼オペラは前向きです。それは「Orb」を作った影響が大きいですね。
Anzi:この曲を挟むことで、アルバムの曲作りにおいても、チャレンジ精神が増して、いいモチベーションになりました。
燿:聴かせる曲は世界観を見せるようなマイナー・キーが多かったけど。「Orb」は明るいバラードで、暗いバラードとは違う壮大さがあると思うんですよ。今年の春ツアーでもいいライヴができたし、明るく壮大なバラードをしっかり聴かせられたので、バンドも成長できましたね。
-前作「Orb」発表以降、9月のアルバムに向けて全力で突っ走ってきたんですね。
苑:そうですね。いきなりポンとアルバムを出すよりも、春ツアーで新曲をやったり、今回のシングルを挟むことで、ファンも一緒にアルバムまで歩むことができるから。
-今回の2曲はアルバムの序章的な意味合いもあります?
苑:前のめりな希望という意味では「隣に座る太陽」はそうですね。「メインキャストは考える」はまた違いますけど。
-今作は新しいことに挑戦した前作の流れに位置する1枚と言えますか?
苑:今までの摩天楼オペラにプラスして、成長したものが乗った感じです。「隣に座る太陽」は不満をタラタラ垂れ流してる歌詞だけど、物の見方を変えれば自分から前向きになれるんだよ、ということを歌ってます。だから、非常に前向きですね。
-それが今の摩天楼オペラを象徴している?
苑:そうっすね。後ろ向きな曲や、心の闇を表現するものは歌いたくなくて。明るく楽しくいきたい。