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COLUMN

キバオブアキバ ふとしの これからの「メタル」の話をしよう vol.4

キバオブアキバ ふとしの これからの「メタル」の話をしよう vol.4

よ!ふとしおす!今日も元気にやっていこうぜ!今日はまず謝罪からだ!(ここで急激にテンションが下がり白目になる)えーと、前回PANTERAについてのコラムを掲載していただいた後うちのベースのみつるから連絡があり、「Cowboys From HellはPANTERAの1stじゃねえだろ!失策だわ!」と言われました。失策の意味はよく分かりませんが確かにそうです。実はPANTERAはメジャーと契約する前に4枚アルバムを出していまして(僕もその内、フィリップ加入後最初のアルバムPOWER METALを持っています)、正確にはCowboys~はアルバムとしては5枚目(メジャー流通1st)です。
コラムの性質上あんまりマニアックすぎるのもあれですしインディーズ盤については触れないでおこうと思ったのですが確かに好きなバンドとして名前を出させてもらった以上注釈くらい入れておくべきでした。申し訳ございません。敬意が足りませんでした。他にも読み返すと「90年代NYハードコアの始祖」はおかしいですね。正確には「90年代NYハードコアシーンにも通じた新しい潮流を作り出し、後年のラウド系、メタル系の始祖の一つとなった」ですかね?真面目に読んでいただいてる方に誤解を与えるような表記をしてしまい重ねて申し訳ありませんでした!以後気をつけたいと思います。ぶええええ謝り慣れてないからしんどい~もう帰る~ え?コラムはどうするのかって?今日は僕もう無理です~ もら~!!

チャオ!キバオブアキバの頼れるピンチヒッターことギタリストMORAちゃんだよ☆彡 とりあえず2104(フトシ)くんカレオツーみたいな?ここは一つ僕に任せて今日は家であったかいミルクでも飲みながらつべ(Youtubeのことだよ?ドゥーユーアンダースタァン?)でわんちゃん動画ディグって一人でモフってるといいYo!!
さて、これまでのコラムでふとし氏にはIron MaidenやPantera等の王道メタルについて語ってもらいましたが、今回は私もらが主にデスメタル/グラインドコア系統のエクストリームなジャンルを好むこともあって、少しディープでマニアックな世界から面白い音楽を紹介していきたいと思います。
まず最初にこの記事を読んでいる皆さんには馴染みの深い話だとは思いますが、昨今のエモ・スクリーモシーンを語る上で、ダンストラック等の電子音を用いた、いわゆる「打ち込み音」の存在はこのジャンルと切っても切り離せない密接な関係となってきました。
その起源や歴史については残念ながら僕は明るくないほうなので言及しませんが、そんな僕が今回「打ち込み」をキーワードに紹介するのは独自の音楽解釈と唯一無二のサウンドスタイルで多数のフォロワーを生み出し、グラインドコアというジャンルの選択肢の幅と可能性を大きく拡げた、と僕が勝手に思いこんでいるエレクトロゴアユニット、KOTS!!!!!!!!!!!!!!くはぁっ!コッツについて語れる日が来るとはっ!父ちゃん母ちゃん俺やったよ!そしてこれだけは言わせてくれ!

「KOTSだけはガチ」

おそらくグラインドコアをある程度掘り下げた人でなければなかなか耳にすることがないであろうこのユニット名、正式な音源としては『Serial Suicide』というフルアルバムと『Electric Grind Holocaust』というスプリットアルバムの二枚しかリリースされておらず、またCDのプレス数も少ないためか、中古でもなかなか入手が困難な状況です(ちなみにiTunesには配信されているみたいなので音源の入手自体は可能です)。そもそも彼ら自身の情報がネット上にもあまり載ってないのですが、この名前を調べれば、某有名掲示板や動画サイトで一部の熱狂的なファンによって多大な支持を受けていることがわかります。「KOTSは神」というタグ付けまでされているほどです。
なぜ彼らがこれほどまでに支持されるのか?それは前述したように、彼らの音楽がリスナーのこれまでの常識を覆すほどの独創性に溢れたものである事に他ならないからだと僕は思います。ご存知ない方々の予想の斜め上のその先に君臨しておられます。
御託を並べるのはこの辺にしておいて、『Serial Suicide』を例に取って内容を紹介していこうと思います。
地球外生命体(?)のようなものがジャケットに模されたこのアルバム、30曲入りで約30分と、一曲が約1分ほどの内容。一聴すればその一曲一曲がどれも驚くほどに似通っていることが分かります。アルバムを通して聴けば、曲ごとに独立していると言うよりは一曲を30パートに分けてあるという印象を受けます。非常に濃い内容ですね笑。
ボーカルの声以外はドラム、弦楽器(?)など、全て打ち込み音で構成されているのですが、これが非常にクール。アルバム収録曲の約半分は冒頭部分に映画等のセリフを抜粋したものから始まり、そこに割って入るように小気味の良いドラムサウンドが差し込んできます。これがまた非常にグルーヴ感溢れるサウンドで、ここで大半の人は思わず脳内ツーステップかましてしまいますね。そしてブレイクパートでベース音のみになり、そこから「待ってました!!!」と言わんばかりに一気に「ズドドドドドドド…」と高速ブラストパートへと突入!!!!そこで僕がガッツポーズを取るわけです。
文章で書くと伝わりにくいんですけど、サウンド自体は非常に軽くチープなもので、大雑把に例えるならば工事現場の様子をファミコン音源で再現したような感じです。
そしてKOTSがKOTSたる所以が肝心のボーカルです。歌い方が非常に特徴的で、形容するなら、まるでカエルが鳴いているかのような、もしくはストローで水に息を吹き込んだような声を出しています。文字に表すなら、

「コロロッコロロロロロコロッ」「コポォ」「コポポポポポ」「ゴボゴボホボ」

って感じです。完全に水中ですね。もちろん歌詞は聞き取れないです。
あと歌の入れ方というか、節が合っているのか合っていないのかよく分からないタイミングで入ってくるボーカル、「これ適当に歌ってるんじゃない?(笑)」と思わずにはいられません。だがそれがいい。
以上の要素がハイブリッドに組み合わさって「KOTS」という一つの新しい文化が形成されたわけですが、どうでしょう?皆さんにKOTSの素晴らしさが伝わりましたでしょうか?彼らの音楽性については賛否両論分かれるとは思いますが、KOTSに対する僕の熱い想いは伝わったかと思います!!

もしKOTSを知らなかった方がこの記事を読んで少し興味が出た、聞いてみたい、なんて思って頂けたならば幸いです。最近の音楽に少し飽きてきた、退屈な毎日に新たな刺激が欲しい、なんて人も是非一度聞いてみて下さい。きっとあなたの目の前に新しい世界が開けるはずです。

それでは今日はこの辺で。ここ一番の頼れる代打、もらでした。
Bye Byeコポォ☆彡

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