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激ロック | ラウドロック ポータルサイト

DISC REVIEW

DIS IS LOVE

Xmas Eileen

『DIS IS LOVE』

Release Date : 2017-10-18
Label : ビクターエンタテインメント

春にリリースしたシングル曲「99.9」を含むこの2ndアルバムは、Xmas Eileenのレンジの広さを、より深みを増したサウンドとして昇華し、内容的にも1歩も2歩も踏み込んだ作品になった。ラウドなサウンドと、日本語ラップによるキャッチーさと歌モノのメロウさも生かしつつ、「Everybody goes」や「世界のすべて」ではEDM的なタッチや洒落たアレンジでダンサブルに仕上げ、ライヴの光景が見えるものに。そして「Radio」はバッキバキのダンス・ビートでさらにフロア仕様のアンセム・チューンに、というイケイケなアルバムではある。こうした尖った音と、リード曲「Candy Smile」を筆頭としたロック的攻撃性、苦難を超える力やか弱い者の側に立って力を奮っていくダイナミズムが作品にしっかりとイカリを下ろしていて、重厚さもある。とことん楽しく、笑って生きるための術、というXmas Eileenの音楽やバンド哲学が凝縮されたアルバムだろう。 吉羽 さおり