DISC REVIEW
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Xmas Eileenが約2年ぶりのフィジカル・リリースになるEPを発表。ストリートに根差したヘヴィな攻撃性は牙を研ぎ、クラブ・ミュージックを取り込んだノリの良さとキャッチーなメロディは、訴え掛ける力が抜群である。この野蛮な空気と洗練されたムードの同居こそ、彼らが掲げるミクスチャー・サウンドを体現しているようだ。その中身はバラエティに富む曲調が揃い、どれもライヴ映えしそうな躍動感溢れるサウンドに仕上がった。冒頭曲から爆発的な勢いで畳み掛け、聴き手のテンションを一気に引き上げてくれる。続く「ALL WE ARE」は鍵盤を用い、切ない歌メロでゆっくり始まり、徐々にダンサブルなパーティー曲に転向するアレンジが秀逸。待った甲斐のある充実のEPはファンの期待を裏切らない出来映えだ。 荒金 良介