COLUMN
キバオブアキバ ふとしの これからの「メタル」の話をしよう vol.13
わーーーーーーーーーーーーーふとしと申します!
先日あるイベントの打ち上げ時にお話できた方がおりまして、なんと初期ROADRUNNER JAPANの流通などに関わっていた方だそうです。今の肩書きもやばくていらっしゃったのですがRoadrunner Records、皆様ご存知ですか?自分の中でニューメタルとオールドスクールメタルを繋いでくれた神レーベルで、正直うちのメンバーはロードランナー所属のバンド群の影響がめちゃくちゃ大きく、つまり今の僕があるのはロードランナーのおかげ! という事で思わず「と......父さん!!!」と呼びかける所でしたがそれは心の中の白ふとしが「イカれてんのか」つって止めました。僕メタルとライダーとロードランナーの話の時は異様にしゃべるので話弾む弾む!「バンドとしてはどれに関わってらっしゃったんですか?」「んーセパルトゥラって知ってる?」セ・パ・ル・トゥ・ラ~~~!!!???はい!デェーンデデェーンデデエーンデェーンデデェーンデポコペンプーーーーーーーーーン ルーーーーーツ ブラッディールーーーツ!!!!
という事で今回のテーマはSEPULTURA!あと僕は元々ボーカル兼ギタリストのマックス・カヴァレラが脱退後に結成するSOULFLYが好きでそこから遡ったのでそっちのお話なんかも!
まずSEPULTURA!こちら、ブラジル出身のバンドでございます。メタラー的には普通なんですけど言われてみればメタルを聴いていると勝手に色々な国のバンドを聴く事になるのが素晴らしい。アメリカ、イギリス、アジアのみならず南米とかヨーロッパ、その他様々な国の音楽まで並行して聴いちゃってるのはメタラーだけではと思うのでメタルおすすめ!グロウヴァル!話は戻りますがSEPULTURA初期はスラッシュメタル感が強く(1stとかはブラックメタルぽい)、それでものちのちより強調される独特のグルーブ感があります(ドラムのイゴール・カヴァレラとボーカルのマックスは兄弟でして、だからかなと思うとこういうのいいよね感あり)。そのスラッシュメタル期で最も人気なのは、アルバム"Arise"ですかね。アルバム1曲目であり表題曲でもある'Arise'のメインリフはサークルでもスラッシュメタル好きの義務リフになっていました。みんなも弾いてみ!
そして満を持してブラジル人によるブラジル感を丸出ししてくるアルバム"Chaos A.D"!これ先日キバオブアキバ遠征中の車内にて唐突に「メタルなぞなぞ大会」が開かれた際、僕の「番組進行が無茶苦茶なスタッフの事を歌ったアルバムな~んだ?」っていうなぞなぞの答えでした。わかる?あっそ!とにもかくにも"Chaos A.D"と次作"Roots"はヘヴィミュージックシーンの新たな衝撃となりその後のミクスチャーロックなどにも大きな影響を与えています。SEPULTURA未聴の方にぜひ聴いていただきたいのが"Roots"収録の'Roots Bloody Roots'!僕が冒頭のエピソードで意味無く歌ってたやつです。曲も最高なんですが歌詞が最高です。要は「ルーツ大事!無理すんな!バカ!」という感じなのですが(完全に怒られる)、なんというか今聴くとむしろとても染みる物があります。キバオブアキバも「オタクがメタルやってる」みたいな解釈をされがちなのですが(そのおかげで良い目も見させてもらってるのでいいんですが......)元々は「自国のアニメやマンガ、ゲーム、特撮などの文化と当然のように触れながら成長するのは日本だけで、そうやって生きてきた日本人でしかできないバンドをやりたい」という所から始まっています。だから「アキバ」という言葉も実際の土地ではなく「理想郷」という意味で使っています。今がどう、だとか社会がどうだとかではなくあくまで自分のルーツです。たまに自分でもそこの所を忘れかけている気がするのでこの曲を聴いて気を引き締める次第です。元気出てきた!はい!ルーーーーーツ ブラッディールーーーツ!
ですがこの後悲しい事件をきっかけとして象徴的存在だったマックスが脱退してしまい、SEPULTURAは新しいボーカルを入れ活動してゆく事となります......。この事件をきっかけにマックスとイゴールの兄弟も仲違いしてしまいますが10年くらいして仲直り、2007年から二人を中心にCAVALERA CONSPIRACYというバンドまで始める事となります。よかった兄弟!
SEPULTURA脱退後、マックスはSOULFLYというバンドを結成します。SEPULTURAが「ブラジル丸出し感」ならSOULFLYは「ブラジルモロ出し感」、さらには割と色んな種類のワールドミュージックを取り入れていく事となります。'Back To The Primitive'という曲が最高でございます。音楽性という意味での貪欲さもさる事ながら特に1st,2ndアルバムでのゲスト参加の多さでしょうか、元々SEPULTURA時代からゲスト参加は豪華で元FAITH NO MOREのマイク=パットン、KORNのジョナサン=デイヴィスやブラジル音楽のミュージシャンなど積極的だったのですがSOULFLYでは更にFEAR FACTORYのバートン、ディーノ、クリスチャン、DEFTONESのチノ、LIMP BIZKITのフレッド、DJリーサル、SLIPKNOTのコリー、SLAYERのトムなどなど今でもレジェンドクラスの人が多数参加しており、当時ひねくれまっさかりの僕は「なんだよ友達いっぱいかよ......」とか思ってた事をここに告白します。
でも今思うと当時のビッグネームだけでなく無名のアーティストも積極的に起用し、実際その人達が現在のビッグネームとなっている事を考えるとマックスの功績はえらいこっちゃですね。あと今更ですが彼のギターはリズムギターに徹する為に弦4本です。こういうとこが一番好き!ギター初めて買った時真似してネック反った!
追伸 うちのドラムのVAVA君は影響を受けたドラマーの一人にSOULFLY 1st及び3rdアルバムで叩いていたロイ・マイヨルガ氏の名前を挙げるのですが、その度に僕・もら・みつるから「全然影響出てないやないか!」と総攻撃を受けるのを毎年一回くらいやってます。わっても変わってなくて懐かしかった。
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