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INTERVIEW

ナノ

2015.02.02UPDATE

2015年02月号掲載

ナノ

インタビュアー:沖 さやこ

-初ライヴは新木場STUDIO COASTという大舞台でしたが、どういう気持ちで臨みましたか?

ライヴをするのが初体験で、おまけにそれが2000人以上規模のライヴだったので、全然想像がつかなかったんです。だからステージに立って幕が上がった瞬間に全部吹っ飛ぶんじゃないかとも思ったし。でも来てくれるみんなが"楽しかった!"と思えなかったら自分は絶対に後悔すると思ったので、とにかく"怖い"という感情や緊張よりも、楽しむことを何よりも優先しました。もともと歌うことがすごく好きなので、そのお陰で緊張せずにステージに立てましたね。それに、初ライヴとはいえずっと応援してくれている人が来てくれていると思ったので、怖いと思ったらお客さんに申し訳ない。だから"来てくれてありがとう"という気持ちを精一杯込めて歌いました。

-英語で伝えられることと、日本語で伝えられることはナノさんにとって違いはありますか?

今は日本のリスナーさんが多いので、主に日本語で伝えることが多いんですけど、作詞をするときは直感で"あ、ここ英語にしよう""ここは日本語で歌おう"と思うので、曲によってですね。やっぱり歌詞だけではなく音も大事にしたいので、音と歌詞のバランスを毎回自分なりに計算しています。特にライヴをやるようになってから歌詞も変わってきました。それ以前はステージに立っている自分を想像して歌詞を書くことがなかったんです。今は"ここはお客さんとノレる場所だ"とか"ヘドバンする場所だ"と映像がついてくるようになったので、より作詞がしやすくなりましたね。

-それは詞だけではなくヴォーカルもでしょうね。

そうですね。やっぱり"ノリ"は大事だと思います。CDとしてはすごくかっこいいけど、ライヴではいまいちノリが良くないなという曲もあると思いますし、ライヴとCDでは聴こえ方も違うと思うので。

-だとしたら、今作『Rock on.』はとてもライヴに近いのではないでしょうか。

今回はものすごくライヴを意識しました。ずっとCDリリースを重視に活動をしてきたんですけど、今後はもっとライヴをたくさんやっていきたいと思ったので、そうなるとライヴで歌える曲、ライヴでノレる曲がもっとたくさん欲しくて。だから今回のアルバムは自分にとっても"もっとライヴをがんがんやっていくぞ!"という宣言の意味もあったりして。聴いている人にも"あ、これライヴで聴いてみたいぞ"と思わせる曲をいっぱいぶちこんだというか(笑)。

-なるほど。素朴な疑問なのですが、ナノさんは影響を受けたヴォーカリストはいらっしゃるんですか?

それよく訊かれるんですけど。尊敬するアーティストはたくさんいるんですけど、特にこの人に影響されて......というのはないんですよね。

-やはりそうでしたか。ナノさんのヴォーカルに似ている人が見当たらなくて。しっかりとご自分の歌を追究して歌ってらっしゃる人だと思ったんです。

カバーも、尊敬はしているけど歌うとなると自分勝手ですね(笑)。もとのアーティストをほとんど意識せずに歌うので、カバーでも自分の曲みたいな気持ちになっちゃうんです。アメリカにはカラオケ文化がないので、似せて歌うという考え方もなかったし。自分の歌い方しかできないんですよね。演歌もポップスもロックも歌える人たちに比べると(歌える曲の幅が)狭いので、そういう人たちへの憧れもあるんですけど、自分にはこれなのかなって。

-自分にしか歌えない歌があるからこそ、ナノさんがアーティストとしてメジャー・シーンで活躍できているのだと思います。ところで、サウンドのディレクションはどこまでなさっているのでしょう?

ディレクターさんもスタッフさんも初期から一緒にやっているメンバーなので"ナノはこういうものが好きだ"というのをみんなしっかり把握してるんですよ(笑)。だから与えられたもので嫌だなと思ったものがこれまでひとつもなくて。だから何も言わないですね。あと、自分のプライドが高いのもあってか"これはできません"と言うことは絶対嫌で。どんなものでも自分流にやってみせたいと思うんですよ。だから基本的にはどんなものでもなんでもトライしてみて、そうすると(どの曲も)好きになっていくんです。ヴォーカルのディレクションは"ここにハモりが欲しい"など、感じたことは全部言いますね。スタッフさんもいいものを作ろうとしてくれているし、信頼関係がちゃんとできあがっているので、自分でも安心して歌えるんですよ。だから任せているところは多いですね。