COLUMN
XMAS EILEEN Koji Uehara(XMAS EILEEN Vo.R/KOJI ZERO THREE/映画監督)"映画馬鹿一代" 第2回
鳴物入りで始まったコラムの2回目宜しくお願いします。
さて今回は「恋愛映画」について語ろうかなと思っています。恋愛映画好きなんですよ。
人間観察が1番できてる気がして面白い。でもたまに恋愛映画を馬鹿にする人に出会う事があります。
「恋愛映画なんてよー」みたいな人ですね。間違いなくそいつが人生で1番興味あるコンテンツだろうが(笑)
恋愛映画を見下す事で自分は特別だと思いたいんでしょうけど、まるでポップスを馬鹿にして自分達の立ち位置固めたいロックバンドみたいでなんか嫌です。
何かを見下し、何か特別な事をする事でしか自分の存在をアピールできない人間など5万人の前でライブしててもダサいです。
なんなんでしょうねあれ(笑)入れ墨入れてライブして「ポップスなんてよー」みたいな思想、性格ひん曲がりすぎだぞ(笑)もう少し世界を広い目で見ていきましょう。ボクがロックをやっているのはそこに対する愛があるからであって、決して他者をこき下ろす為じゃない。だから音楽やMCで誰かをディスりはしない。やるなら殴った方が早いですよ本当に。暴力はダメですが、言葉も凶器になるんで。
さて話は逸れましたが、ボクが恋愛映画を大好きな理由としては全ジャンルの中で1番ナチュラル、そしてコスプレ感がないからです。さっきも言いましたが誰か1人の人生を1番観察できてる気がするし、会話とかも自然なのが素敵だと思いますね。もちろんピンキリなんですけど(笑)ボクは常にカッコつけず、そして自分を卑下もせず生きていたいと思うのでたまに観る恋愛映画は心地いいんですよ(笑)
ここ数年でオススメの恋愛映画は韓国の「建築学概論」が良かった!特に特別な話ではないのが本当に良かったです。現代と過去を交互に描いているんですが、大したドラマは起きません(笑)でもそれが良いんですよ(笑)
こんな話なら世界の何処かにあるのかも?と思える設定は全ジャンル通して好きです。何処か異次元の世界に放り込まれてナンタラよりかは全然共感できます(笑)
他人の人生を覗いているつもりが、いつのまにか自分の人生に重ねてしまう、そんな不思議が映画にはあり、特に恋愛映画はそれが強い、とボクは思っています。
入れ墨入れてようが髪が赤色だろうが、心を解放して色々なものに触れてみましょう。
すると世界は今より少し広くなりますよ!
とはいえ狭い世界で生きる事もそれはそれで素晴らしいんでしょうが、それを特別だとは思わない方がいいです。
それではまた次回。
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