MENU

激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

摩天楼オペラ

2014.07.14UPDATE

2014年07月号掲載

摩天楼オペラ

メンバー:苑 (Vo) Anzi (Gt) 燿 (Ba) 悠 (Dr) 彩雨 (Key)

インタビュアー:荒金 良介

-素朴な質問なんですが、ミッドに音を集めると、音同士がぶつかり合う危険性はないんですか?

苑:単純に言うと、ヴォーカルにみんなの音が被ってきますからね。

彩雨:昔だったら、きっとぶつかっていたと思う。お互いのことがわかってアレンジしてるから、ごちゃごちゃにならないのかなって。今だからこそ、こういうアレンジとミックスができました。

-バンド内のポジショニングがわかってきたからこそ、ですね。

苑:洗練されたバンドって、引き算ばかりになるじゃないですか。「Orb」で洗練されたので、今度は一気に足し算してみようと。1度引き算を経験してるから、足し算が有効になるんですよ。

-なるほど。カップリングの「メインキャストは考える」は、彩雨さんが作曲したものですね?

彩雨:作ったのはすごく昔なんですよ。メンバーに聴かせたのは2013年の頭で、作ったのは2012年の冬なんですよ。だから、ようやくCD化できて嬉しいですね。

-最初の曲のイメージというと?

彩雨:ミドル・テンポの曲を作りたいなと。アレンジでは同じフレーズがいろんなところに散りばめられて、自然とそれがリフレインする。その模範解答のような楽曲になりました。違うメロディを聴いてるはずなのに、根底には同じものが流れてて、知らない内にリスナーが曲に支配されてしまう。ほかの曲でもたまにやりますけど、今回はそれを狙ってやりました。

悠:聴いた時点で彩雨らしいミドル・テンポ曲だなと。この曲は「隣に座る太陽」のような初期衝動じゃなく、摩天楼オペラが今できることを詰め込んだ感じです。リフレインが多いと言ってましたが、それはドラムもそうで、彼(彩雨)のフレーズに引っ張られました。

Anzi:今までは楽曲の比率的にギター・ソロが多いけど、この曲の間奏はシンセ・ソロにしようぜって、俺が言ったんですよ。結成当時、彩雨君はバックに徹する美学を持ってて、リードを弾きたがらなかったんですよ。同じ対角線に立つ人間として、リードを弾いてもらいたいな、という気持ちが2008年当時からずっとあったから。

-そんなに前からあったんですか。

Anzi:最近の曲はシンセ・リードを取る曲も増えてきて、いい意味で彼は目立ちたがり屋なので、シンセ・ソロを弾き始めたら......。

彩雨:楽しくなっちゃって(笑)。

Anzi:それを聴いて、俺は泣きそうになって。お兄さんは嬉しいなと。よく わかんないですね、すいません(笑)!

-いえいえ、いい話じゃないですか。

Anzi:バンドでもツイン・リードって多いじゃないですか。キーボードがいるバンドだと、ギターに対する相方のような存在で、古き良きロック、僕はDEEP PURPLEとかあの辺に影響を受けているので、シンセも目立った方がいいんじゃないかと。

-彩雨さんはJon Lordと化して?

彩雨:オルガン的なソロではなく、エレピでやったんですけどね。前作の「DRACULA」ではエレピを歪ませたけど、今までエレピをあまり使ってこなかったんですよね。激しいソロというより、イージー・リスニング的な雰囲気で入れました。

燿:最初に聴いたイメージは、摩天楼オペラのインディーズ時代に作っていた感触があって。2013年にこの曲を聴いたときは、まだタイミングじゃないと思ったんですよね。で、それから音源制作、ツアーを重ねて、アレンジを練り直したときに、2013年以降はできることがまた増えたんですよ。だから、今だなと思って。昔の摩天楼オペラっぽい印象もありつつ、今の摩天楼オペラの曲になってるんじゃないかな。いい意味で柔軟に考えられるようになりましたね。曲が完成したときに彩雨にも言ったけど、ウチのミドル・テンポの曲の中でいちばん好きですね。

Anzi:僕はBメロにこだわって、あそこはDREAM THEATERっぽいんですよ。